戦闘用ロボット「ドミニオン」

概要:脳波伝達型操縦システムを搭載した全高約4mの人型ロボット。技術としてはRCを利用したものであり、操縦者の脳波を信号として直接機体を動かすことが出来る。これにより思うままに機体を動かすことが可能となっている。
元々はFHが研究していた上記の技術を利用した兵器開発の中で作られたプロトタイプ的機体だという話がある。

自身やフィンの手により何度も改良が加えられているが、特殊なシステムを搭載した試作機であるため機体、装備ともに出力が安定せずにいた。
しかし、ミストルティンに覚醒したことで機体を動かすエネルギーそのものの生成が可能になった。これにより出力が安定し、機体性能も向上した。

ミストルティー粒子:エリナインがミストルティンの能力で生み出すエネルギー体。光り輝く粒子であり、戦闘時はこのエネルギーがドミニオンの動力源となり機動力を上昇させている。
ドミニオン本体以外でも、装備であるビーム系統の武器やビットにこのエネルギーによる出力の強化が行われる。
名前はエリナイン命名。

装備:以下の装備が搭載されている。
○シザー・ビット

○ファンネル・ビット

○ファンネル・ミサイル

○頭部バルカン砲 4門(演出のみ)
○ビームライフル(演出のみ)
○ビームサーベル(演出のみ)
○ビームクロー(演出のみ)

シザービット、頭部バルカン砲、ミサイル以外は全てビーム兵器である。
エリナイン曰く、「せっかく色々出来るようになったからそのうち飛行ユニットをつけたい」

偵察用マルチドローン「クラゲ」

エリナインがいつも連れている自作の飛行可能なAI搭載ドローン。
すこし四角いUFOのような形をしているが、中には無数のアームが収納されており、それらを展開するとクラゲのような姿になるためクラゲと名付けた。

マルチドローンの名を関するだけあり、偵察だけでなく、アームを使った作業・運搬、ハッキング、更にはドミニオンの操縦のサポートとその役割は多岐にわたる。
一応簡単な会話機能も搭載されているが、「ものぐさな性格(エリナイン談)」なので仕事がない時はスリープモードになっている。そのため会話機能が使われることは少ない。

元FHチルドレン。
10年程前のこと。ドミニオンの生体CPUとして調整され。脳波伝達を効率的に行うために様々な施術が施された。しかし、調整が上手くいかず、基準以上の性能を発揮することが出来なかったため廃棄処分が決定した。
それを受け入れなかったエリナインは、ドミニオンを使って研究所を破壊し、脱走を測った。脱走が見事成功したが、行くあてもなくさ迷っていたところ偶然フィン・ブースロイドと出会い、彼のはからいでUGN入りした。

最初はブラックドッグ/オルクスのクロスブリードとされていた。しかし近年の研究で、オルクスとされていた能力はウロボロスによる模倣であると判明。
さらに最近ミストルティンシンドロームに目覚め、トライブリードとなった。本人としては自身の性能を向上できるので嬉しいことらしい。

元FHチルドレンということ自体は隠しておらず、ドミニオンと脱走してきたことも知られている。
しかし、自身が生体CPUであることは秘匿している。曰く、「楽しい話じゃないからね。それにドミニオンのことを話すと、とてもややこしいんだ」とのこと。

また、肉体は生体CPUとしてドミニオンとの接続に「最適化」されている。そのため人前に出れるような姿ではなく、普段はドミニオンと同じ脳波伝達システムを搭載した擬似ボディで生活している。この擬似ボディを作成したのはフィンであり、そういった意味でも彼はエリナインにとっての恩人である。

脳波伝達型操縦システムの開発にあたって、FHは脳波の送受信を効率化するためにある方法を考案した。それは生きた脳を用意し、ドミニオンのコンピューターに組み込むというものだった。
そして、その脳と全く同じ構造の脳を持つ者。つまりはクローンを生体CPUとし操縦させることで伝達を安定させることとした。

コンピューターに組み込む脳の調達には成功したが、クローンといえど100%同じものを用意するのは難しく、実験は難航した。
そして9体目のクローンで、ようやくシステムに適合する個体が出来上がった。それがエリナインである。

実はドミニオンの中には、コンピューターに組み込まれた脳の持ち主の意識がデータとして存在している。エリナインはドミニオンと接続することでその意識と会話することが可能である。
そのためエリナインにとってドミニオンは家族であるというのはあながち間違った表現ではない。なぜなら"彼女"は自身のオリジナルであり、姉のような存在だからである。

また、ドミニオンのコンピューターとなったオーヴァードの名は「エリ」と言った。
つまりエリナインという名は、9番目のエリという意味である。

クローンであるため本来はごく短い寿命しか持たないはずなのだが、現在稼働十数年目である。本人の生きる気力がそうさせているのだろうと研究者の間では考えられている。


ちなみに、ドミニオンが重厚な見た目の割に搭乗者を守る防御力が低いのは、脳波だけでなく神経も接続しているため、機体へのダメージがそのまま肉体にも反映されるからである。

目覚めしは、無限の破壊を宿す機械の瞳。
『テロス』、その名を呼ばれし瞬間、戦いの幕が開かれる。

歴史を超え、伝説を超えた英雄たちが再生し、混沌の中で新たな強さを求める。
戦いの中で見えてくるのは、ただの強さだけではない──絆の力、過去の影、そして進化の真実。
果たして、何を守り、何を失うのか。

問う。
強さとは、何か。

ダブルクロスThe 3rd Edition CP『Pathos』
第１話「The Reproduction of Icon」
ダブルクロス――それは、裏切りを意味する言葉。

PC③　（さりえる大佐さん）
ワークス：UGN支部長　カヴァー：指定なし
ロイス：謎の「影」　P：尽力　N：脅威
キミはS市の支部長である。霧谷雄吾から、奇妙な「影」がS市で出現したという連絡を受ける。S市の平和を守るため、この事件に対処しなくてはならない。

感情、それは数式では解けない問い。
『テロス』が人間の心を理解するために送り出した観測者、『アルケー』。
無垢な瞳が映すのは、人間の矛盾と美しさ。
新たに現れる者たち、そして静かに忍び寄る影。

心なき兵器に、人の感情は届くのか？
そして、その感情は“強さ”と呼べるのか？

真の覚醒は、まだ遠く──しかし確かに近づいている。

ダブルクロスThe 3rd Edition CP『Pathos』
第２話「The Observation of Icon」
ダブルクロス――それは、裏切りを意味する言葉。

PC③　
ワークス：UGN支部長　カヴァー：指定なし
ロイス：山田　豪（やまだ　ごう）　　P：信頼　N：食傷
キミはS市の支部長である。霧谷雄吾から、テロスに対する今後の対応を伝えられる。相手の力は未知数だが、通常のAdレネゲイドと異なり今のところ敵対する様子はなく、またその存在も害をもたらすような影響はないため、監視・保護のためPC②、”ルドラ”冬樹六華、そして"ティターン"山田豪が派遣されてくる。