父は夕凪フィナンシャルグループの頭取。
夕凪フィナンシャルグループのトップは世襲制であるが年上の兄が一人おり、彼が家督を継ぐので自分には関係ないと思っている。
財政界の清濁を幼少期から見てきた馨は、夕凪の権力に嫌悪感を抱いており、20歳を迎えたタイミングで家と縁を切り飛び出す。

夕凪家を飛び出した後は、建築業や警備会社などの職を転々とし、最終的に探偵に落ち着いた。
縁を切ったため金は自分で稼いでいるが、懐に余裕があるとは言えない現状である。

オーヴァードになって以降、それ関連の事件を調べる際に猫川美亜から情報を買ったことがある。
が、前述のとおり金がないので尊厳を捨てた醜い値切り交渉の末に勝ち取っている。
美亜にはすっっごい根に持たれており、「まぁ貸し一つってことで」一本でのらりくらりと受け流している。
「私は尊厳を失ったが代わりに二つも得たものがある。一つは欲しかった情報。もう一つは、情報は尊厳で買えるという教訓だ。」

警備員時代に、なにかをきっかけにオーヴァードに目覚めた。
何があったかの記憶は一切ないが、最初こそ驚いたものの、今では便利なもんだなと受け入れている。
イージーエフェクト「セキュリティカット」「電子使い」の上手い使いどころを探った結果、探偵業が最適なのではと思い至った。

幼少期の経験から権力を持つ大人や老人に対しては良い感情を抱いていない。
血筋ゆえにすり寄ろうとする奴らの気味の悪い薄ら笑い。あるいは憎しみのまなざし。家族から向けられた冷ややかな目。
すべてが蓋をしているトラウマであり、何かの拍子にその蓋が開こうものなら全ての人間が奴らに見えてしまうだろう。

UGNの紹介でうちに来た、探偵事務所の唯一のアルバイト。
金がないのでバイトを雇う気はなかったが、彼の事情を聞いて雇うことにした。
そこそこいい働きをしてくれるので、気に入ってはいる。

夕凪家長男であり、馨の二つ上の兄。幼いころから跡取りとしての教育を叩き込まれ、それにしっかりと応えてきた。
馨はその様子を見て、他人事のように「あぁ、可哀そうだなぁ」と思っていた。
非常に面倒見のいい兄だったので、家族の中で唯一嫌いじゃない人物。
家と縁を切る際に家族の連絡先はすべて消去したが、久の連絡先だけは残してある。
とはいえ、頻繁に連絡するということはなく、ただ連絡先が残っているというだけである。

アタックプログラムLv1→Lv3
加速装置Lv1→Lv2
購入：ウェポンケース