磁力操作と因子の埋め込みの複合で、周囲の無機物を寄り集めて
３～５ｍ程の巨大な腕を形成し近接戦を行う。
独自のプログラミングにより大きさに見合わない精緻な動作を可能とし、
因子による自壊で掴んだ敵ごと吹き飛ばすような荒業も可能。

神城グループが「商品素体」として育成していた実験体No.223-410として
レネゲイド能力を伸ばすための英才教育を受けていたが、
自分の「販売予定」を盗聴してしまい、ショックで暴走事故を引き起こす。
騒動を察知したＵＧＮに保護され、国東家に引き取られ育つ事になった。
家に迎えられた時に国東いずみから『冬澄 施燈』の名を贈られている。

当人はＵＧＮチルドレンとなる事を希望したが、精神面の不安定さを危ぶまれ、
あくまでイリーガルとしてレネゲイド制御訓練などを受けるに留まっている。
それでも「オーヴァードとして生きるなら、実績は必要」という意識から
積極的にＵＧＮの活動に協力していたが、
現在はレネゲイドを知る人間として、前を向きながら進み始めている。

「レネゲイド能力者という“商品”としての価値しか自分にはない」
「他者に認められても、最後は相手から売られてしまう」
という歪んだ刷り込みを引き摺っており、
それでも他者に肯定される手段を他に知らない故に
オーヴァードとしての“価値”を積み重ねようと立ち回るが、
それらが無ければ自分を無条件で必要とする存在は
いないのでは？という恐怖を常に抱えていた。
暴走した際に信頼していた教官を殺害した事も、
“裏切られたら、信じた相手でも壊してしまう”と人を避けていた。
“賢者の石”を巡る騒動の中で過去を受け入れ、
歪だったトリスとの関係を清算し、共に未来へと踏み出したことで、
歪みによる遠回りを乗り越え、今は“人間”として歩んでいる。

最上グループ提供のヒーロー番組『コスモセイザー』の変身アイテムを模したグッズ。
……の、外見を模したレネゲイド技術のテスト品。（マルチエフェクター相当）
指定したシンドロームの簡易エフェクトを行使できる。
弥生の体調を気遣った施燈が、サラマンダーによる空調能力を求めて入手した。
自前の簡易エフェクトを人前で使う際の方便としても利用している。
ＵＧＮの技術者による改良が施され、習熟していない簡易エフェクトを
ごく短時間であるが使用可能にする機能が追加されている。（エフェクトパッチ相当）

相当品：コネ：手配師＋思い出の一品＋ミーミルの覚書＋キリタニコネクション
『｜是《イエス》。弊機は冬澄トリスです。まだまだ未熟ですが、
皆さんのお役に立つ為に、一緒に学んでいきましょう』
『オー、我ながらなんと完璧なプラン。会心の出来に翼を授かったような心持ちです』
『──ふふ、翼はないですけど、身体はもうあるんですよね』
『シド、今日のお昼はこのまだ試してないメニューにしましょう!!
……え？それは止めた方がいい？どうしてですか？』

教育補助用として宛てがわれていた試作品の対話型AI。
エメラルド・タブレットの破片とされる翠色のEXレネゲイド核をコアとし、
ネットを介して情報収集やハッキングの補助を行う。
神城から持ち出した唯一の財産で、霧谷雄吾の援助の下、研究とアップデートを繰り返していた。
他者を恐れていた施燈によって、“道具である”と成長を制限され、依存対象となっていたが、
すれ違いの末に最上輝麗の肉体を奪い、“亡霊の黒騎士”に洗脳されてコスモタウン支部を危機に陥らせる。
しかし、“賢者の石”の共振を利用した仮想精神世界の中で、施燈と関係を改めて
『冬澄トリス』の名を与えられながら、最上グループへと委ねられた。
現在は「いつか自分のような存在が他にも生まれた時に、彼らを導けるようになりたい」という
トリス自身の夢を叶えるため、最上製の義体を獲得し、
弥生の補助任務を通して秋桜学園で施燈達と共に学んでいる。
かつてはローテンション愉快型だったが、情緒を素直に出せるようになり
外見相応、ときどきドジもする少女らしい性格になりつつある。

トリスの一人立ち祝いとして、
施燈が今まで関わってきたＵＧＮ及び最上グループの
研究者・技術者との人脈を駆使して用意したハイテク車両。
ヒーロー番組『コスモセイザー』に登場する、
AIマスコットのピクシーが操るマシン『グレムリン号』をベースに、
銀と翠のカラーで仕上げた外見となっている。
（普通乗用車寄りの外装にも換装可能）
電子操作対応だけでなく、介護者補助を始めとした多数のギミックや、
研究施設並の情報処理能力などを備え、トリスのサポート能力を拡張する。

……なお最上側の趣味人により、コスモセイザーの原作にも登場した
内部機器を移設できるモーターボート型、ヘリ型のグレムリン号も
勝手に追加で用意されているのを施燈は知らない。