容姿・経歴・その他メモ

いつも微かにアルコールと煙の匂いを漂わせるUGN支部長の女性。
いわゆる地雷系ファッションの上にサイズの大きい白衣を羽織っている。
見た目にそぐわず仕事に対しては真面目で、特に行き場のない孤児やオーヴァードになってしまった若者､子どもたちの保護に積極的。
「アタシはどこにでもいる､一般社会から外れてしまった若者たちの未来を憂うだけの､ちょっぴり不健康で怠惰なお姉さんなのサ」とは本人談。
そろそろお姉さんと自称するのもだいぶキツくなってきたな､なんて､苦いだけの煙を吸い込みながら仕事に向き合う日々。なんか知らんけど支部長になっちゃったもんだからとりあえず頑張っちゃおっかな〜､と本人はヘラヘラとした笑顔で今日も睡眠時間を削っている。
自分より年若い相手に対しての庇護欲が強く､戦闘向きな能力を持つものに対しては尊敬とともに嫉妬を抱くことも。
歳の離れた弟と2人で暮らしているが、弟には仕事の説明などはしておらず､コンカフェの雇われ店長だと嘘を吐いている。施設暮らしの母親もいるが､こちらにはあまり頻繁に会いに行っていない模様。
酒や煙草を嗜んではいるものの、生来の質かオーヴァードになった為かあまり酔っている様子はない。素面で酔っ払いのテンションになる。なるな。

エージェントになった当初は､きっと自分など早々に化け物に殺されるか､化け物になるんだろうななんて思っていたのに､目覚めた力の性質上､どう頑張っても最前線での戦闘行為は難しい。だからこそ､共に戦い散った仲間を置き去りにするようにおめおめと生き延びて､大して優秀なおつむでもないのにこんな椅子に腰を落ち着けてしまった。多くの仲間を見送ってきたことからか､「死神チャン」を自称することもある。

【過去】
物心がついた頃には父親なんてものはいなかった。
母は年若くして月季花を産み､当時の男に捨てられた。それ以降は男を取っ替え引っ替えして暮らしていたので安定した環境などは無かったが､月季花が中学生の頃､母は真面目で優しい男と結婚し､1人の子どもも授かった。男は月季花のことも本当の娘のように可愛がってくれたが､今までとの環境の差異に順応できず､「お父さん」と呼ぶことは出来なかった。
まだ弟がつかまり立ちも卒業しない頃､テロに巻き込まれ月季花を庇ってとうとう1度も「お父さん」と呼ぶことも出来ないまま男が死亡。目の前で大事な人が死ぬ経験から覚醒しオーヴァードとなった。
母はテロに巻き込まれた月季花を心配することなどは1度もなく､男を失った悲しみから精神を壊して入院した。
なんとか親戚筋に弟を頼み､自分でも食い扶持を稼ごうと中学校在学中からUGNに所属し始める。
薔薇の花輪というコードネームは所属して初めてチームを組んだ仲間から付けてもらったもの。
目の前でジャームになりかけたその人を手にかけたため､このコードネームが形見になっている。
今では弟と2人暮らしをしながら､自分は手にすることができなかった「普通の青春」や「安心できる居場所」を一人でも多くの子どもに与えたいという思いから仕事をしている。


「アタシらみたいなのはさ､いつ死ぬか分かんないわけじゃん？だったら好きなもん食べて､飲んで､吸って､着て､好きに生きてやりたいジャン？」
「はいはいすと〜っぷ。死神チャンが来ましたよっとネ」
「Ring-a-ring-a-roses.さぁさ､みぃんな転んじゃおっか」

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