容姿・経歴・その他メモ

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「おはようさん。ほな今日も死ぬため頑張ってな」

　ジェロニモ、その名は「あくびをする者」を意味する。史実におけるジェロニモは穏やかな人物であったが、妻子を殺されて以来、獰猛になったと言われている──

　彼は元々UGNに属さずに行動していた。貧乏な家庭に産まれた彼は両親の元を離れられず、また自分に出来るのは生まれ持った力を使うことだけだった。そのためイリーガルとしてUGNに雇われていた。

　しかし彼が23歳の時に悲劇は起きた。困難な任務から帰った彼は、その身の吸血衝動と戦っていた。しかし家で両親の顔を見た際に衝動が暴走した。その結果両親を含む14名死亡、重軽傷者多数という凄惨な事件を起こしてしまう。
　事件はUGNの手によって事なきを得、彼はUGNによって保護された。奇跡的にジャームとならなかった彼は1年間経過観察の措置を受けた。その際に幼き頃の姫宮由里香と出会う。彼女は「あの件からレネゲイドに興味を持つようになった」と語っているが真偽は不明。
　元々彼の精神安定になればいい、という理由での出会いだったが彼の内には既に過去の獰猛さは残っていなかった。代わりに彼を支配したのは「退屈」だった。

　経過観察が終わった彼はエージェントとしての生活を始めた。イリーガル時代から評価が高かった彼だが、エージェントになってからは過去のような猪突猛進ではなく、的確に行動する冷静さを身につけた。これに対する評価もあり、支部長の職を得る。
　以来はその職をそつなくこなし、上層部からの評価は熱い──


　熱いのだが、彼の外見のせいで誤解をされることが多い。少なくともとある職員が初めて彼に出会った時は「危ないことはあまりさせないでくださいね」と念を押されたらしい。

「まあ、あながち間違ってねえけどな」
とは彼の弁。彼は彼でその扱いを楽しんでいる節がある。

　ちなみに彼のコードネームである「ジェロニモ」というのは、いい加減お前はやる気を出せ、というメッセージも込められている。いるのだが、彼は知っていて無視している。それは暴走への恐怖ではない。彼はただ「本気を出す方法を忘れた」のだ。もし彼が真の意味で本気を出した時何が起こるのか。それは彼自身も分かっていない。

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