容姿・経歴・その他メモ

生まれたときから特異な力を持つ私は、七夜越えても、神だった。


私の生まれた山奥にある小さな村は、現代においては非常に珍しい自給自足を掲げる村だった。
澄み切った空と土地があるだけの小さな村は、外界との関係を断絶し、その村独自の社会を形成していた。

村の者共は皆、勤勉であった。
隣人愛を持ち、弱いものを自然に守るような者たちだった。
神として祭り上げた私を消費するのではなく、敬い接した。
まるで瀬戸物のように扱われていた。

望まれたことをする、そこにただ在る。それが私の役割だった。
自分よりはるかに年嵩のつむじを眺め、己に笑いかける同じくらいの年頃の子供の笑顔を眺め。
そうして一日を終える。代り映えのない一日を。


そんな日々は、私の力ですべて終わった。

よくある話だ、私のレネゲイド反応に呼び寄せられたジャームが村を襲った。
持てる力をすべて持ちジャームを掃討したが、気づけば村は壊滅していた。

子供を守るために覆いかぶさった大人の死体。
涙の痕が見られる親の元にたどり着けなかった子供の死体。
一人寂しく死んだ老体の死体。

ただ偶然生き残っていた子供は私を見て「化け物」とつぶやいた。

私は「神」から「化け物」に零落した。

共同体は人がいなければ再起はない。
ことが終わった後に到着したUGNの人間に子供の記憶は処理されると聞いた。
私を神にした子らがいない場所に居続ける道理もない。
ただのUGNエージェントとして力をふるうことに異存はなかった。

気が楽だ。
求められたことだけを遂行するのは。

履歴

a市支部

UGNに所属するようになってから、きのえが住み込みで所属している支部。
前任者が地域密着型だとうそぶいて、1階をおもちゃ屋に改造している。
2階は会議や事務作業を行う区画。3階は居住区になっている、割と何でもあるし、不足したものはきのえが作成している。

前支部長が、支部をおもちゃ屋に改造したことに関しては
求められている以上のなにかを勝手にやっていることに眉をひそめたが、上の者に異存を唱えずにいた。
そうしたらなぜとめなかったのかと叱責を受けた。いまだに納得はできていない。

前支部長が好奇心で作った割には経営に興味を示さなかったため
来客がある限りは店を存続させようとした結果、近所の子供に望外の人気が出てしまった。

不愛想だし、本人は気づいていないが好きなものを見つけた子供の笑顔が好き。

経営も手を抜かず、UGNの仕事もこなすためはたから見たら仕事以外何もやっていない人間の出来上がりである。

セッション履歴