簡潔に

アグレッサーが現れて、
飛田と黎冥が戦いにいって、
黎冥だけ帰ってきて、飛田はアトラスに、黎冥も死亡した
そのタイミングでオーヴァードに覚醒し、5年の月日が流れた


以下詳細

あの日、すべてが変わった５年前の出来事
アグレッサーと呼ばれる生命体によって、私たちが住んでいる街は襲撃され、
食われ、蹂躙されてしまった。
蹂躙され続けたこの街で、おじさんは、「行かなければならない、この街を守らなければな」と
そう言って私を撫でた。行かないでほしかった。でも、おじさんは続けて言う。
「力がある人が、人助けに使わないのは恰好がつかないだろう？」
「なに、ちゃんと帰ってくるさ、あいつも手伝ってくれるだろうしな。」
そう言って、おじさんは戦場へ向かっていった。

そして、どれくらいたっただろうか。
私の前に現れたのは、キズだらけでいかにも倒れてしまいそうな「常夜 黎冥」だけが帰ってきた。
彼は言った、「すまんな、アイツからの願いだった。すまない…と、そしてこいつを渡してくれと…」
さらにこう言った、「アイツは、最後に力を使い果たした…、見えるか…？あれがアイツの「飛田　憂水」の姿だ…」
と、指をさす。そこには今までなかった何かであった。

「これから先……お前は一人でこの世界に立ち向かわなくっちゃならない……
優水も……俺も……死んじまってからできる事なんざたかが知れてる……優水はこの街ごとお前を守るつもりらしいが……
俺は………せいぜいアイツのまがい物がいいとこだ……もし俺がアイツみたいになったら……好きに使ってくれ…」

そう言って、黎冥さんは私に、壊れた懐中時計を渡してくれた。お母さんがおじさんに渡していた形見だったはず。
それを受け取り、私は泣いた、おじさんはもう帰ってこないのだと、そしてその友人も目の前で死んでしまうのだと…。

すべてを失った日、私は皮肉にもこの時、オーヴァードに覚醒した。

５年後、黒い十字架を胸に、私はこの世界を旅する。
「たまには里帰りでもしようかな。顔ぐらい見せないとね。」
そう呟き私は道を歩く。残酷なこの世界で、必死に生き、あがくために
お父さんと呼べなかったことが、私は今でも後悔しながら。