容姿・経歴・その他メモ

[外見]
艶のある銀髪に、淡い藤色の瞳を持つ少女。
丁寧に作られた聖職者風の装いを好んでいる。

[性格]
何より真面目であり、秩序と人々の平和な暮らしこそを重んじる。
ただし箱入り娘として育った期間が長いこともあり、少し言動にズレがある。
笑顔を作るのが苦手で、どうしても凄みのある表情になってしまうのが悩み。

[来歴]
UGN中枢評議会議員の一人、"インクィジター"アルトゥーロ・アロンソ・カスティーヨの孫娘。
祖父は改革派の中でも一定の規模を持つキリスト教派閥の集団の盟主であり、アッシュ・レドリックの後見人の一人。
長い歴史と伝統を持つ家の生まれであり、幼少期より厳格だが愛されて育った。
そして家に伝わる伝統通り、収蔵されている「聖遺物」に触れてオーヴァードとして覚醒したという過去を持つ。

現在はいずれ後継者としての経験を積ませるという名目の元本部エージェントとして職務に従事している。
支部長権限および一定の人員や資産を承認無しで動かせるだけの権限と実績を、数年で築き上げているのは、
単なる家柄だけのお飾りというわけではないことを示している。
　
コードウェル博士の帰還から間もなく、日本支部への増員という名目で派遣される。
改革派による"リヴァイアサン"への、ひいては穏健派への監視役であることは公然の事実だ。
彼女自身はそれを理解したうえで、母方の祖母が日本人だったこともあり第二の故郷のように憧憬の念を抱いている。

個人的には穏健派と改革派の軋轢を緩和し、可能であれば共同作戦を以て問題の解決に臨む事を考えている。
しかし、周りからの認識は本部からの監視役、それも"審問官"がやってきたと恐れられていることのほうが多い。
誠に遺憾である。

本人の趣味は整理整頓と片付け、それに人々の相談に乗ること。
たまにこっそり夜ふかしして天体観測をすることも好き。

[異能]
彼女のエフェクトは、コードネームにもなっている通り"天動説"に由来する。
バロールに由来する複数の色や形状、性質の魔眼を自身の周囲に発生させ、それらを自身を中心とした軌道で回転させる。
同時に操れるのは8つ前後が上限である。射程はかなりの範囲までをカバーすることができ、回転速度や軌道をある程度調整可能。

もとは彼女が一族の収蔵していた「大天使の星辰盤」と呼ばれる遺物からもたらされたもの。
かつて大天使が人々に啓示を齎す際、これを用いて神の意図を読み取ったという逸話があるが、実際のところは不明。
ただしこれ自体が彼女をオーヴァードとし、また対抗種としての性質も彼女に齎したのも何らかの啓示であろうか。

[アロンソ家]
彼女の実家であるアロンソ家は欧州においては特に古い歴史を持つ家のひとつである。
それは厳格なキリスト教徒の名家であるというだけではない。
様々な意味で、歴史の明暗の境界線に立ってきた家なのだ。
十字軍、異端審問官、コンキスタドール。あるいは近代欧州の宗教的騒乱。
様々な形でアロンソ家はそれらの活動に聖職者を送り出しては多大な財や影響力を得てきた。
対外的にそれらは、大量の流血や死などと関連付けられており、血の伝統と恐れられることも少なくない。

ーーだが同時に、それらの風説の流布と共に、排斥されるべき者達を密かに保護してきたというのも事実である。
それらの事実を彼らは語りはしない。いつの時代も憎まれ恐れられるべき者がいるべきなのだ。
なにより、ごく一部の者達を救えたとしても、大多数を救うことができなかったのだ
その力不足を戒めるため、つまらぬ美談を残すくらいならば、畏怖と偏見にまみれてでもその名を知らしめられる方が良いのだ。

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