元フィンランド軍将校の傭兵。普段の会話からは特におかしさは感じないが、戦闘や戦場のことになると途端に楽しそうになるバーサーカー。その育ちは特に問題なく、何不自由ない幸せな生活を送っていた。
最終階級は大尉。親族のコネにより師団参謀に任用されていたため直接戦闘とはほとんど無縁だった。だがクロドヴァへの視察団メンバーとして現地の戦場へと赴いた際、安全圏であったはずだがオーヴァードによって殺害される。この際に覚醒し、同時に戦場の楽しさに目覚める。

名門の生まれともあって彼に課された責務は大変重いものだった。来る日も来る日も苦手な勉強と社交に追われる日々に鬱気味になっていた最中、クロドヴァで一度死を経験したことは彼にとって幸運だった。彼は初めてそこで「生きている」という実感を味わってしまい、病みつきになってしまった。のめり込むように始めた傭兵活動と戦役を通して「戦場こそが自分の生きる場所であり、戦場でしか生きられない」という確信を得た。結果数多の戦場で身を顧みないような戦い方をするようになり、ミラージュの小隊長等からは常に心配・警戒されていた。
しかしそれでも思い残すことはあり、故郷にいる家族のことだけは頭から離れない。軍人から傭兵へと転向することに何も言わずついてきた妻と、太陽のような子の笑顔だけが彼を人間たらしめている。