🔻天涯孤独
物心ついた頃にはもうUGNという枠組みの中にいた。親の顔は知らず、唯一自分の中のビサイドだけが兄のようにそこに居た。
両親の話を誰かに尋ねたことは無いが、生まれながらにしてオーヴァードであったことが、彼らが自分を手放す切っ掛けだったと思っている。自分の産まれを恨む反面、サラマンダーとエンジェルハイロゥのブリードを持つ自分が得意な事はその力を振り回して戦う事に他ならず、半ばヤケになりながら力の扱い方を習う。
この頃はまだ、自分にしか感知できないビサイドの存在を「孤独な自分が作り出した幻覚」と捉えており、自分の弱さを突きつけられるような気がして邪険に扱っていた。
『うる……っっさいな！！！』
『話しかけんな！！どうせおれにしか聞こえねーんだろ！？』
『寂しいなんざ思われたくねぇ』『おれは一人でできる』

🔻玉野椿
扱いづらいチルドレンが居る、と訓練を任された先が彼女だった。力の扱い方を教わる反面、同じチルドレンの出自でありながら一般人を助けたりこうして教官の仕事に精を出す姿を理解出来ず、ここでも反発する。
力の扱い方を教えるのは組織にとって有能な駒を作るためだし、誰かを守ったりするのも仕事だからだろう、と詰めた事があったのだが、それに対して「私は、私の大切な日常を守りたいのよ」と、目の前にいる誰かの日常を守ることが私達チルドレンの日常なの、と答えられ言葉に窮した。
それに対する自分の答えはまだ出ていないが、その日から彼女の訓練には真面目に参加する姿が見られるようになる。

🔻大勝利
UGNチルドレンとしての初陣、それは簡単な調査で終わるはずだった。師匠に教えてもらった力の扱い方があれば、何事もなく終わるくらいの……ところが潜入した敵の拠点では正に追っていた大きな取り引きが終わり、市民に向けてジャームが放たれようとする間際だった。此処に居るのは自分一人、しかし援軍を待っている時間はない。初任務での思わぬアクシデントに白くなりかけた頭に、ビサイドの声が響いた。ビサイドとの初めての共闘となる。
『戦闘人格』としての名前の通り、自分のシンドロームをよく知りよく扱い、結果として街に放たれる筈だったジャームは拠点を出ることなく倒された。

それまで散々邪険に扱ってきたのに、結局自分の頑張ってきた事を一番見ていてくれたのもビサイドだけだった。
初陣の新人チルドレンの目覚しい活躍に、周囲も「戦闘人格ビサイド」の存在を認め、烈火自身もビサイドの事を幻覚ではなく「唯一の相棒」と認識する。


🔻性格
基本的に勝気。大勝利を収めて以降吹っ切れたのか、自分自身の出自を後悔するのでは無く認められるように力を振るう。師匠の言った「守りたい日常」にはまだピンときていないが、いつかそれを理解したいと思う。
根はこんな感じなのだが、如何せん周囲に対して攻撃的、口が悪い、あと短気。ウダウダしてるのを見るとキレる。

🔻ファイトスタイル
焦熱の弾丸→拳を握りしめ、生み出した炎の塊を打ち出して攻撃する。拳を握れ！
戦闘が続くにつれ段々と温度を増していくスロースターター。本人自体はやや勢い任せの部分があり、ビサイドが現れるまで(99%)は命中率が低い。ビサイドが覚醒してからの火力がメインウェポン。