八坂ヒバリが携わった事件では、その報告と共にもうひとつの記録が“リヴァイアサン”の手に渡る。
それは、現地支部の実態報告であったり、汚職の証拠であったり、不穏分子の摘発であったりする。
告発者の名は“｜管狐《ローアフォクス》”――八坂ヒバリの、本当のコードネームである。

12年前、ヒバリはファルスハーツのテロに巻き込まれて家族も友人もすべて喪うこととなった。
独り覚醒し、火災の中で打ち拉がれていた彼女を救ったのが、かつての霧谷雄吾である。
UGNと、何より霧谷個人へ強い恩義を感じたヒバリは、短い療養のあとすぐにUGNの仲間入りを果たす。
しばらくの精力的な活動の後、霧谷が監査部へ異動した折にはそれを追うように自身も転勤。
UGN監査部――組織内の警察、あるいはスパイのような仕事は困難だったが、成果は上げた。

そして、今から2年前。ついに日本支部長の座に着いた霧谷は、それまでのヒバリの意欲を買った。
彼女を直属のエージェントに召し上げ、秘密裏に情報収集を担わせるようになったのだ。
“管狐”とは、かつて修験道に通じた者らが従えた使い魔の呼び名である。

現在、ヒバリは日本支部からの助っ人として地方支部を助ける傍ら、その仲間達の真実を暴き続けている。
心優しいながらに、数多の人の過去、秘密、後悔を知る彼女は、今日も周囲と己を騙す。

……なお、12年前、轟木の秘書であったはずの霧谷がなぜ事件現場にいたのかは不明。
また、日本支部の最高権力を手にした彼が何故、古巣の監査部ではなくヒバリを間者としたのかも不明である。

1.《天の業物》:賢者の石のために取る。
2.《不壊の城壁》:レベル上げる。《浮遊する大地》は余裕あったら。
3.《妖精の手》《力の法則》:様子見つつ取れそうだったら取る。
4.〈プラチナムナビ〉:マスト。端数出たら取る。
5.アージエフェクト:興が乗ったら。