容姿・経歴・その他メモ

容姿は自他共に認める程の不良少年。
レクト引越センターでバイトしてる。

過去

６歳の誕生日。
仕事柄忙しく飛び回っている父親もこの日だけは帰ってきて両親揃って祝ってくれる。
鏡はその日が待ち遠しくずっと楽しみにしていた。

いつものように母親と二人で帰りの遅い父親をリビングで待っている。
リビングはすっかりお祝いムード一色で風船やリボンなどキラキラした
装飾で飾り付けされ、冷蔵庫には誕生日おめでとうと書かれたチョコプレートが
あしらわれたホールケーキが用意されていた。

いつも以上に帰りの遅い父親を待ちながらも鏡はウトウトし始め、母親はそんな鏡をみて
寝かしつけようかと考えたがそんな時、玄関の方から物音が聞こえた。
やっと帰って来たと思い鏡に軽く待ってるように声を掛けて玄関に向かう。
鏡は眠気で意識がぼぅっとする中、カラ返事で返す

母親がリビングを出て間もなく突然家の中に轟音が轟く

突然の音に飛びのき椅子から転げ落ちた鏡は落ちた痛みよりも先に
子供ながら嫌な予感を感じ取った。母親が向かった先を這いながら覗き込む

そこには祝いムードを一変させる光景が広がっていた

大きく破壊された玄関から外の景色が入り込み、星空が燦燦と輝いていた
その日の月は嫌に明るく目の前の光景をより鮮明に鏡の瞳に焼き付けた

一人の男が立っていた。
男の右腕は巨大で歪に変化していておよそ人のそれではなかった
そしてその腕に貫かれてる母親が鏡の瞳に映る
腹部と口からは鮮血が零れ落ち男の足元に血の池を形成している
母親から流れ出る鮮血は星空の下でも分かる程に鮮やかな赤だった。
男はその巨大な腕で母親を貫いたまま持ち上げ口角を歪に歪ませていた。

鏡は恐怖に竦み、閉口し後退りするも玄関の破片だろうか、
それに身体の一部が当たり物音を立ててしまい男が鏡に気が付く。

幼いながら死を直感する。男の目は暗がりでも分る程に狂気に満ちていて
その瞳が自分を捉えたのだ。

男は貫いた母親を乱暴に投げ捨てゆっくりと鏡に近づく。恐怖からなのか
鏡はその男から目が離せず目を見開いたまま蛇に睨まれた蛙の如く震え竦みあがっていた。
目の前まで来た男は鏡の瞳を覗き込み、まるで値踏みでもしてるかのように見つめてきた
鏡も瞬きすら忘れその瞳を見返す。

暫くして男はまたしても口角を大きく歪ませ、何がおかしいのか高らかに笑った後に一言

「良い眼だ」

と言って鏡の前から去っていった。



背景

鏡の父親「垳田透(かけたとおる)」はＵＧＮの凄腕のエージェントでありＦＨとの戦いにおいて優秀な戦績を誇っていた。
そこでＦＨはを罠に嵌めて殺す為、ある作戦を立案する。
誤情報を流し透をおびき出し複数のエージェントでもって殺害する。更に保険として家族を人質にとり
抵抗もできなくして万が一にも失敗がないようにと綿密な作戦を考案する。
透の家を特定し、ＦＨのエージェントを送りその作戦は実行された。
家族を人質にとった等の連絡が返ってこない中、作戦は進行し透からの激しい抵抗を受けつつもかなりの犠牲を
出したが透に致命的なダメージを与え作戦は一定の成功を収めた。


家に向かったエージェントは襲撃には成功したが思わぬ抵抗にあったため母親を人質にとる前に殺してしまう。
そして家の奥から出てきた息子と思わしき子供も殺そうとしたのだが、その息子の瞳の奥に恐怖以外の自分と似た
狂気的な感情を見出し見逃す。


透は致命的なダメージの他に力を使いすぎていてジャーム化が近づいている事を感じていて
息子を危険に晒さない為に身を隠しながら妻の仇であるFHのエージェントの情報を探している。
妻の死は襲撃後暫くの後、仲間から知らされている。

鏡は母親が目の前で殺された時にその血を見て無意識に綺麗だと思ってしまっていて
血を見ると無自覚に興奮してしまう。それを見出され見逃されている。

履歴

幼少期に目の前で母親をオーヴァードに殺された過去を持つ少年。
母親が殺された日から父親も行方不明で、以来孤児院で過ごしてきた。
母親の葬儀にすら顔を出さなかった父親に強い不信感と憤りを感じていて
その行き場のない感情を周囲の人間に振りまいていた。

通常の教育機関には通うものの、その境遇と身体が小さい事が理由に
小バカにされては喧嘩しての繰り返しですっかりその地域では有名な
不良少年へと育っていった。

喧嘩するのは鏡なりにも理由があり、同じ孤児院に居る自分と似たような
境遇に居る妹分、弟分がバカにされない為と力が無いと母親の仇がとれないという
思想から。
その実、幼少の頃に目の前で目撃した母の死。そこに広がる血を見て無意識ながらも魅了されている為、
血を見ると多少なりと興奮状態になってしまう。本人はその事に無自覚。

孤児院に来た頃は心を閉ざし周囲に行き場のない怒りをばらまいていたが
孤児院の経営者である修道士の朝霧誠治(あさぎりせいじ)がずっと親身に接し育ててくれた事から
恩を感じていて、表面上は反発しつつも信頼している。
それと同じく自分に懐く孤児院の弟分、妹分も大切に思ってる。

父親に不信感を抱いているため苗字を名乗るのを嫌っている。

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