ある所に､訳あって世間から秘匿せねばならない力を持つ組織がありました｡
その組織はその力を隠さずに利用する組織と対立しており､争いが起こっていました｡
…ある一地方都市にて､利用組織の者が大規模な犯罪を犯し､秘匿組織が解決しました｡
さて､大変です｡何せ大規模な犯罪ですので､秘匿しきるのも非常に難しい｡一番簡単な方法は誰かに罪をおっ被せてしまう事でした｡
そこで白羽の矢が立ったのは､過去に犯罪歴を持つ社員を数多く抱えていた小さな会社でした｡
その社員が犯人ということにされ大問題に｡あっという間に倒産まで追い込まれました｡社長は家族を巻き込むまいと自殺しました｡
保険金が掛かっていたので会社の借金の返済をする必要はありませんでしたが､一家は散り散りになってしまいました｡
その後の一家の行方は誰も知りません｡