元は沖縄の一般家庭で特に不自由もなく元気に生きてきた。高校生の時に隣家に住んでいた幼馴染の郁人に告白され交際を始めている。決めの言葉は『いつか二人で一緒に雪を見に行こう』だったとか。
それから、なんやかんやで大学に進学。卒業旅行で行ったアメリカの都市で路地裏に迷い込み、そこで人とも獣ともつかない｜奇妙な生き物《ジャーム》に襲われる。命の危険を感じたその瞬間、自身もオーヴァードとして覚醒し、怪物を退けた。その後、自身の変化に理解が追いつかず茫然自失となっていたところを当時のコードウェル博士に保護され、世界が人知れず変貌していた事を教えられる。それからは、色々な手を使って無理矢理滞在期間を引き伸ばし、博士に恩を返すためガーディアンズに所属。仲間たちの盾として活躍した。(金銭面とか諸々に関してはジョナサン・ランカスターにどうにかしてもらったらしい)
それから1年ほど経った頃、「自分の大切な人を守りに行きなさい」とコードウェル博士に促され帰国。仲間を探していた轟木源十郎と速攻でコンタクトを取り、護人会へと加わる。また、UGN設立時には両者を知るものとして護人会とガーディアンズ両組織の橋渡し役も務めた。
UGN設立後は日本支部の一員として様々な地域で活動している。何年か前に家族揃って十ッ架市に越してきた。

夫と息子が二人。夫にはUGNやレネゲイドのことはある程度伝えているが、息子達にはほぼ全て伏せている。しかし、『母がなんか隠してる』というのは息子たちも薄々察しているらしく、それが反抗期の原因のひとつとなっている。のかもしれない。
ちなみに、当時では「オーヴァードの妊娠・出産」はほぼ前例のないものだったため、研究のために逐一バイタルや侵蝕率をチェックされており、出産の現場にはコードウェル博士も立ち会ったとか。
その時のデータや論文は資料としてUGN本部のデータベースに纏められているが、雪乃本人としては恥ずかしいからあんまり見てほしくないらしい。