容姿・経歴・その他メモ

気づいたときにはUGNにいた。
様々な環境の子供たちがいたが、自分にはそんな仲間たちしか家族と呼べる関係の人間はいなかった。

日常生活に馴染めるように基礎的な知識は教わる機会はあれど、必要最低限のコミュニケーションさえ取れればいいと考えた結果、あまり感情は表に出なくなってしまった。
しかし、それでも苦労することはなかった。

職員が言うには自分の両親が亡くなった原因がオーヴァードによる事件で、自分はその現場にいたことからUGNに保護された。
その話を聞き、申し訳ないという感情が勝った時に自分はオーヴァードに覚醒した。
理由はちっぽけなものかもしれない。だけど、自分にとってはとても重要な理由だ。

ただ、戦闘訓練はとてもやさしいものではなく――自身がいた支部はとても善良とは言えないほど過酷――傷がない日があったら翌日は槍が降るとまで言われていた。
戦闘訓練と表し、人体実験されたこともあった。
そんな毎日に嫌気が差し、何度も脱走を試みた。
その度に職員に捕まり、首輪を付けられて訓練に戻された。
そうして繰り返しているうちに感情を無くしてしまったのかもしれない。
数年後にはその支部は違法性が摘発された、自分は精神的ダメージが大きいことから本部での引き取りとなった。

両親を殺害したというオーヴァードはまだ見つかっていない。
それを追い、この手で処分するまでは、自分は死ぬわけにはいかない。

このロケットが、見守ってくれている。

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