容姿/性格

雪を思わせるような、くせっ毛混じりの白髪と紅玉のような瞳を持つ小柄の少女。
ほわほわ～、っとしてまるで小動物な印象を見る人に与えるくらいには兎。
大体中学生～ギリギリ高校生な外見だが実年齢は一桁前半である。


基本的に真面目で臆病な性格をしており、心根は超がつくほど善良かつ純粋。その根底にある正義感や真っすぐな心根は非常に強く、目の前で傷つき涙を流す者を助ける為ならば、自分の命を賭けて戦うことすら厭わない。兵器として生み出され、そしてインプットされている初期ロットの中では非常に珍しくタイプの性格と強めの自我の持ち主。ただし自虐極まると歌劇のような口調の元道化のような振る舞いをし出すとか。

そんな割に自己評価に関しては
【人の真似事をする欠陥兵器】【まだ産廃珍兵器の方がマシ】【他より圧倒的に劣った初期ロットの恥知らず】
レベルの暴言が飛び出して来るほどで、他の姉妹ができることを自身は十全にできなかったことから割と卑屈拗らせている。

なお、いざ戦闘になると普段の気の弱さや臆病さは鳴りを潜めた上、今までの出来なかった経験から自身を足りない未熟な兵器とさだめて道具らしく持てるスペック全部オールインする破壊兵器と化す。
現段階の彼女は充分過ぎる性能なのだが、こんな感じなので本人は自己を信じていない故たまにとんでもない事故を引き起こす。

また諸々の事情で棄てられた際は若干擦れてしまい、兵器如きが人間のするような思考をしようとしていたのはさぞ滑稽だったろうな、とか思い詰めた結果悪い方に振り切れた。
その最果て、自身への嘲りと捨てた阿呆共への皮肉も込めて自己を道化と称しだしてしまった

要は兵器としての自分を受け入れていた、本当は奇跡的に普通の少女らしいはずだった少女である。

経歴

神城重工が最新の遺伝子技術を用いて作成した、ある優秀なRB殺しのオーヴァード、そのダウンサイジング量産モデル初期ロット。
容姿自体は成長した少女だが、試験管で生まれ赤子から今の姿まで数日で促進された倫理に掛けた技術の総集。

プランナーが引き起こした混迷の結果、対脅威RBを仮想敵として産み出されたクローン達はグレイプニル及びシャルヴの台頭によって計画の一旦凍結。それに業を煮やした阿呆が一旦けしかけてみたら普通に大敗を喫したせいで結構評価が爆下げからの計画打ち切り。
彼女たちを造った技術者は屑で飽き性だった。自分の造った玩具が爪楊枝程度にすら役に立たなかったのに萎えて倫理カス共はUGNに丸投げした。

その結果産れたのが、端から見たら本当にお労しい感じの自称兵器の女の子である。
UGNに流れて暫くは菌糸類の如くジメジメしていたものの、職員さん他外見同年代のオーヴァード達必死のメンケアによってなんか悪い方向に振り切れ復活。


色々思い詰めるなら、それ以上に良い出会いを見つけて恋とかしたら楽しくなるよ！なんて、あるバカップル乙女の助言を真に受けた結果高頻度で街に繰り出しオーヴァードが出会いを求めるのは間違っているのかし出した琴鈴ちゃん爆誕である。

戦闘スタイル

疾風兎脚、またの名を血塗れ兎と呼ばれる悲しい破壊兵器。
両腕を鋭い爪の手へ変化させ、風で跳ぶ斬撃で敵対存在を文字通り輪切りにするのが本来の運用法。

だが少女は他の｜姉妹《クローン》達のような力を持たなかった。
キュマイラとハヌマーン、それがオリジナルのシンドロームであり他の姉たちもその通りだった。
だが琴鈴だけはキュマイラのピュアとして産れてしまった。
その事実が長らく少女の自己評価ゴミカスに拍車を掛けており。
今でこそミストルティンが生えてきたものの自分は持たざるもの、足りないものである.....という認識の元、無茶無理無謀を一切顧みず戦力オールオアナッシングする馬鹿になった

ちなみに血塗れ兎の血塗れ部分は本人の血液である。

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