人物

見た目は容姿端麗。
西洋の血が入っていることを示す碧眼が特徴的。
真面目な時以外は表情がコロコロ変わり、砕けた口調なことが多い。
基本的にスーツ姿である。

口調

一人称:私
二人称:貴方、君、お前
三人称:彼、彼女

経歴

名家の生まれであり才女。
十年に一度の天才、〇〇の期待の星という言葉が何処に行っても付き纏い。
そしてそれに応えることを苦とせず、その才能を磨き続けることを己の義務とし、選ばれし者という自負もあった。
只人たちは視界に入らず、ただ己の研鑽のみをする。そんな繰り返しの日々を多里菜が過ごしている内に身代金目当ての誘拐という窮地に陥る。
誘拐され己の力のみではどうしようもなくなった時に助けてくれたのは街の警察官だった。
結果的に多里菜は助かり、彼は死んでしまった。
職務に忠実で、人として善良で、警察官であることに誇りを持っている、そんな特別珍しくもない人。
葬式に参列した際に彼の人柄を聞き、そう多里菜は評価した。

只人である彼が示してくれたものを才人である私がこれから示していかなければならない。
私は彼よりも広められる。これは驕りでもなければ嘲っている訳でもない。
私なら出来る。出来なければならない。

才人であるというだけで何も成し遂げていないのに人に目を向けず驕っていた愚かな自分。
人が人を助けるという当然の行為の中に感じた本当に美しいもの。
それらと一夜の内に出会い、別れたことで生き方の方向性は決定された。

それから警察官になり、性格も親しみやすいものに変わったが根幹が揺らぐことはない。
人は皆、美しいものを持っている。
それを示し続けるために多里菜は今日も警察官であり続ける。

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