光を操り不可視化するのではなく、目から特殊な光波を出してそれを受けた人物から認識されなくする隠密を使う。そのため仲間と連携を取り誤射されることなく戦うことができる。逆に言うとこの能力は目を合わせる人数の対象から消えることしかできないため、あらかじめ潜伏することはできない。敵から身を隠して攻撃するための能力というよりは、戦闘中に敵をかく乱させるための能力として用いられる。
　髪の毛を奇抜に染めているのは、相手が自分の見た目をどう認識しているかを知るためのもの。上記の光波を受けると相手からは髪が真っ黒に見え、だんだんと姿が透過して消えていくように映る。この透過は緩やかに変化させることも可能だし、瞬時に自身を透過させるように見せることも可。

■キャンペーン専用Dロイスの運用
キャンペーン専用Dロイスの運用は基本的には上級ルールブック(P.23)に記載されている「ディスクリプトロイス」の運用を適用する。
プリプレイの必要ルールブックに、上級ルールブックが明記されていることからも分かる通り、上級ルールブックを所持していない場合、キャンペーン「曇天のアマテラス」のキャラクターは作成できない。
GMはDロイスを運用しない形でキャンペーンを行っても良いが、その場合は適切にデータや設定を運用すること。

また、キャンペーン専用Dロイスは通常のDロイスと比べて非常に強力かつデータが多くなっている。
そのため、処理が煩雑になる可能性や、運用に問題が出る可能性がある。
GMは、キャンペーン専用Dロイスについて設定のみを使用し、データ的には通常のDロイスを取得することにしてもよい。

■キャンペーン専用Dロイスの取得
PLは決定したPC番号に応じたDロイスを取得すること。
このDロイスを取得することで、あなたのキャラクターは強力な力を手に入れることができる。
また、キャンペーンに参加する上で「重要な設定・能力」を自然と取得することができるのだ。
キャラクター作成の際、Dロイスのデータや設定について疑問がある場合GMと相談すること。

■キャンペーン以外のセッションに参加する場合
キャンペーン専用Dロイスを取得したキャラクターが、キャンペーン以外のセッションへ参加する場合、キャンペーン専用Dロイスのデータを運用すべきではない。
キャラクターデータを構築する際の条件は公平であるべきであり、一部が専用のデータを使用することは不公平感を生みかねないからだ。
もしキャンペーン専用Dロイスを取得したキャラクターが、キャンペーン以外のセッションに参加する場合、Dロイスは設定のみとし、データそのものは使用しない方が良いだろう。
どちらにせよ、そのセッションのGMや他の参加者と良く相談すること。

■PC①　幻灯の記憶(リメンバランス)
●解説
君は「記憶探索者」と似た、しかしより特異な能力を持つオーヴァードだ。
「Dロイス：幻灯の記憶(リメンバランス)」は相手の記憶の深さと読むために必要な時間が比例する。相手の表層の記憶は短時間で読み取ることが可能で、疑似的な思考読解と言える。相手の深層の記憶は読み取りに時間がかかるものの、相手の記憶をその場に居た様にトレースができる。
そして君はその記憶を周囲の人間と共有することができるのだ。
ただしこの力には代償が存在する。能力の使用により、レネゲイドが活性化すると共に脳にダメージを負っていくのだ。この能力を使い続ければ、君の脳は加速度的に傷付いていき、遠くない内にジャーム化もしくは脳死するだろう。
それでも君は戦い続ける。思い出せない誰かが言うのだ。「世界で一番素敵なもののために」と。

●効果
【侵蝕率基本値の上昇】このDロイスを取得した場合、あなたの侵蝕率基本値を+3し、プリプレイ毎にあなたの侵蝕率基本値を+2する。(上記の効果と合わせ1話開始時点で+5になる)

【効果①】タイミング：常時　対象：自身　射程：至近
あなたがロイスを取得しているキャラクターがシーンに登場している場合、あなたの行うあらゆる判定のダイスを+3個、攻撃力を+1Dする。(タイタス化、昇華の有無は考えない)。この効果は重複しない。

【効果②】タイミング：常時　対象：自身　射程：至近
バックトラックの際、このDロイスを「タイタスになっていないロイスの数」に数えてよい。(これは、このDロイスが他者との繋がりを重視するデータだからである)

【効果③】タイミング：常時　対象：自身　射程：至近
あなたがロイスをタイタス化した時の効果に「オートアクションでいつでも使用できる。シーンに登場しているキャラクターひとりのタイタスを、ひとつロイスに変更する。ただしこの効果を望まない対象には使用できない。この効果を使用した時にあなたの侵蝕率が1D点上昇する。この効果はあなたを対象にできず、1シナリオに1回まで使用できる。この効果でロイスに戻すタイタスは、すでに昇華したタイタスも選択できる。ただし、ロイスに戻すタイタスは対象が選択すること」を追加する。

●シナリオ進行用の効果　※一部の情報はこの効果によってのみ公開される
以下の2つの効果は『対象が同意した場合』、もしくは『対象が戦闘不能の場合』『GMが設定した状況・判定の成功』によって使用もしくは発動する。
【効果④】タイミング：オートアクション　対象：単体　射程：視界
対象のキャラクターの「現在の記憶」である思考を読み取る。

【効果⑤】タイミング：メジャーアクション　対象：シーン(選択)　射程：視界
対象のキャラクターの「過去の記憶」をトレースし、映像として追体験する。
記憶の中に登場したキャラクター等はロイスの対象として選んでもよい。この効果は、あなたが望むシーン内の任意のキャラクター全員に効果を適用する。また、この効果を使用した際、あなたはDロイス欄に記憶の中に登場したキャラクターの名前と感情を設定してよい。(名前欄の記載は「幻灯の記憶：キャラクター名」となる)