■ 出自：UGN研究所で育てられた“実験体”

彼女は、生まれながらにしてレネゲイドウイルスに適合していた特異な存在──すなわち、“生まれついてのオーヴァード”。
UGNはその希少性と将来性を重く見て、彼女を秘密裏に保護し、チルドレン育成機関の研究用サンプルとして扱っていた。
"訓練"と称した日々の実験と模擬戦、管理された日常、他者との交流の遮断。
コードネームで呼ばれ、番号で記録され、与えられた感情すら測定対象だった。

だが、彼女はそこでも頭角を現す。
圧倒的な身体能力と戦闘適性、そしてレネゲイドコントロール技術。
その優秀さは、いつしかUGN内部でも“天才チルドレン”として知られるようになっていった。
研究員や上層部からの期待の眼差しを浴びつつ、彼女は言われるがまま任務の予備訓練をこなす──
しかし、どれほど結果を出しても、本物の任務は一度たりとも与えられなかった。

■ 成長：認められない日々と、燻る焦り

「いつになったら、私は“本物”になれるの？」

天才というラベルと裏腹に、彼女はいつまでも“子ども扱い”だった。
戦うことしか知らないのに、戦うことは許されない。
周囲は「よくできたね」と言いながら、彼女を“保管”し続けた。

そんな歪んだ育成環境の中で、彼女の心は次第に飢えていく。
──自分の価値は、戦うことでしか証明できない。
──それなのに、私は戦うことさえ許されない。

その渇きが、彼女の力と執着を強めていった。
やがて、その血のように赤い剣に宿るレネゲイドの奔流は、彼女自身を染め上げる。

■ 現在：はじめての任務と、同年代との出会い

そんなある日──ついに、UGN支部長から本物の任務を命じられる。
彼女にとってそれは、“存在証明の瞬間”だった。
　

《血剣造機（けっけんぞうき）ブラッド＝クラフト》

■ 能力概要
対象の血液を媒介に、「意志を持った武器」を創り出す能力。
生成された血剣は、生き物のように脈動し、使用者の感情に呼応して形状・性能を変化させる。
特に自身の血で鍛えられた剣は、その威力と適応性において他を圧倒するが、同時に使用者の命を削っていくという欠点を持つ。

■ 特徴・性質
武器創造（ミストルティン）×血液制御（ブラム=ストーカー）の複合能力。
剣の生成には生きた血液が必要。自己出血によって“最も高性能な剣”を創り出すことが可能。
剣は意志を持つかのように「震える」「呻く」「敵を求める」など、生体兵器的な描写が可能。
剣に込めた感情（怒り・悲しみ・決意など）で能力がブーストされる演出も◎。

■ 実験体としての特性
「血液と神経系が人工改造されており、剣を『生やす』ように生成できる」。
戦闘後、貧血・内出血・痙攣などのリスクを背負う描写で“命を削る戦い”を強調可能。
　

コードマジェンタ秘匿
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NハンドアウトPC①(表のHO)
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ワークス/カヴァー：UGNチルドレン/高校生
ロイス：日々出晴英(ひびで はるひで)　
推奨感情：P友情/N敵愾心
自分は生まれた時からオーヴァードであり、UGNの管理下で過ごしてきた。
しかし、天才児と祭り上げられながらも、一人前と認められないことに不満を感じていた。
そんなある日、ようやく支部長から任務を任されることとなった！
意気揚々と訓練所に向かうと、そこで同年代のチルドレンと出会う。
どうやら互いに初めての任務に就くようだ。
こうなったら自分たちはライバル、どちらがよりよい結果を出せるか勝負をするっきゃない！
いざ友情、努力、勝利！

```
RハンドアウトPC①
```
ロイス：A.R.E.A.(エリア)　
推奨感情：P執着/N脅威
公開条件：A.R.E.A.のサインを目撃する
1年前、大人のエージェントの任務にこっそりついてきてしまったキミ、は出会ってしまった。
かつて小佐古市を蹂躙した凶悪なオーヴァード、「A.R.E.A.」に。

そしてキミは――敗けた。
大怪我をしたキミを気遣って、大人たちは焦るなとキミに言い聞かせる。
自分を大事にしろと言って過剰に保護しようとする。
違う、そんなことを望んでいるんじゃない。
倒したい、あいつを倒したい！倒して、一人前になってやる。

→情報収集時「A.R.E.A.」について調べられるようになる。

```
◆PL向け補足
```
PC①は「A.R.E.A.」というオーヴァードに一度敗北し、病室で目覚めた時には自分以外の支部の人間が誰一人として帰ってこなかったことを知らされる。
以下の情報をPC①に開示する。

■”A.R.E.A.” 新江晶(あらえ あきら)
ソラリス/モルフェウスのクロスブリード。
毒素成分を含んだインク弾を相手の体内に撃ち込んで、無力化する戦闘スタイルを持つ。
強い自己顕示欲を持ち、拠点には必ず自分のサインを残す。