容姿・経歴・その他メモ

Tシャツにジーンズ、サンダル
整髪料などは特に付けず寝ぐせがない程度に適当に手櫛で整えている
運動やスポーツはご無沙汰だが、高校まで野球をやっていたので少し筋肉質

履歴

葉月陽は夢破れた、至って普通の青年である。
普通の両親を持って生まれ、健やかに育ち、小学校から続けていた野球では甲子園のマウンドに立った事もあった。
将来はプロを目指していたが、それも肩を壊したが故に泡沫の夢となった。
今では何を目指す事もなく、アルバイトをしつつただ一人暮らしの日々を過ごしている

武術の心得は一切ない。山に籠ってサバイバルをした事もなければ、一日一万回の正拳突きなど考えた事もない。

しかし彼は、相手を的確に破壊する戦闘技術を備えている。最も、自覚もなければ使った事もないが。

『コントロールソート』。ノイマンの異能の一つである、精神で肉体を自在に制御する技。
彼はそれに開眼したのだが、如何せん相性が良すぎた。

精神で肉体を制御するという事は、言い換えれば肉体による脳内イメージの出力である。
どのような事を実現させるかを脳内で言語化し、次に具体的な動きのビジョンを脳裏に映し、そしてそれを基に肉体を動かす。
コントロールソートとはその一連をよりスムーズに、より正確に行う異能だった。

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しかし彼の場合、それらを一足飛びするのだ。

実現させる事象を言語化したのなら、あとは動き出すだけ。思考の無意識の部分が、それを実現させる為の最適解を叩き出し、体を”そのように”動かす。
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「鎧を貫く」のならそのようになり、「肉を裂く」ならそのようにする。足りぬ要素は『実現できる』という強烈な暗示で補われる。
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そしてその出力は全て、偶然にも古今東西の達人の動きと一致する。


「無貌拳」とは便宜上の呼び名である
彼が使うのは、それらの技術体系に込められた教義、信義、その他一切を無視し、ただ一つの目的の為にあらゆる達人の動きを滑らかに継ぎ接いだ、最適解としての”出力”。
武術と呼ぶには近代的に浅ましく、古典的に忠実なモノ。
眼前の敵を制するという意義のみを持った、武術史上最も原始的で冒涜的な名も無き戦闘技術である。

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