概要

京都第二支部の第二代支部長。消息不明になった初代支部長・桜庭涼の後任として選出された。平行世界の無能※1とは違い、高い戦闘能力だけでなく社会常識と思いやりを持ち合わせているが、能力の使用には常に狂気を伴っている。ハスター信者では無いが、何となく信条は教義の影響を受けている。

経歴

3年前、とある海外の宗教施設『予言者の楽園』※2にUGN（多分パラレル西園寺、洋服で日本刀なんじゃなかろうか）が突入した時に保護された。その宗教施設はクトゥルフ崇拝及び"偽神の心臓（ファルスハーツ）"の関与が確実視されていたが、京香・T・アーミテイジ博士が主導した調査により片桐がハスター信徒として育てられたらしい事が発覚し、謎を産んだ（ハスター信者は他の邪神信仰、特にクトゥルフを憎み"偽神の心臓"への参加を拒む事が多いため）。現在も施設の実態は詳細になっていない。
片桐の話によると、彼は推定ハスター信徒である片桐夫妻の長男として生まれ、邪教徒としての英才教育を受けて育った。施設ではトランスして神託を受ける予言者として扱われていたらしい。
保護された後はUGNのサポートの下義務教育及び高校卒業の資格を取得、現在は京都市内の大学に通っている。

能力

旧支配者、ハスターに由来するアザトース及びウロボロスシンドロームの使い手。情報収集時にはセルフ発狂し神がかり的な状態になる事で知るはず事の無い事を知る事ができる。
また、戦闘時には影に魂を移し幽体離脱しウロボロスのアヴァター、ホシカゼと一体化する。ホシカゼはハスターの奉仕種族、ビヤーキーの姿をしており、生誕時に『召喚』されそれ以来共にある。
影ゆえに不利な効果を受けにくいが、本体はバッチリ発狂する。

人間関係

京都第二支部初代支部長の桜庭とは上司と部下の関係でありながら恋人どうしであった（この事実を知る人は少なかったが）。しかし桜庭が教団の調査で行方不明になった際、片桐は教団について探りつつも桜庭の捜索にはあまり熱心ではなかった。
狂気の洞察により捜索が無駄である事を悟ってしまっていたからである。

セリフ

「（普通の生活という幻想…大事にしてください。幻想はあなたがオーヴァードであるという事すら侵蝕する…）」
「監視任務中にすいませんね。今後の監視に支障が出るとまずいので、私たちはただの知り合いという事に…よく考えたら変な組み合わせですね」
「君には魔術の適性がある。気が向いたらこれを読むといいよ。（セラエノ断章と黄衣の王を渡す）気が狂わない程度にね」
「今回は中々危なそうだから、正直チルドレンは連れて行きたくないんだよね。何か特別な理由があるなら聞くけど」　
・発狂時
「ははははは雄牛の指と石炭袋だ十字の瞳が私を見ている（壁に頭を激しく打ちつけた後、嘔吐）…………こちらでも情報が得られたよ。みんなが調べてくれた事と合わせるとこういう事じゃないかな」
・ホシカゼ（シャドウバディ）
「（耳障りな彷徨）美シクツヨイワタシノ出番デスカ？」

補足

※1
豊鷲見泰風。パラレルだが中身はほぼ別人。動物ではなく冒涜的な神に愛された結果何故かまともになった。甘やかしてくれるオオカゼがいない分精神的に疲弊し、面の皮の厚さ、生き汚なさ、反抗する気力を失い、人との関係に救いを求めた結果である。今度こそちゃんと仲良くなろう千葉勇健（死んでそうだけど）。
※2
「黄衣の王」の短編、「予言者の楽園」 The Prophets' Paradiseより。楽園セル（豊鷲見の出身セル）はこちらではハスター推しになったのかもしれない。「イスの令嬢」にはハスターという名前の鷹匠が出てくる、なんか嬉しい。

履歴

第二支部について
こちらの第二支部は一般人の保護や治安維持よりも操作、突入に重きを置いた精鋭支部であり、キャリアの墓場ではないガチの墓場である。明らか不安定な片桐が支部長になったのも高い神話知識と魔術の素養、神話的存在への抵抗の無さを買われての事。

セッション履歴