容姿・経歴・その他メモ

かつて《序曲》に居た実験体。
当時は「素体No.000」、もしくは長いので「noll's(ノルス)」と呼ばれていた。
7年程前に《序曲》から脱走、その際休眠状態の他素体を破壊している。
身元を保証できるものが何もなく、また逃げ出した身のため下手に定住もできず、適当な山や森などを転々としながら生活している。
また、身分証などが必要ない日雇いアルバイトなどで金を稼ぐ時もある。

履歴

この身に宿る力は、祝福であり、呪いであり、戒めであって、
これを、誰かに背負わせるわけにはいかないと、そう思ったんだ。
けどそんなものは、ただの自己満足で、
今となっては遅すぎる懺悔だ。


あの日、セルの研究員はUGNによる攻撃を受けていただとか、想定外の実験失敗があっただとか。
理由なんてどうでもいいけど、とにかくその日は、研究研究うるさくて鬱陶しい場所にしては信じられない静かな夜だったんだ。
だから、今なら逃げれるんじゃないかと思ったんだ。
忌々しくも植え付けられた力は｜世界の法則を変える力《時間凍結》、居るのは最低限の見張りだけ、誤魔化すことはなんら難しくなかった。

誇ることなど微塵もないが、自分はこの実験における成功例の中で唯一自意識を持つことができた個体だった。
だから、その唯一が消えれば…、この実験は終わるんじゃないかと思ってたんだ。
いや、それだけでは足りないだろう、だから逃げるついでに他の成功素体も全部破壊した。
そうして、《序曲》から逃げ出して、でも外での生き方なんて知るはずもなくて、その日その日をただ無為に生きているだけ。
この身を賭けた叛逆であり、それが成就している、というたった1つの達成感で、そこまでやって死んでたまるかという反骨精神で死んでいないだけ。

でもその日思い知った。
所詮、希望は希望であって、背負うべき十字を誰かに渡しただけだったんだと。



音というものが｜好き《嫌い》だった。
世界を止めると広がる、無音の世界。
力を振るえば振るうほど、無音を聞けば聞くほどに、
｜音が聞こえるということが生きているという実感をくれた。《お前が住む世界はここではないと突きつけられている気がした。》

セッション履歴