容姿・経歴・その他メモ

―――ただ、君に幸せになって欲しいだなんて、そんな、傲慢。

概要

一人称：僕
二人称：君、お前
ルーツ：宇宙からの色

某大学に通う2年生。
明るく気さくに振舞っているがどこか影を感じさせる。成績こそ問題はないが何事においても無気力で諦念的。
部活やサークルには一切所属しておらず、学校と家とバイト先を行き来するだけの毎日を過ごしている。
交友関係は問題なく形成してはいるが、特に深い仲の友人はいない。意識的に広く浅い関係に留めているようにすら思う。
以前から壁を一枚隔てたような人との接し方だったが、明日(あけび) コトネが自殺してからそれがより顕著になった。

コトネから貰ったハーバリウムボールペンを肌身離さず持っている。しかし、彼女が亡くなってから一度も使用しておらずインクはとうに渇ききっている。

ライフパス

出自：義理の両親

アオイは元々片親だった。しかし、彼が5歳の時に母は交通事故で亡くなった。
母の死後、アオイは母の妹夫婦に引き取られた。妹夫婦には当時3歳になる娘が居たが、アオイの事も実の家族同然に扱い大切に育ててくれた。
妹夫婦はアオイの事を真に愛していた。それ故に実の娘と平等に愛そうと努めていた。
子供とは親の愛情に敏感だ。アオイも例外ではなかった。
アオイは両親の努力に後ろめたい感情を抱いていた。だからせめて迷惑を掛けないような良い子供でいようと誓った。
この頃からアオイは他者と壁を一枚隔てたような人との接し方をするようになった。

邂逅：慕情

他者と一定の距離を取る。そんな人間関係を構築していたアオイにも転機が訪れる。
明日(あけび) コトネとの出会いだ。
些細な事から知り合い、彼女の持ち前の人懐っこさに毒気を抜かれていった。
同じ高校に進学すると決めた頃には隣にいるのが日常になっていた。
彼女と共に居る時だけはありのままの自分でいられた。
そんな彼女に想いを募らせていたが、高校二年の夏に至るまで伝える勇気を出せずにいた。
もし想いを伝えてしまえば今の関係を壊してしまうかもしれない。そんな恐怖でアオイは足を踏み出せずにいた。

経験：永劫の別れ

そして、想いを伝える機会は永遠に失われた。
明日 コトネが自殺したのだ。
理由は分からない。
あれだけ一緒にいたのに見当がつかない。

ただ、一つだけ。ある情景が頭をよぎった。
夕刻の教室。燃えるような赤色に包まれ、彼女は一人涙を流していた。
俯き、小さく震えるその背中に、声を掛けることができなかった。
もしもあの時、声を掛けていたのなら。

―――ああ、募るのは後悔ばかりだ。

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