基礎情報

能力測定

プロファイル

　テイブ市の文系大学に通う女性。細身の長身と笑ったように見える糸目が特徴的。掴みどころのない飄々とした喋り方をする一方で、どこか抜けているところも多いお茶目な人物。大学生活の傍ら不正規ながら探偵業を営んでおり、“テイブの千里眼”として一部で名が通っている。探偵を名乗ってはいるが、学友からUGNまで様々な依頼を受けては人助けをしているため、その実態は何でも屋のそれに近い。
「知っているかい？」に続けて豆知識を披露するのが口癖だが、披露される豆知識は誰もが知っている当たり前のことから、その分野の第一人者でさえ知り得ぬような極めて高度な内容、あるいは荒唐無稽なまったくの嘘までまるで節操がない。

　性格はマイペースでお人好し。面倒事に自ら首を突っ込む真似はしないが、頼まれればどれほど少ない報酬でも人助けを行う。非常に多岐に渡る分野の知識に精通しているが、人物の名前や出来事を間違って憶えていることが非常に多いという奇妙な性質を持つ。探偵業とは相性が悪いように思えるが、不思議なことに依頼者からの評価は高い。

　能力は「並行世界の自分への接続」。無数の並行世界に存在する自分と感覚を共有し、無限に等しい“もしも”の可能性を観測する能力。情報の収集に特化した能力だが、得られる情報は自分が存在する基底次元から少しずつ変化した並行世界の情報であるため、常にその情報はどこかが違っている。一応基底次元からの差異が大きいほど時間軸のブレが大きくなるという性質こそあるものの、無限に等しい莫大な情報から必要な情報を抽出できているのは本人の卓越した情報検索センスがあってのもの。彼女が人名や出来事を勘違いして憶えていることが多いのは、並行世界の情報と混同しているためである。こちらの世界では偽の情報であっても、もしもの世界では正なのだ。

　彼女は己に一つの誓約を貸している。「邪悪になるな」。
　彼女の能力にはある副作用がある。ひとつの出来事でも無数の自分が同時に体験した情報が同時に共有され、感情が爆発的に増幅されてしまうというものだ。一般的な感性と善性を持つ彼女には、人から向けられる莫大な悪感情に耐えることができない。故に、彼女は人から嫌われないために善であろうとし続けている。

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