容姿・経歴・その他メモ

N市に暮らす、妄想好きで厨二じみた思考回路を持つ一方で、現実では平穏を望む少年。

数年前に大切な人と別れて以来、自分は捨てられたと思い込むようになり、ぼっち体質と厨二病をこじらせる。
とはいえ、表面的には目立たない人間というだけであるし、内面的にも人と関わるのが苦手というだけで、別に命に関わる程に不幸というわけではない。
自分から絡もうとはしないし、たまに話す程度だが、友人は少ないながらもいる。ただし、友人と認めた人間一人ひとりに対する感情はかなり重たいものがある。

世界を裏から支配する"機関"の存在を信じており、自分は機関に対する"レジスタンス"の最後の生き残りであり、機関に対してたった１人で戦っているという妄想…それが数年前からの生きがいの１つであったが、その妄想は、不覚にも部分的に現実となってしまう。

数ヶ月前（要検討）に、学校からの帰り道で河原の石を蹴って運ぶ遊びをしていたのだが、その石こそが賢者の石だったのだ。
あまり面白くないと思い、すぐに川に投げ捨てて終わりにしようとしたのだが、その石は握った右手から吸収されてしまった。
その時、彼は石を落としただけと思い、さほど気にしていなかった。
だが次の日、１人の黒服に肩を掴まれ、こう囁かれた。
「賢者の石の反応がある。お前だな。」
と。
ドン引きした彼は、そのショックで突如オーヴァード化してしまい、後に"ディサイシブ・アームズ"と呼ばれる所以、破壊の爪を顕現させてしまった。
しかし、元より攻撃の意志がないことと、黒服を傷つけたら人生が終わるという謎の理性が働いたこともあり、あっさり沈静化され、UGN本部に連行された。そして数時間後、彼はこう口にした。
「UGNの採用担当さん…人類史の観点から、大学は諦めてエージェントになるしかないのはわかりましたから、せめて正式採用は高校卒業までは待っていただけませんか…？もうちょいで卒業だし、学歴に響くので…。せめてイリーガルからでお願いします…。」

妄想上の世界を裏から支配する"機関"に近い組織「UGN」が実在するということ、そして自分はそのUGNとイリーガルとして契約を結んだこと、様々な敵と命を掛けた戦いをすることになること…信じられない数々の事実に困惑しながらも、どこか非日常に対する高揚感を隠せない彼であった。

賢者の石を使う度に代償として苦痛が伴い、その度に厨二病時代に考えておいたまんざらでもなさそうなセリフを口にするが、これは強がりであり、できればキュマイラの力はともかく、賢者の石を使用しなければ勝てない敵との対面は勘弁願いたいと思っている。

実戦経験は殆どないが、イリーガルとして活動する前に、UGNの施設にて何度か試験を受けている。
その際に判明したことだが、キュマイラのオーヴァードとしての彼はあまりに冒涜的な異形の姿をとる。
賢者の石を併用した"破壊の爪"は、まさしく決戦兵器としてふさわしいものがあり、腕という意味も併せ、ディサイシブ・アームズと名付けられた。
その破壊力は、
一の爪で地を裂き、二の爪で風を祓い、三の爪で光を堕とす
と謳われる。
しかし、強力な力には違いないが、彼のメンタル次第で発動する度に形状が変わるので、その点が弱点になりうる。

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