容姿・経歴・その他メモ

■概要

まだ10代の少年でありながら多くの任務において功績を挙げ、支部長を務める優秀なオーヴァード

しかしそれでいて彼の指揮下に入りたがるエージェントは滅多におらず、支部に配属される人員は極めて少人数に留まっている

個人として与える印象は陰鬱そのものであり、近寄り難い雰囲気を漂わせる

それでもしっかりとした性格をしており、幼い外見に反して年齢より大人びて見える

しかしどこか人とズレている面もあり、たまに他人と話が噛み合わないこともある

……それ以前に他者を見る目がどこか遠く、たとえ会話していても上の空であることは珍しくない

■人物像

『こんにちは…。…支部長の水杜、です』

『…仕事の話を、始めてもいいですか』

一人称:『ぼく』 二人称:『あなた』

口調:『〜だね』『〜だよ』(敬語は目上、年上に対してのみ)

常にブックカバー付きの分厚い本を抱えており、支部として使われている小規模な熱帯魚専門店の目立たないカウンターで人目を忌避するように縮こまって読書に勤しんでいることが多い

そんな様子からはとても想像ができないが大学を飛び級し、齢13にして海洋生物学において多くの博士号を獲得した逸材

また海洋汚染問題に対し学術的根拠のある打開案を提示し指示を受けるなどあらゆる面での発言力にも優れているが、何れの論議においても頑なにリモートでの参加を貫いている

■過去

両親は大手建設会社の重役であり、その多忙さからビデオ通話での会話が殆どではあるのものの、本人としては幸せな幼少期を過ごしたという

久しぶりに家族揃っての旅行を楽しんだクリスマスイブ、後部座席で眠っていた凌空は、ふと両親が会話をする声で目覚める

『そろそろ、みんなでいこうか』

『ええ。独りにするよりは、きっといいわ』

その会話の意味を、凌空は理解できなかった

だがその直後

凌空の乗っていた車は断崖から海原へ向け、急加速して飛び出した


激しい揺れ、天地がひっくり返ったような衝撃

車内へ、肺へ、流れ込んでくる冷たい温度

心地のいい微睡みから引き摺り出され藻掻く最中、凌空はやっと気づいた

自身の幸せは、とっくの昔に壊れていたと


『＿＿＿＿続いてのニュースです』

『水杜(ミナモリ) 洋介(ヨウスケ)さん(42)、水杜 珠空(ミソラ)(37)さん夫妻が東京湾沿岸で死亡しているのが見つかりました』

『警察の調べでは事件性はないとの見解が出ており、無理心中であると考えられています』

『また水杜夫妻の息子である水杜 凌空(8)くんは身体的外傷はありませんでしたが、ショックから記憶が曖昧になっており＿＿＿＿』

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