偉丈夫の青年の姿をとった化生。
とある刀鍛冶の執念によって生まれ、生前の目的を果たそうとする影法師。
没年時はもっと老いていたが、刀鍛冶として体力的に全盛期であろう姿に変貌している。

人嫌いだがお人好し、「めんどくせぇなあ！」と言いながら最後まで付き合ってくれる。
基本的には刀を打つことにしか興味がない。

刀鍛冶。名は時雨。
本人は「極みに至れないなまくら」と自己評価が著しく低いが、
彼が打った刀は「時雨刀」と呼ばれ、「折れず曲がらずよく切れる」質の良い刀と知られている。

有名な代表作は
いくら人を斬っても血脂で切れ味が落ちず、初めて斬ったかのように血飛沫を上げるほど斬れるとの逸話を残す
「血飛沫時雨」

人生の全てを刀に捧げた男の影法師。
その生涯の再現として生前打った刀で埋め尽くされた固有結界を持つ。

刀で溢れた世界を一振りの刀に打ち直す。
「一つの世界」を持ってして切り裂く質量兵器。
鋼の極みに至らず、一度振るえば自壊する刀だとしても
溢れるほどの刀の一振りづつが壊れるため
何度でも振るえる。

幸と共に「鋼の極み」を求め、刀を打ち続けたがついぞ天元へと至ることはなかった。
最後に幸のために海の波の様な波紋の短刀を作成し、「鋼の極み」を目指すことは辞めた。

寿命が無いタイプの化生なので幸を見送った後、一人でしばらく生きたが
刀の時代の終わりと共に静かに姿を消した