モルフェウス、ハヌマーンそしてノイマンのトライブリード。自らの周囲に自在に刀剣を生み出し、それを代わる代わる使いこなす戦闘スタイルから名図けられた名前は｜変則多刀流《ヴァリアブル》。多様な剣と型にはまらない戦いはマジシャンのようだとも言われる。しかし、UGN内の剣術使いからは「亜流」だの「奇術」だのと揶揄されており、本人はややイラっとしてる（一応この我流剣術にプライドはあるが、所詮チャンバラの延長みたいなものなので文句は言えない）。
そしてこの出鱈目な剣術が成立してしまうのは「ハヌマーン」による反応速度の向上、ノイマンによる瞬発的判断能力の向上が挙げられる。なかでも複雑に能力が絡み合うトライブリードでここまで個々の能力の相互作用を理解して戦闘に運用で来ているのは稀とされている。

ちなみに常に日本刀を帯刀しているがブラフ。
　

信田 白夜(しのだ びゃくや)
一人称：俺、白夜さん
二人称：お前、あんた　とか

「昔の白夜さんがどんな奴だったかは知らない。けど……今の俺なら、もう一度誰かを守ってみせるさ」
「コーヒーを飲みたいなぁ、砂糖抜きで。……甘いコーヒーは大好きだけど、やっぱ人生はほろ苦いものですよ」
「白夜さんはいつでも相談窓口だから、困ったことがあったら言葉にするんだぞ」
　

白夜が初めて刀を握ったのは、現在は廃棄されているUGNの実験施設でのことである。その施設はUGN内部の非公開研究機関に属し、「オーヴァードの再利用」や「ジャームの戦術的応用」など、倫理性を欠いた研究課題のもとに運用されていた。白夜自身もまた、その目的のために身体を調整された実験体の一人である。

記録上、白夜は「自らの意志で実験に参加した」とされており、署名入りの書類や記録映像も残されていた。そのため、記憶を失った彼には、それらの情報を疑う術がなかった。

当時の彼は、極めて利他的かつ無鉄砲な性格であり、誰かを救うために自らを顧みない人物であったという。実験に志願した動機も、強い正義感、過剰な献身性、あるいは誰かの身代わりといった理由であったとされている。

白夜の過去を知る人物として、UGNチルドレンであり、かつて彼とバディを組んでいた少女──七宝狢（しっぽう むじな）がいる。彼女は、実験を経た白夜にも変わらぬ親愛を向け、かつてと同様に接し続けた。そうした存在の影響もあり、白夜は“過去の自分”に期待する彼女の中の自分をなぞるように振る舞うようになった。

記憶を失った今となっては、それが自らに課す唯一の意味であるかのように。
現在、彼はUGN武上支部に所属する実力派エージェントとして活動しており、それはいつかの“正義のオーヴァード”であろうとする、狐憑きの演者のようである。
　

　
普段は落ち着いた口調で人当たりも柔らかく、面倒見の良さと程よい距離感を保つバランス感覚に優れる。困っている相手を見過ごせない性分で、特に年下や後輩に対しては自然と“相談窓口”を買って出るタイプ。一方で、自分の過去に対しては曖昧な距離を取り続けており、記憶喪失の穴を“誰かの理想像”で埋めていることに気づきながらも、それを否定しようとはしない。むしろ「それで誰かが救われるなら、それでいい」と受け入れている節すらある。理想を演じることを苦とせず、茶化しながらも人のために動ける優しさと、過去を背負いながら今を生きる誠実さを併せ持つ、“白夜さん”はそんな男である。
　

　
ペネトレイト、
　

■トレーラー
UGN武上支部内の空気は焦燥に包まれていた。
早急に手を打たねばならない、どんな手段をもってしても。
そして、ある一つの任務が下されることとなる。
それはこう呼ばれる。──【蒼蒼計画(コバルトプラン)】と。
ダブルクロス The 3rd Edition
『Cobalt Plan【蒼蒼計画】』
ダブルクロス──それは裏切りを意味する言葉。

【プレイヤー向け情報】
■事前情報
[UGN武上(たけがみ)支部]
地方中枢の武上町に位置する中規模支部。
表向きはオフィスビルとなっており、二重人格の支部長、伊比津美摘が率いている。

■NPC
伊比津美摘(いびつ みつみ)
シンドローム：ハヌマーン
コードネーム：和御魂(にぎみたま)&荒御魂(あらみたま)
侵蝕率：64%　性別：女　年齢：27
【戦闘用人格】を有する二重人格。
温和な性格の"和御魂"は、主に事務、粗暴な性格の"荒御魂"は、主に戦闘を担当している。

ワークス/カヴァー：UGNエージェント/指定なし
ロイス："荒御魂(あらみたま)"伊比津美摘(いびつ みつみ)
推奨感情：P信頼/N指定なし
小佐古市からはみ出した患者を収容したり、未だに高頻度で発生するジャーム化の処理に向かったり…キミの所属する武上(たけがみ)支部は空前の人手不足となっている。
優秀なエリートエージェントであるキミはその異様さを強く感じ取っていた。
普段は虫も殺さない温厚な彼女さえ、もう一つの人格【戦闘用人格(デュアルフェイズ)】を露にするほどに激高していた。

ロイス：インディゴ　
推奨感情：P執着/N憎悪
公開条件：インディゴによる【蒼い眼】を目撃した後いつでも
輝かしい経歴、賞賛と信頼を背に受けるキミの人生にも、影はあった。
あの蒼い眼に取り憑かれた者は誰一人として逃れることなくもがき苦しみ、死に至るのだ。
キミはその時躊躇い、手を出すことが出来なかった。だから、大切な人を失った。
もう誰とも馴れ合わない、忌々しいレネゲイドビーイングなどと二度と関わりたくない。それがキミの決意だ。

→情報収集時「インディゴ」について調べられるようになる。

◆PL向け補足

任務中に敵対した「インディゴ」というレネゲイドビーイングに、大事な人を取り殺された過去がある、という過去を持っている。