概要

「お疲れ様です。本日のお仕事を説明しますね」

人物

虎杖 黒江
29歳 164cm
オルクスのピュアブリード
フィラメント型領域を操るオーヴァード。
UGN姫子支部の支部長。主に情報の精査やトラブルが発生した際の事後処理を担当している。
常に黒い服を纏って穏やかな微笑を絶やさない。礼儀正しく見えるが、内心を読みにくい人物。
現場の対応を部下に任せ、自身は裏側のサポートに回っている。
……実際には人手が不足しており、現場の指揮も事後処理も結局自分が出ていって行うことが多いようだ。
部下からはいつ見てもヘトヘトに見えているらしい。

練度の高いオルクス能力者であり、情報収集から記憶処理まで多くのことを得意としている。
正面戦闘を苦手と自称する一方で、その能力を応用した暗殺術にも習熟しているらしい。

笑顔の内に秘めた悪への憎しみは深く、怒りが頂点に達すると一転して苛烈で残忍な性格が表面化する。

詳細

来歴

伊豆諸島の南部、竜宮島の出身。
現村長の年の離れた末妹。若い頃からUGNと協力して島をトラブルから守って来た。
5年前まではUGN竜宮支部長を務めている。
後輩が結婚して息子を産んだ後、ゆっくりと家族で過ごすことができる場所として当時自身の任地であったUGN竜宮支部を紹介した。
彼女が心を病んでいた時期を知っていたからこその試みだったが、
支部長職への就任直前に後輩は暗殺事件により夫と生まれたばかりの息子を失ってしまう。

黒江は単独で真相の究明に乗り出した。
持ち前の調査能力と忍耐強さを駆使してUGN内部の腐敗を暴き出し、秘密裏に事件の主犯を追い詰め惨殺してしまう。
同時に主犯を追っていたUGN本部エージェントに現場を目撃されるが、
当時24歳にして本部エージェントにも迫る能力を持つ黒江は査察部へスカウトされた。

本部での約3年の修行期間を経て、彼女の情報収集力と簡易的な記憶操作能力、さらに暗殺能力は磨き上げられている。
現在はその職務を退任しUGN姫子支部の支部長として働いているものの、本部との繋がりはまだ健在なようだ。

能力

フィラメント型領域を操る基礎的な能力を多彩な形に応用することができる。
蜘蛛の巣のように特定の場所へ巡らせることで音や映像をカメラのように捉えることから始まり、
書籍や電子媒体を読み込んで高速で自身の脳内に情報を流し込むことのインプットの強化は元から得意。
さらに、他者の神経回路を操作することで一定範囲の記憶を"不可視"にすることによる記憶処理も可能。
ただし可能なのは記憶を見えなくすることだけで、記憶を思い出させたり上書きすることはできない。
自らの領域を辿って任意の位置に再出現することも可能になっており、死角を取って急所を突き命を奪う。

本気の戦闘を行う時には専用のワイヤーを用意し、斬撃をショートワープさせながら戦う。
移動を要としたトリッキーな戦闘スタイルであるため、拘束攻撃に弱い。

技

【無拍子・纏斬り】
ショートワープと同時にワイヤーで全方向からの不可視の斬撃を見舞う。
UGN本部で伝えられる「無拍子」と呼ばれる技術体系であり、最低限のエフェクト行使で的確に攻撃を加える。
最大攻撃力は白兵を得意とする専門のオーヴァードには劣るが、隙が少なく負担が軽い。

セッション履歴