容姿・経歴・その他メモ

運命：巡狩
「この完璧じゃない『世界』を、私達の望み通りに変えてみせる！」

｢この世界を守りたい｣
生まれた場所で初めて見たのは、ひとりの笑顔だった。自分の存在が認められているようでとてもうれしかった。
けれど、それは偽りだった
そこで行われたのは...痛覚や感情の実験、同じ顔をした人物との殺し合い、極限状態での強制活動
私は、誰かの想いの元「世界を救う為」に生まれたはずなのに、どうしてこんなことをしているのだろう
私はなんのためにうまれてきたのだろう

そんな気持ちを抱えたある日、衝撃の情報を知ってしまう。
私は世界の救済を願っていた聖女、そのクローンの一体なのだと
柄にもなく衝動的になり「初めて会った人」へと直接聞きに向かった。しかし、それらすべてが仕組まれていたことだった。
ここまで到達することで、野望は達成されるとそう喜んでいた。意味が分からなかった。
本能が「逃げろ」と叫び、気づけば施設から逃げ出し、追われる身となる。

しかし、撒ききれず捕まり、また施設での生活に戻る...いや、もっと惨い何かをされると、絶望した。

観念して目を閉じる、けれどいつまで経ってもこの手を強引に引っ張るものは訪れなかった。
恐る恐る視界を開けば、1人の男がこちらに背を向けて立っていた。
｢大丈夫か？｣
男は振り返り、こちらに優しく手を伸ばす。
そこに一切の悪意は存在せず、この人が私を守ってくれたのだと直感した。
釣られるようにその手を掴むと、とても、暖かった。

あぁ、そうか...私が守りたいのは、この温もりなのだ。私の元となった人物もきっと、人々が持つこの温もりが堪らなく愛おしかったのかもしれない...

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ただ｢世界を守りたい｣という漠然とした想いから生まれ、それを願っていた。
しかしこれは素体となった聖女の強い願いによって植え付けられた強迫観念のようなものであった。
そこに｢月煌テレサ｣自身の意志は無く、運命に縛られる奴隷のようなものである。
施設で行われた非人道的な実験を受けても、尚消えぬことのなかったそれは、もはや体の一部と言っても過言では無いほどに彼女の根本に存在していた。
だが、それも1人の温もりによって少しづつ変化をもたらしていく事となる。
確かにあの時｢月煌テレサ｣の中でひとつの想いが芽生えた。この世界＜暖かな繋がり＞を私が守りたい、と
これは植え付けられたものでもなく、仕組まれたものでも無い、紛うことなく彼女自身が心から願ったものである。
そこから約10年の月日と共に、様々な出会いを経て
月煌テレサは真なる己の願いを胸に、最後の戦いへと挑むこととなる。
志を同じくする相棒と共に


この完璧じゃない『世界』を、私達の望み通りに変えてみせる！

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