■RPイメージ

「地獄への道は善意で舗装されているらしいです。然れば地獄の化身たる我が身の義心もまた、そこへ至るまでの誘いなのかも知れませんね？」
「時々、分からなくなるのです。人を助け守る喜びと、人を絶望に突き落とす喜びの重みが。さて、”どちら”が我が本心なのでしょうね？」
「な、なんですかこのゲーム……！協力者であるはずのプレイヤーが暴言ばかり吐いてきます！こ、これが地獄……！？」
「このパフェは非常に甘美ですね。もし人々がこれを眼前で踏みにじられ、ぐちゃぐちゃにされることを想像すると……くくくっ、あはははは！……失礼。」
「……」「はい？なんの動画を見ているのか、ですか？これですよ」（にこにこと微笑みながら、人間が拷問された後惨殺される映像を見せる）

「ただ1つ、自分にとって確かなのは、眼前に”己は何者か？”というパズルが置かれていること、そしてそれを解き明かしたいという衝動があることだけです。」

■経歴

UGNがかつて手を出していた人体実験で作り出されたレネゲイドビーイング。
行われていたのは物語を元にオリジン：レジェンドのRBが生成されるように、物語を使ってレネゲイドウィルスに指向性を持たせ、任意の結果を生み出そうとする実験だった。

纏ヰ 燐帆はリンフォンという都市伝説を媒介に使用した実験の被検体である。
結果、物語をベースにしたオーヴァードを生み出すという実験自体は成功した。
しかし、生まれたオーヴァードはおよそ人ではない怪異。およそ人々が御する事のできるようなものではなかった。

暴走するレネゲイドビーイングを止めたのは、たった1つの言葉だった。
「地獄は善意と欲望に満ちている(L'enfer est plein de bonnes volontés ou désirs)」。
怪異はその言葉を聞いた途端、少女のような姿をした対話可能な実体を伴うようになった。
これは、彼女のアイデンティティである"地獄”という概念に対して、"善意と欲望を伴う"という定義が追加されたからであると考えられている。

"善意"を纏うようになってから、力は通常のオーヴァードと同程度まで減衰し、暴走はしなくなった。
UGNは監視の意味も込めて、彼女に纏ヰ 燐帆という名前を与えた上でエージェントとして使役している。

食事や会話、娯楽全般を楽しんだり、気遣いをしたりする様子も見せる気さくな人として現場での評判は概ね好評。
だが、突然傷ついた人を見て笑いだしたり、死ぬ直前まで一般人の救助を見送って反応を楽しんだりするような悪趣味な側面も見え隠れしている。

現在、数年間のエージェント活動を経てそのような言動・発言はゼロでは無いもののかなり減った。
”擬態”が上手くなったのか、心境に変化があったのかは不明である。
当初希薄だった表情も喜怒哀楽が見えるようになり、彼女なりに纏ヰ 燐帆という”善意の皮”と”他者との繋がり”を重要視しているようだ。

■能力

常に持ち歩いている正二十面体のパズルのような物体"リンフォン（RINFONE）"が本体。
侵蝕率や本人の精神状態に依存して、物理法則を無視して形を変える。
リンフォンは熊、鷹、魚へと形を変え、完成すると地獄の門を開くという逸話がある。
熊や鷹の姿は見たことのある者がちらほらいるが、"魚"の状態は限りなく暴走したジャームに近い状態であるため、殆ど使ったことがない。

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