容姿・経歴・その他メモ

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#祝福の聖女

むかしむかし、今の国が出来るよりも前のこと。
人間がまだ大きなせんそうをしていたころ、
さまざまなところでたびをつづける白まほうつかいがいました。

あるとき、わるい騎士たちにおそわれた町がありました。
騎士たちは町に火をはなち、人びとを切りすてます。
にげおくれてしまった小さな女の子が、つるぎをたずさえた騎士に見つかってしまいました。

なみだをこぼしがならさけび声をあげた女の子の目の前に、光があふれます。
白まほうつかいが一本の金の角を持つ黒い馬でかけよって、
その女の子をひかりかがやく羽でまもってあげたのでした。

白まほうつかいはこう言いました。
「もうだいじょうぶ、ごあんしんなさい。わたしがまもります」
光のやりをかまえ、騎士たちにかかんにたちむかいました。

はたして白まほうつかいは強く、騎士たちがたばになってもかないませんでした。
その女の子も、ぶじにかぞくの元に帰ることができました。
騎士たちを追い払ったその時から、白まほうつかいは「聖女さま」とよばれるようになりました。

それからというものの、聖女さまはたびの中でいくどとなく小さな女の子をたすけています。
聖女さまはいつも、小さな女の子みんなのみかたです。
その子が一人前のレディになるまで、みまもってくれています。

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