●種別：『フルスクラッチ』

●作成：130点+新規45点+自前

●トライシンドロームによる制限：
　①侵蝕率100制限のEf取得禁止
　②オプショナルシンドローム(第三能力)の80↑制限Efの取得禁止
　③エフェクト取得最大Lv-1(侵蝕値増加によるLv±は通常通り適応)

本名：『雨霧 結良』(あまぎり ゆら)(マウスドラッグで確認可)

識別呼称(コードネーム)：雨猫(あまねこ)

　「雨貓(あまねこ)」は作戦時の彼女の呼称であり、追跡や襲撃など機密性と迅速さが問われる任務を専門としている。

　＊私生活を過ごす中でも基本的に彼女の口から自身の名前を語ることは無く、「ネコ」と呼ばれる単名詞を使用している。雨猫の実名を知る者は支部内でも極僅かである。実名の公表は裏社会で生きる彼女にとって命を狙われる危険性(リスク)を多く含む為、「超機密情報(トップシークレット)」である。

「私の過去なんか詮索しても何も面白くないけど、･･･履歴書見せた方が納得する？」

『声優』とは詰まる所、「命を宿らせる魔法の職業(ドリームワーカー)」であり、「創作の錬金術(アルケミスト)」であり、「創作における最上位形態」ということである。
『雨宮　天』さんの低いクールで力強い声色は、アドレナリンを注入させる。

　「健康とは呼び難い色白の肌と眼下の隈」「癖毛の強い黒色の長髪」「愛想のない乾いたトーンの低い中性的な声」をもち

　「漆黒の革ジャン」を羽織い、頭髪は「水色のインナーカラー」と「紅色のメッシュ」といった奇抜性に富んだ外見をしている。

　その初見の強烈さはビジュアル系バンドのアーティストやパンク系ギャルを彷彿とさせるが、これも他者から「ナメられない為」である。

　レネゲイドウイルスの影響によって、身体の色素情報が破損しており、半身が白く変色している。

　生まれつきの「猫目」であり「目尻が細く」「睫毛が長い」。

　普段は衣類で隠れているが、腕や背中と言った各所部位に怪我による「傷跡」が存在し「火傷痕」「切傷痕」「蚯蚓痕」が見受けられる。それらは人には見せようとはせず、経緯や過去も語ろうとはしない。

　もし仮にその先を知ろうとする者に待ち受けるのは、マグマの様に粘っこい執着心と底無し沼の様な依存心である。

　UGN日本、東京近郊N支部の"情報管理局"在中。情報班の現場エージェントとして勤務している。

　所属は管理局主任でもある「猫屋敷」(ねこやしき)班長直下の席を置いている。雨猫のワークタスクは、数ある情報の整合性を確認する事。その最たる例が重要参考人への「諜報活動」と「潜入調査」である。

　ある時は被疑者を尾行しアジトを発見したり、対立組織であるFHエージェントの活動を調査したりしている。

　同じ情報局の部署内に同僚の「兎原(うはら)」と「三毛崎(みけざき)」と日々上層部の駒走りをさせられている。

能力会得の経緯上、半身に「オリジン」を宿している。黒髪が「人間部分」、白髪が『レネゲイドビーイング』部分に相当する。

特異な生態である彼女が、自らの理性を保つ為には「人間らしさ」を感じ取ることが必要である。

普遍的な日常の中で行う動作や姿勢。水面下レベルの何気ない行動を通して、無意識の内に己が「人間」であると肯定する事が大切である。

自らを怪物と罵り、不可逆的な一定水準を下回ると、人としての自我を喪失し、暴走状態となる。最もな外見的長考としては、毛髪が白色に染まり、理性を失った怪物(ジャーム)へと堕ちる。

本人の性別は「女性」であるが、その中性的な顔立ちと声帯と、非常に繊維質な体質から「美形の男性」と誤解されることがある。
本人はそのことを気にしていない。

物事を円滑に進める為の方法として、人の気や印象を逆利用する事がある。道化師の様に振舞い、顔を造る際は、稀にか弱い乙女を演じる事があるが、本当に『弱い女』扱いされることは大嫌いである。

しかしそれは彼女の精神的我儘(プライド)が許さないだけの話であり、性別を突如として変えることは神様ですら難しい。

詰る所、一人の人間である彼女の心と身体は「女性」であり、その本質は虚弱で「寂しがり屋」である。極めて面倒臭い質(たち)の性格である。

　＊能力の取得が人為的な強制覚醒を行った為に、オーヴァードとしては稀な複数の能力を接ぎ合わせた異形(キメラ)な能力構成(トライビルド)をしている。


　＊能力を詳細に大きく三分割すると「"透明化による気配遮断"」「"銃火器の作成"」「"一時的な身体能力の向上"」の三つの力を所持する

　　一般論としてオーヴァードが発症する症候群(シンドローム)の個数は1つである。しかし彼女の様な複数の症状を発症するケースは珍しく、伴う身体的負荷と精神的恐慌は測り知れないと言われる。

　「ヘドロの様な生への執着心」と「自己領域という安息地」こそが彼女を支えている。

　人為的に製造された研究試験剤(レネゲイドウイルス)の過剰摂取による細胞組織の暴走と変異という形で能力を得たが、投薬を行ったその瞬間に「人間」という"種族"も破棄する事にもなった

　分類学上、形式は『オリジン』と呼ばれる特殊生命個体となった。幾つかの検査の結果、彼女は「植物(プラント)」に陽性反応が出る結果となった。

　植物は大地に根を張り、拡大し、自らを支え、養分を補給し成長する。同じくして彼女も「現実と今(リアル)」という無尽蔵に広がる土へ根を拡げ「泥の様な生への執着心」という養分を支えに、生きている。

　「生物学史における樹木の在り方と、彼女の在り方は偶然的にも合致する為、不具合なく適応した」とカルテには書かれている。


　あらゆる鎖に縛られず「自由に生きる猫」に強い憧れを抱いていた為か、容姿を「猫」へ上書きする能力を所有している。

　("透明化"または"化け猫"を看破する場合は感知する為の特殊な感覚能力による対応が必要となる)

【例】以下はPL：円卓の暇人のキャラクター参考例である

　【名前】：『能力内容』・【能力/危険度指数】/【系統】/【戦力規模】

　① 源間 一也：電荷を生み出し操る能力・CLASSLEVEL１/物質・操作系能力者/部隊を構成する事でオーヴァードを撃破・撃退可能な水準
　② 天乃 　巴：新天流派刀術を扱う能力・CLASSLEVEL２/肉体・技術系能力者/単独でオーヴァードを撃破可能な水準
　③ MER2031β：反応物質(マテリアル)を扱う能力・CLASSLEVEL３/物質・操作系能力者/単独で大隊(一部隊)に相当する水準
　④ 甘峰 志乃：幸運(フォーチュン)を操る能力・CLASSLEVEL４/領域・概念系能力者/単独で大隊(〃)を掌握,壊滅,撃退可能な水準
　⑤ 　　 雨猫：気配遮断と身体強化を扱う能力・CLASSLEVEL３/三種混合能力者/単独で大隊(一部隊)に相当する水準
　⑥ 天海 六花：光粒子(フォトン)を操る能力・CLASSLEVEL１/物質・操作系能力者/部隊を構成する事でオーヴァードを撃破・撃退可能な水準

【外伝】
　⑦ 柊 カンナ：対象と同じ能力を再現(顕現)する能力・CLASSLEVEL４~５/模倣・概念系能力者/単独で大隊(〃)を掌握,壊滅,撃退可能な水準、叉は存在が国家を脅かす危険性を保有する水準
　⑧ 神有坂 真：祝福と破滅(ルイン)を司る能力・CLASSLEVEL５/神格・概念系能力者/存在が国家を脅かす危険性を保有する水準

　彼女がレネゲイドと邂逅した際に同時に表れた症状で、一般論では精神疾患の一部だと診断されている。

　・好みのゲームジャンルは「ミリタリー」と「ファンタジー」。好きなモデルガンは「HK416シリーズ」と「H&K45」。

　・大型バイクを所持しており私用(プライベート)から作戦遂行(ミッション)時まで幅広く使用している。

　「車も運転できるけど...MTは無理。いや性格的に無理だった。面倒くさすぎる。」

　・まだ小さかった幼児期に与えられた母親からの「温もり」を今でも感覚的に覚えており、嘗ての「安心感」を今でも水面下では求めている。

　＊感覚に敏感な彼女は感傷に浸りやすい。以前、任務で手酷い傷を負った際、"救護"として駆け付けた医療班のスタッフに、抱き抱えられたられると、緊張の糸が解れたのか腕の中で寝息を立てて眠り込んでしまった出来事がある。彼女にとって「油断」と「隙」を見せるとても恥ずかしいエピソードが存在する。

　・活舌が悪く曖昧な意見しか持たない人間を相手にすると気性に角を立たせる癖がある

　・味覚に乏しく、複雑な味の「美食」とされる食べ物への理解が著しく欠けており、シンプルな食べ物を好む

　「肉焼いて塩かけて食う。これだけでいいじゃん」

雨猫は昔、経済的に極めて困窮していた時期がある。

14歳の時、元々不仲な両親に愛想を尽かされ、母親は他の男と家を出て行き、勤勉でエリート商業マンである父親は家庭の事に収拾がつくと仕事に一辺倒して入り浸っていた。

仕事上の転居の際、最低限の生活費が入った小包と共に実父から絶縁を言い渡された。

「･･･それが実の娘に言う台詞？ハッ、─────あんまりでしょ。」

未成年。それも住所不定の女に仕事なんてなかった。日雇いですら「女だから」って理由だけで断られた。

住処は河川敷の下。ホームセンターで手に入れた空の段ボールを広げて仕切っただけの質素なもの。食べ物は残飯や野草を漁ったり、偶に炊き出しがあるからそれを貰って食い繋いだ。誰かから貰った袋入りのパンの耳は、美味しかった。

「─────このままいつか私、死ぬのかな。─────ハハッ、やば....涙出てきた....ぁぁ....ぅぅ。」

精神を黒い物が蝕み始めた、ある日。

「特効薬の治験」と称した超規格外の報酬金額が設定された、求人を見かけた。それは常人ならば「怪しい」「裏がある」と避ける代物であった。

雨猫は即断即決で応募し、簡単な面接を受け、その後よくわからない同意書に印を求められた後に、奇妙な色をした液体が入ったアンプルを身体に注射され、多額の報酬金と共にその日の内に帰された。拍子抜けする程、あっさりとしていた。

施術直後は異常は見られなかったが、数日後に突如として全身が灼ける様な症状を発症する。

その痛みに断末魔を声が枯れるまで叫び、地をのた打ち回り、やがてそれすら出来ない程体力を消耗し沈黙すると、今度は走馬灯の様に自己の一生を振り返り涙を流し悔恨の念を呟きながら瞼を閉じた。

(その後現在に至るまで様々な出来事が存在するが割愛)

彼女に注射されたアンプルの中身こそが「レネゲイドウイルス」と呼ばれる未知のエネルギー物質体である。現世を生きる中で普通の人間には縁も所縁もないその代物は通常の人間にとって「劇薬」であり「猛毒」である。つまり雨猫は非合法(イリーガル)な手段で人為的にオーヴァードへ「覚醒」させられたのだ。同時に「レネゲイドビーイング」と呼ばれる、特殊生命体へとカテゴライズされるようになる。

彼女の「戦闘用人格(デュアルフェイス)」は、普段の陰気な彼女とは別の人格が顔を覗かせる。それはレネゲイドによって侵された理外の存在。レネゲイドビーイングとしての側面が出る、それは彼女ではない何か。

本人は、雑な性格をしているが実は硝子細工のように繊細である。その為、「戦闘用人格」を行使し過ぎると平静を大きく欠くようになり、人間の思考や理性を失っていき、やがてジャームへと堕ちる。

その様な人知を超えた力を持つ化物と人の心を繋いでいるのは、『絆(ロイス)』。
雨猫(あまねこ)は人との会話、人との触れ合い、人の感情(こころ)、人の温もり、温度を通して、自身が人であるという理性を保っている。その為、面倒臭い性格とは裏腹にスキンシップは意外と嫌いではない。
「私と知り合えるなんて幸せだよ？感謝しな～？？」

とある出来事をきっかけに出会った、強情で小生意気で変わり者な少女。
雨猫からするに『変わり者』同士で相通じる部分があったのかもしれない、気がつけば自宅に招いていた。

俗世に馴染みの薄い少女への躾との生活は、当初色々と大変な事もあったが、なんだかんだで上手くやれている。
身分や形式に囚われず、お互い遠慮なく言い合いできる距離は、心地よく相棒(パートナー)と呼ぶにふさわしい関係性である。
ずっと一人で孤独に生きてきた雨猫にとってお喋りでうるさい神様の存在は、かけがえのないものであり、命の次...命よりも大切な存在になりつつある。

二人で生活するようになってからエナジードリンクと飲酒を控え、少しずつ自炊をするようになり、頻繁な部屋の掃除や身だしなみの整理など、一人で過ごしていた時期では考えられないようなことを行うようになった。生活水準(QOL)が上昇傾向にある。

特に彼女(あまねこ)の内で変化があったのが「ただいま」や「おかえり」等の日常的な挨拶が出来るようになったことや、同じ空間で共に過ごす共有時間を、大切にする気持ちが顕著に表れ始めたことである。

休日の夜、共にゲームをしながらお酒を飲みほろ酔いになった彼女(あまねこ)は『雨猫(あまねこ)』としてではなく一人の人間として、普段滅多に口にしないような、か弱い女の様な本心をポツリポツリと話し出す事があるらしい。非常に面倒臭い女の発言を繰り返すことがある。

酒類に対する強度は『猫＜神』であり、大体先に酔い潰れ寝てしまう。因みに神様の影響で『日本酒』を飲む機会が非常に増えた。

いったいあのバカ神は何処から日本酒を持ってくるのか。

預金口座からの引落し額の案内を見つめながら、溜息をつきながらも嬉しそうに、呟いている。

「─────ネコじゃない。･･･長く同じ家に一緒に暮らしてるんだからさ、もうそろそろ呼んでくれたっていいじゃん。」
「･･･だって────"家族"でしょ？。」

【通常会話】

《挨拶》

①

「私の名前は...───ネコ。それ以上も以下もない。ンじゃ、まぁそーいうことでヨロシク」

《日常会話》

①

「よろしく。...。...何？？。いや...あんまうだうだ慣れ合う気はないし、お互い上手くやれれば別にいいよ。」

②

「...はぁ？感想？...あ～･･･まぁ、いんじゃない？知んないケド」

③

「...─── あ、ヤベ。あのゲームのイベント全然やってないや。いつまでだっけ？」

《能力について》

①

「これ？...欲しくて得た訳じゃないけど、私にとっては好都合な超便利ご都合スキル」

②

「ねぇ。私さ、半身に化物を飼ってるんだ。...偶に思うんだよね。私が私じゃなくなる瞬間を...。....ハッ(笑)なんて冗談♪。」

③

「はぁ？...あのさ、私の白い髪の部分は染めてる訳じゃなくて地・毛なんですケド～。...なっ！？うっさい！！白髪いうな！！！」

【戦闘ボイス】

《編成時》

①

「ハ"ｧ"ー(大きな溜息)...だる。面倒。とっとと終わらせて帰ろー」

②

「時間外勤務はキチンと分単位で手当だしてよねー」

③

「これで残業になったら、マジぶっ飛ばす」

《隊長編成ー時》

①

「私が隊長？？マジ？？正気？？？。えぇ～...。...じゃあまぁ緩くいこう。堅いの苦手だから」

②

「パーッと行って、ドンッって倒して...はい、お終い。簡単でしょ？」

《戦闘開始》

①

「さて、と────誰から死にたい？」

②

「────最初に■にたい奴、挙手」

《攻撃時》

①

「”じゃあね”」

②

「”くたばれ”」

③

「”あの世”で泣いて詫びろ。...あ、死んじゃったら話せないか！(笑)」

④

「"────ブルズアイ。･･･フンッ、暫くそこで寝てろ」

《被ダメージ時》

①

「─── 痛ッ!!？。...ちょっと当たったくらいで調子に乗んなこんにゃろう」

②

「───チッ!!! 掠り傷だっての！！」

《必殺技》

①

「死神クイズその１。一体、何処から攻撃するでしょう～？･･･アハ、わかんない？怖い？怖いよね？...─── じゃあ、その恐怖と苦しみを抱えたまま、■ね」(薄ら笑い)

②

「残念。あんたはゲームチェンジャーじゃない。私にとっての変数になれないんだ。これは抗いようのない事実。」

《戦闘終了時》

①

「─── ア゛～....やっとくたばった」(髪を掻く)

②

「─── はい終わり。戦果確認してとっとと撤収」