“形なき守護”水簾 灰人
プレイヤー:ごっちん
「任務も果たせる。命も救える。
自分を捨てれば、何事も容易です。」
- 年齢
- 26
- 性別
- 男
- 星座
- 不詳
- 身長
- 152
- 体重
- 45
- 血液型
- A型
- ワークス
- MM地区支部長
- カヴァー
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- サラマンダー
- バロール
- HP最大値
- 27
- 常備化ポイント
- 16
- 財産ポイント
- 0
- 行動値
- 7
- 戦闘移動
- 12
- 全力移動
- 24
経験点
- 消費
- +44
- 未使用
- 0
ライフパス
| 出自 | ||
|---|---|---|
| 貧乏 | ||
| 経験 | ||
| 喪失 | ||
| 邂逅 | ||
| 恩人 | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | |
| 犠牲 | 16 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | |
| 嫌悪 | 15 | |
| 侵蝕率基本値 | 31 | |
能力値
| 肉体 | 2 | 感覚 | 2 | 精神 | 3 | 社会 | 2 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 2+0 | シンドローム | 0+1 | シンドローム | 1+2 | シンドローム | 1+1 |
| ワークス | ワークス | 1 | ワークス | ワークス | |||
| 成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
| その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
| 白兵 | 射撃 | RC | 交渉 | ||||
| 回避 | 知覚 | 意志 | 2 | 調達 | 6 | ||
| 情報:噂話 | 3 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Dロイス | 〔守護者〕 | ― | 攻撃判定の直前に使用。対象を自分のみに変更する。 | ||||
| 遺産″エレウシスの秘儀″ | 傾倒 | / | 厭気 | ||||
| 八乙女 空 | 尽力 | / | 悔悟 | ||||
| 森本キーラ | 尊敬 | / | 嫉妬 | ||||
| 瑠璃原 趨貴 | 同情 | / | 恐怖 | ||||
| 獅子己 未穂 | 傾倒 | / | 不安 | ||||
| リンス | 庇護 | / | 脅威 | ||||
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| (Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| 炎陣 | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
| カバーリングを行うが行動済みにならず行動済みでも使用可。1メインプロセス1回。(ダメージロール直前に使用) | |||||||||
| 孤独の魔眼 | 2 | オートアクション | ― | 自動成功 | 効果参照 | 視界 | 4 | ― | |
| 自分を対象に含む「対象:範囲(選択)」を「対象:単体」にし、自分のみ対象になる。シナリオLv回 | |||||||||
| グラビティガード | 3 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | ― | |
| ガード値+(Lv)D | |||||||||
| 氷盾 | 3 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
| ガード値+[Lv*5] | |||||||||
| 氷雪の守護 | 3 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | ― | |
| 対象が受けるダメージ-(Lv+1)D。1ラウンド1回。(HPダメージ適用直前に使用) | |||||||||
| ダイアモンドダスト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | リミット | |
| 《氷雪の守護》と同時使用。更にダメージ-3D。 | |||||||||
| 斥力障壁 | 2 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 2 | ― | |
| 対象が受けるダメージ-[1D+Lv*3]。1ラウンド1回。(HPダメージ適用直前に使用) | |||||||||
| 凍てつく刃 | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 3 | ― | |
| ダメージ+[1D+Lv*3]。1ラウンド1回(自分以外のダメージロール直前に使用。) | |||||||||
| 守護者 | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | ― | ― | 1D10 | Dロイス | |
| シーン登場キャラが攻撃時に使用可能。対象を自分のみに変更。如何なる効果でも自身以外への攻撃不可。1シナリオ1回。タイタス「判定ダイス+10」は使用不可。(攻撃判定の直前に使用。) | |||||||||
| 屑鉄の橋 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 効果参照 | 視界 | ― | ― | |
| 足場を構築する | |||||||||
| 氷の理 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 効果参照 | 至近 | ― | ― | |
| 手に触れたものを冷やす | |||||||||
コンボ
無限光の鏡
- 組み合わせ
- 《ウェポンケース》[0]〔自身/至近〕選択した装備をオートアクションで装備可能。
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 0
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 100%以上
「クリスタルシールド」装備
群青の精神
- 組み合わせ
- 《炎陣1》[2]〔自身/至近〕カバーリングを行うが行動済みにならず行動済みでも使用可。1メインプロセス1回。
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 2
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 100%以上
要塞の扇動
- 組み合わせ
- 《孤独の魔眼2》[4]〔効果参照/視界〕自分を対象に含む「対象:範囲(選択)」を「対象:単体」にし、自分のみ対象になる。シナリオLv回
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 効果参照
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 4
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 100%以上
不動の水城
- 組み合わせ
- 《グラビティガード3/氷盾3》[5]〔自身/至近〕ガード値+(Lv)D/ガード値+(Lv*5)
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 3
- 12+15
- 100%以上
- 4
- 12+20
- 160%以上
- 5
- 12+25
- 3
「クリスタルシールド」:ガード値+12
流水の守護
- 組み合わせ
- 《氷雪の守護3/ダイアモンドダスト1/斥力障壁2》[8]〔自身/至近〕ダメージ-(Lv+1)D/ダメージ-3D/ダメージ-(1D+Lv*3)/1ラウンド1回。
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 8
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 4D+3D+1D
- 6
- 100%以上
- 5D+3D+1D
- 9
- 160%以上
- 6D+3D+1D
- 12
- 4D+3D+1D
流水の守護・柔
- 組み合わせ
- 《斥力障壁2》[2]〔単体/視界〕ダメージ-(1D+Lv*3)/1ラウンド1回。
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 単体
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 2
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 1D
- 6
- 100%以上
- 1D
- 9
- 160%以上
- 1D
- 12
- 1D
追従の清滝
- 組み合わせ
- 《凍てつく刃1》[3]〔単体/視界〕ダメージ+(1D+Lv*3)/1ラウンド1回。
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 単体
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 3
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 1D
- 3
- 100%以上
- 1D
- 6
- 160%以上
- 1D
- 9
- 1D
水壁の守護
- 組み合わせ
- 守護者[1D]〔効果参照〕シーン登場キャラが攻撃時に使用可能。対象を自分のみに変更。如何なる効果でも自身以外への攻撃不可。1シナリオ1回。
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 効果参照
- 射程
- 効果参照
- 侵蝕値
- 1D
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 100%以上
| 武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| クリスタルシールド | 15 | 白兵 | 〈白兵〉 | -1 | 0 | 12 | 至近 | この武器を装備している間、他の武器は装備できない。 |
| 一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| ウェポンケース | 1 |
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用| 0
| 10
| 164
| 0
| 0
| 174
| 0/174
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
PC3
●ワークス/カバー:UGN MM地区支部(みなとみらい地区支部)
●シナリオロイス:遺産″エレウシスの秘儀″
●推奨感情 P:傾倒/N:厭気
●指定設定:過去に大切な人をレネゲイド災害によって失っている。
あなたは横浜近郊MM地区の支部長だ。あなたはUGN日本支部長霧谷雄吾から指示を受け、遺産“エレウシスの秘儀”確保の作戦に携わることになった。“エレウシスの秘儀”に関係すると思われるレネゲイド災害は過去にMM地区でも発生していたこともあり君は快諾する。
“エレウシスの秘儀”を所持する“マスターレギオン”は東京へ向かう豪華寝台列車“マリンスノー”に乗車しており、あなたは横浜駅でそれを強制停車・包囲する作戦を立てた。あなたは作戦をより確実なものとするため、腕利きのオーヴァードであるPC1へ寝台列車への潜入を指示もしくは依頼するのだった。
概要
水簾 灰人
サラマンダーとバロールのクロスブリード。
ワークスはMM地区支部(みなとみらい地区支部)の支部長。
物静かな性格。責任感が強く1人で抱え込もうとすることが多い。
そのため、支部長でありながら人に指示することがあまり得意でなく、
また、日常生活において自ら発言する機会も多くない。大人であるが小学生並みの身長で小さい。
戦闘スタイルは、水を操って目の前に壁をつくり、敵の攻撃を弾いたり抑えることで
力を受け流すガード屋。
生まれ
灰人はとある小さな村で生まれた。
その村は名前も持たず、世間にも知られていない閉鎖的な村であった。
世間離れしたその村は、都会と比べれば不自由こそあれど村の人々は平穏な毎日を過ごしており、
灰人もこの環境に満足していた。
・・・1人の男が狂うまでは。
その男は自分を教祖であると言った。この村には災害に見舞われる未来が見えており、今の生活を
続けることはできなくなると。灰人が小さい頃からも聞かされていた話だった。
その数十年前、彼の言う災害は初めて起きた。村の近くにある山で火事が起き、その火事に近かった家の
数件に引火。それによって数十人以上の人間が死んでしまった。
この村では今まで火事など起きたこともなく、平穏な村であったが故にこの事件は村に大きな衝撃を与えた。
その翌日、その教祖は更に神からの天啓を受けたという。彼の言う"儀式"を行えば、村はまた平穏が訪れ
作物も豊富に採れるようになると。
冷静に考えてみればおかしな話だが、村の住人が危険に晒され、平穏が崩れてしまうことを恐れた村長は、
一度だけその"儀式"を試してみると約束した。
その結果、先日の災害は起きることもなく、また奇跡が起きたかのように村が豊作となった。
それから教祖のことを村では崇めるようになり、定期的な"儀式"も行われるようになった。
その"儀式"とは、選ばれた人間が山奥にある祠に訪れ、そこで自害するというものであった。
覚醒について
灰人もその"儀式"に疑問を持っていなかったのだが、ある事件をきっかけにその疑問は大きくなる。
またある日、教祖という男が言った。"儀式"の時間である、と。
そうして、"儀式"に灰人の父親が選ばれた。
父親は村の村長であり、それ故に生贄の対象となることはなかったのだが、遂に父親に順番が回ってきた。
灰人は父親を尊敬していた。母親が自分を生んですぐに亡くなったため、男ひとりで自分を育ててくれたから。
しかし尊敬の理由はそれだけではなかった。
"儀式"を行う事を決めたのも父親。それで村を救えたのと同時に犠牲を生むことに同意したのも父親。
村人は"儀式"に何の疑問を持たないのに、生贄に選ばれたその本人と家族からの憎しみは父親に向けられていた。
それでも父親は、その向けられた憎悪に屈することもなく、むしろ自分が犠牲になることに使命すら感じていた。
そんな彼が、遂に選ばれてしまった。そのことに灰人はひどくショックを受けた。
今まで"儀式"には疑問を持たなかった彼でも、身内が選ばれたことをきっかけに、
その理不尽さに初めての違和感を覚えた。
"儀式"の夜に、村の人々は家から出ることを禁じられていたが、その違和感がどうしても忘れられず、
また父親が生贄とされることにどうしても納得がいかず、灰人は人目を盗んで山奥にある祠に向かった。
そこで見たものは、「狂気」そのものであった。教祖は、狂人であった。
彼は冥途の土産に、父親に対し感情をぶつけて全てを話していた。
その退屈な村での彼の唯一の楽しみが、町の豊作を願うためという建前で、定期的に村の1人を山奥の社で身体を
燃やすという、自害ではなく彼が殺害する"儀式"であった。
更に、その"儀式"によって受けられる村人からの恩恵と感謝も、彼の愉悦であった。
しかし、その"儀式"によって崇められても、村長の父親がしてくれる優遇はあまりにも少なく、
ただ食べ物をくれるだけで何の愉悦も与えられないことに、いい加減苛立ちを覚えていた。
彼は更なる愉悦を欲していた。生贄を欲していた。血肉と叫びを欲していた。しかし村長からは何も与えてくれない。
であればその感情をぶつけるのはその当人しかない。その結論に至っていた。
(・・・ふざけるな。なんで村を支えてきた父親への恩がそれなのだ。何のために、父親は憎悪に耐え続けてきたのだ。
こんな結末を迎えるために父親は頑張ってきたのではない。村の平穏を取り戻すために頑張ってきたのだ。)
気が付くと、灰人は父親の前に立っていた。教祖に怒りの表情を向けて。
教祖も、父親も驚愕していた。と同時に、その後の出来事は一瞬であった。
"儀式"を妨げた教祖の怒り、それを察し咄嗟に灰人の前に身を出した父親、教祖の手から炎が現れたと同時に
一瞬で灰と化した父親。たった数秒であった。だがそれでも、灰人の目には鮮明に焼き付いてしまった。
その一瞬で沸き上がった怒りと悲しみから、灰人の手からは教祖の炎と相対するかのように水が現れていた。
灰人の覚醒はその時に発現した。
だが、戦いの術を持たない灰人には、教祖からの炎を打ち消すことで精一杯であり、対抗もできず逃げる事しか
出来なかった。それでも灰人は父親の無念を晴らすべく、村の人に助けを求めることにした。
しかし、その希望は叶わなかった。村人の人間は教祖に信仰しており、また父親に嫌悪を抱いていたものも少なくない。
更には、遅れて駆けつけた教祖から、灰人は"儀式"を妨げた大罪人であり、水を宙に浮かせそれを操る人間ではない
化け物であり、彼は災害をもたらすものとして糾弾された。
教祖に憎しみはあっても、成す術のない灰人は全ての村人から憎悪を向けられ、必死に逃げるように村を後にした。
覚醒~MM地区支部(みなとみらい地区支部)
村から命からがら逃げてきた灰人は、遠くに見える明かりだけを頼りに、他の人に会えることを祈って走った。
ひとまず村から離れることができればいい。それだけを思いながらひたすらに走った。
気が付くと街灯が見えた。村でしか生活していなかった灰人にとってはその街灯さえも不思議なものに見えた。
そんな街を歩いていると一人の女性に声を掛けられた。心配そうにこちらを見ていた。彼女は八乙女 空
と名乗り、灰人を身寄りのない人間と気づいたのか、何も言わず家に迎えてくれた。
灰人自身は、村での出来事や、自分が人ではない化け物のような謎の能力を持っていることを話したいと思わなかった。
そうして、彼女はそのことを察してか、灰人の過去について聞くということはなかった。そして、そのようなことを
聞かぬまま、教育の概念すらなかった村出身の灰人に対して、様々なことを教えてくれた。常識から遊びのことまで。
身寄りがなく、天涯孤独となった灰人はそれが唯一の救いであり、幸運であった。また、小さい頃から母親のいなかった
灰人にとって、空が母親のような存在となっていた。灰人にとって、彼女になら自分の全てをささげて恩を返したいと
思うほどに大切な存在となっていた。
レネゲイド災害
そんな中、その街にも災害が訪れた。それはレネゲイド災害と呼ばれるものであった。にわかには信じがたいが、
人々が化け物と化し、人々を襲うという災害であった。
近隣の人もその災害に襲われ、ジャーム化し、周囲を暴れまわった。その暴力の矛先は灰人と空にまで向いた。
何とか2人で逃げ出したものの、一般人である空と、能力を上手く操れない灰人では、ただ走ることしか出来ず
ジャームの驚異的な身体能力には成す術がなかった。
・・・そんな状況の中、追い込まれた空は言った。「私が時間を稼ぐから、灰人は先に逃げて。」と。
こちらの返答を待たずして灰人の背中を押してきた空の方を振り返ると、既に空は目の前にいるジャームと向き合い、
囮となる覚悟をした背中だけをこちらに向けていた。
・・・ふと、自分の能力の事を思い出し、灰人はその能力を・・・使わなかった・・・。
能力を使って、空に嫌われるという事を恐れた。恐怖の目を向けられるという事を恐れた。かつての村人のように。
その一瞬の迷いが大切な人を失うということにも気づかず、灰人は、人生で2度目、大切な人を目の前で失うという
経験をした。
きっとその能力を使えば助けられただろう、守ることが出来ただろう、恩を返すことができただろう。だがしかし、
何もかも未熟であった灰人は、我が身可愛さにその選択を取ることはしなかった。
UGN配属
空を亡くしてからの数日後、灰人はUGN支部に能力を発見され保護された。そこで自分の身に起きていること、
被害に遭ったレネゲイド災害は遺産エレウシスの秘技によって引き起こされたものだということ、UGN支部というもの、
これからすべきことなどを聞き、数年間も世話になることになる。
そうして現在、MM地区支部の支部長に任命される上で、灰人の覚悟はもう決まっていた。
誰も失わない、失わせない。たとえ自分の身を投げうってでも、たとえ誰に嫌われようと関係ない。
目の前にある大切な人を、守るべきものを守れればそれでいい。
そうして、かつて大切な人を守れなかった、この貧弱な心を持った自分自身の死に場所を見つけることが出来れば、それでいい。
セッション履歴
| No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
|---|---|---|---|---|---|
| フルスクラッチ作成 | 0 | ||||
| GMボーナス | 44 | ||||
| 40+4(イージーエフェクト) | |||||