切凪は士族家系の父を持つが、浮気した母との間に生まれた子供だった。
そのため父方の生家での待遇は良いものではなく、数年前に母が亡くなってからは母方の従兄弟の世話となっていた。
自身の容姿にコンプレックスがあるのは、異母兄弟と男女の差はあれど瓜二つであり、彼に対し劣等感を感じている故。
妾の子として疎まれてきたために自己肯定感が低いが、愛してくれた母のことは切凪も心から愛しており、母に恥じぬ生き方をしようという意思で母の旧姓である「山国」を名乗っている。

幼い頃、生家の家宝である刀に適合しオーヴァードに覚醒。
その時適合した刀が生家に伝わる二刀一対の影打ちであり、生家では「生家の後継者となるものは真打ちに適合する。しかし、武の才覚の高いものほど影打ちに選ばれる」と言われていたため、真打ちに適合した異母兄弟との関係に溝が生まれてしまった。
切凪自身は、女であり剣道以外に取り柄もない身であるため兄弟に劣等感はあれど仲良くなりたい、認められたいという気持ちはある。

自身の所属する山城支部の支部長。

切凪は元々生家の運用する支部に所属し、当時黒い噂の絶えなかったナガレの父が支部長を務める山城支部の調査･監視の任に着いていた。
ある日、山城支部がヨハン･Ｃ･コードウェルに襲撃に合った際救援に向かい交戦。
ナガレが殺されかけていたところを救い、覚醒したばかりの彼を守る形で共に戦う。
襲撃事件後、山城支部の今後の運用補佐とナガレの経過観察、そして何よりナガレ本人に「欲しい」と言われた為、山城支部に所属することを決意する。
襲撃によりほぼ壊滅した山城支部は、ナガレを新支部長に、そして切凪を初めてのエージェントとして迎え、少しづつ成果を見せている。