容姿・経歴・その他メモ

UGNのとある支部にて、支部長を務める男。支部を自身が経営する花屋に偽装しており、エージェントたちを店員や常連客として振る舞わせている。自身の因子を埋め込んだ植物を通じてあらゆる情報を吸い上げる能力を持っており、それを領域内の他者へフィードバックしての支援・諜報を得意とする。つまり、この支部における植物のほとんどはこの男の耳目に等しい。あらゆる分野へ文字通り根を張っているのだ。
生家は由緒正しい歴史を持ち、皆政治関係に進むような家柄。しかし、馨は思春期にオーヴァードとなり、全てを淡々と見つめ、様々な秘密を植物を通じて知り過ぎていた。結局、それが原因で妹以外の家族から疎まれ、成人した頃には自然と出奔してUGNへ加入することに。家族に未練はないが、唯一優しく接してくれた妹にだけは思う所があるようだ。実際、彼女に似た人物には少々甘い。

本人の振る舞いは陽気で朗らか……を通り越して胡散臭く、外見も相まって、花を愛する怪しい人といったところ。その内側に他人への諦観と冷酷さを潜めており、目的達成のための打算や妥協を躊躇わない。優しさとは自分の利益のために使うもの、というスタンス。結果的にそれが他者のなにかを守ることに繋がれば一挙両得、とも。
では普遍的な善人を嫌うかと言えばそうではなく、むしろそれを愛するゆえに、道化あるいは悪人じみた振る舞いが染み付いている。自分を警戒・嫌悪する理由が真っ当であれば、軽口とともにそれを祝福してやまない。

支部に属するチルドレンのひとりが『離婚した元妻が置いていった娘』ということになっているが、日頃のハイテンションぶりや年頃であることからか遠ざけられがち。これが反抗期か……と人並みに落ち込む様子こそ見せるものの、不思議と不快には思っていない。曰く、「彼女は真っ当になろうとしているから」とのこと。
ちなみに離婚した元妻がいる点についてはあまり疑われておらず、本人としては不本意らしい。

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