勝持大学総合病院をカヴァーとするUGN京都幽日町支部に所属するエージェント。
白い髪に琥珀色の瞳をした20代の男性で支部では看護師として勤務している。

非情に仕事熱心である点や気遣い溢れる対応から病院内での評価も高く、特に子供やお年寄りから人気。

性格も真面目で善良で、誰かの為に働きたいと素で言えるような奉仕体質の持ち主だが…それ故に事件の際はが患者様や日常で暮らす一般市民など非オーヴァードを優先する面があり、危険があった場合どんな事情があろうと敵対者（特にオーヴァード相手）には容赦をしない非情さも持つ。

晩婚の一般家庭の生まれで両親待望の子供と言うことから大切に深い愛情を注がれて育つ。
環境に恵まれながら順風満帆な人生を歩んでいたが、大学4年生となった夏に突如体の不調に襲われる事になる。

病院で見て貰った所それは発症例も少なく、治療法が確立されていない不治の病でありこのままでは余命は1年あるかどうかであると宣告されてしまう。

途方に暮れながら、大学を休学し早く治療法が現れることを天に祈り続けたが…秋が来て、紅葉が散る程の時がたっても一向に有効な治療法が現れることは無かった。


そんな日々を過ごす内に一向に進まない治療に、両親や医療スタッフといった他人を巻き込んで消えていくだけの自分に憤りと空虚さを感じて無価値な存在だといつしか悲観する様になる。

そして、このまま人に迷惑をかけて死ぬくらいならせめて誰にも迷惑をかけない場所で自分がやりたいことをしながら死のうと何処か自暴自棄とも言える思考に陥り病院から脱走した。

しかし、脱走したは良いがその肉体はもう既に弱り切っておりしばらく動いたところで動けなくなってしまい近くの公園で休憩を取ろうとしたその時にその公園で運悪くレネゲイド事件に遭遇し重傷を負ってしまう。


だが、そこに｜血塗れの猟犬《ヘルハウンド》と名乗るオーヴァードが駆けつけて自身を救出しながら事件を解決。
その時に負った傷も｜血塗れの猟犬《ヘルハウンド》のエフェクトによる懸命な治療により、オーヴァードとなることと引き換えに一命を取り留めることになる。


｜血塗れの猟犬《ヘルハウンド》に諭され、今回の事件で肝を冷やしながら病院へ戻ったところ自分を心配する家族やスタッフの皆様に涙ながら出迎えられ…自分は無価値な存在では無かったのだと実感し、愚かな己の行動を恥じ、悔い改めた。


その後は、沢山の人に支えられながら病院を無事に退院。
苦しい闘病生活を支えてくれた皆のように自分を誰かをさせてあげたいと感じ、元々医療方面へ進もうと考えていた進路を看護師へと変更。
両親の応援を受けながら時折UGNにイリーガルとして参加しながら無事、研修を終えて看護師資格を取得するに至った。


そして、看護師の仕事に専念するために最後の依頼を終えてUGNのある支部から去ろうとしたところ壁に貼ってある勝持大学総合病院をカヴァーとするUGN京都幽日町支部の募集を発見し、そこに応募して今に至った。

自身の影や体内から化学物質を精製して反応させることで着火させ、爆発を起こすことが出来る。

また、熱操作にも優れており温度調節の腕はピカイチで瞬時に最大十数人規模で個々の適切温度まで気温を調節することが可能。

その熱と繊細な化学物質の運用バランスを自在に操る技能から、プロメテウスというコードネームを与えられた。