“永紅の姫”鞠木乃桔梗
プレイヤー:OziTaso
「どうぞ、お足元にはお気をつけて。――この世は、思うよりも脆うございますゆえ」
- 年齢
- 不明
- 性別
- 女性
- 星座
- 魚座
- 身長
- 165cm
- 体重
- 52kg
- 血液型
- AB型
- ワークス
- 歌人
- カヴァー
- 和文化コラムニスト
- ブリード
- ピュアブリード
- シンドローム
- ブラム=ストーカー
- HP最大値
- 26
- 常備化ポイント
- 2
- 財産ポイント
- 2
- 行動値
- 10
- 戦闘移動
- 15
- 全力移動
- 30
経験点
- 消費
- +84
- 未使用
- 30
ライフパス
| 出自 | 「誰かに頼ることも、縋ることも、きっと忘れてしもうたわ。……それでも、また誰かと出会えるなら、そのご縁を大事にしたいと思てます」 | |
|---|---|---|
| 天涯孤独 | ||
| 経験 | 「記憶があらへんからこそ、今の自分にしがみついて生きてるんやと思います。けど、時折、どうしようもなく怖なってしまう夜もありますの」 | |
| 記憶喪失 | ||
| 邂逅 | 「朱剣の鬼――その名を口にするたびに、胸の中で何かが疼く。……きっと、わたくしはあの鬼に出会うためだけに、生きてるんやろなあ」 | |
| 殺意 | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | 「忘却は救いやったのか、罰やったのか……今となっては、分かりまへん。ただ、全てを失うてなお、心のどこかに残った想いだけが、わたくしを支えてくれてますの」 |
| 忘却 | 17 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | 自分が何者かも分からへん、覚えてるはずのない誰かの涙や笑顔が、夜ごと胸を締めつける。 時折、境界が崩れる。現と夢、己と他人、全てが混じり合う。どこまでが現実で、どこからが妄想なのか――もう、わたくしには区別がつかへん。 |
| 妄想 | 14 | |
| 侵蝕率基本値 | 31 | |
能力値
| 肉体 | 2 | 感覚 | 4 | 精神 | 2 | 社会 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 1×2 | シンドローム | 2×2 | シンドローム | 1×2 | シンドローム | 0×2 |
| ワークス | ワークス | ワークス | ワークス | 1 | |||
| 成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
| その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
| 白兵 | 射撃 | RC | 交渉 | 1 | |||
| 回避 | 知覚 | 意志 | 調達 | ||||
| 芸術:和歌 | 4 | 情報:噂話 | 1 | ||||
| 芸術:管弦 | 2 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Dロイス | 古代種 | ― | あなたは古代種に感染した時と同じ姿のまま、老いることがない。 さらに、あなたは『LM』P115~P116に記載されている古代種専用エフェクトからひとつを選び、1レベルで取得する。これには経験点は必要ない。 また、あなたは経験点を使用して新たに古代種専用エフェクトを取得することや、取得したエフェクトを成長させることができる。 | ||||
| 宿敵? | 朱剣の鬼 | 懐旧 | / | 嫌悪 | 古い記憶に朧げに残る、血の刀を操る鬼。本当に存在するのかももはや疑わしいが、それでも追い続けている。 | ||
| 顔見知り | “地仙”河合清丸 | 親近感 | / | 厭気 | 仙人を自称する謎のホームレスであるオーヴァード。各地で顔を合わせる機会があり、知見を深めあっている。 | ||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| (LV)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| コンセントレイト:ブラム=ストーカー | 1 | メジャーアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 2 | ― | |
| 組み合わせた判定のクリティカル値を-LVする(下限値7)。/『EA』P129 | |||||||||
| 赫き重刃 | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 5 | ― | |
| 使用時に所持している武器ひとつを選択し、LV以下の任意のHPを消費する。そのシーンの間、選択した武器の攻撃力に+[消費したHP×4]する。またその武器は両手持ちとなる。/『UA』P33 | |||||||||
| 赫き鎧 | 1 | セットアッププロセス | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | ― | |
| 使用時にLV以下の任意のHPを消費する。そのシーンの間、あなたは防具を作成し、装備する。その際、装備していた防具と交換できる。/『IA』P105 | |||||||||
| 渇きの主 | 2 | メジャーアクション | 〈白兵〉 | 対決 | 単体 | 至近 | 4 | ― | |
| このエフェクトを組み合わせた白兵攻撃では、対象の装甲値を無視してダメージを算出する。命中した場合、あなたのHPを[LV×4]点回復する。ただし、この攻撃は素手か《赫き剣》によるものでなければならない。/『EA』P45 | |||||||||
| 鮮血の一撃 | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉 | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
| このエフェクトを組み合わせた白兵攻撃のダイスを+[LV+1]個する。ただし、あなたは2点のHPを消費する。/『EA』P47 | |||||||||
| 鮮血の奏者 | 1 | セットアッププロセス | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 4 | ― | |
| 使用時にLV点以下の任意のHPを消費する。そのラウンドの間、対象が行なう攻撃の攻撃力を+[消費したHP×3]する。/『RW』P35 | |||||||||
| 血染めの庭園 | 1 | セットアッププロセス | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 7 | ピュア | |
| そのラウンドの間、あなたのブラム=ストーカーのエフェクトのLVに+2する。この効果でLVの上限を超えてもよい。ただし、エフェクトの使用回数は増加しない。このエフェクトは1シナリオにLV回まで使用できる。/『UA』P33 | |||||||||
| 血の宴 | 1 | メジャーアクション | シンドローム | 対決 | 範囲(選択) | ― | 3 | ― | |
| このエフェクトを組み合わせた攻撃の対象を範囲(選択)に変更する。このエフェクトは1シナリオにLV回まで使用できる。/『EA』P48 | |||||||||
| ブラッドコート | 1 | セットアッププロセス | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
| 使用時にLV以下の任意のHPを消費する。そのラウンドの間、あなたの行なうガード値を+[消費したHP×2]する。/『EA』P49 | |||||||||
| 赫き腕 | 1 | メジャーアクション | シンドローム | 対決 | ― | 視界 | 3 | 80% | |
| 組み合わせた攻撃の射程を視界に変更する。また、その攻撃の攻撃力に+[LV×3]する。/『UA』P33 | |||||||||
| 血の兄弟 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 至近 | 1 | ― | |
| 互いの血液を交換する儀式を行ない、盟約を結ぶエフェクト。あなたとこの儀式を行なった対象は互いの居場所(方角とだいたいの距離)と健康状態を感じることができる(ただし、《ワーディング》の影響などで効果が途切れることがある)。この効果はいつでも破棄することができ、同時にLV人まで盟約を結ぶことができる。/『BC』P59 | |||||||||
| 血液暗示 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 至近 | 1 | ― | |
| 血液を媒介に他人に簡単な命令を聞かせるエフェクト。使用するには嚙みつくなどして対象の体内を流れる血液に接触する必要がある。この効果で簡単な命令ひとつ(ここで見たことを忘れろ、指定した人物に会いに行けなど)を聞かせることができる。この効果はエキストラに対してしか効果はない。/『UA』P33 | |||||||||
| フォース | 3 | メジャーアクション | 効果参照 | ― | ― | ― | 3 | Dロイス | |
| あらゆるメジャーアクションの判定と組み合わせることができる。このエフェクトを組み合わせた判定のダイスを+LV個する。/『LM』P116 | |||||||||
コンボ
斎血結鎧
- 組み合わせ
- 《赫き鎧》+《鮮血の奏者》+《血染めの庭園》+《ブラッドコート》
- タイミング
- セットアッププロセス
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 16
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
使用時:[3+3*{ElvB}]点のHPを消費する。
シーン中:装甲値[24+3*{ElvB}]の防具を作成し、装備する。
ラウンド中:ブラム=ストーカーのエフェクトのLVに+2し、あなたの行なうガード値を+[12+2*{ElvB}]し、あなたの行なう攻撃の攻撃力を+[18+3*{ElvB}]する。
回数制限:1シナリオに[1+{ElvB}]回まで使用できる。
紅縁握
- 組み合わせ
- 《赫き重刃》
- タイミング
- マイナーアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
使用時:[1+{ElvB}]点のHPを消費する。
シーン間:素手の攻撃力に+[24+4*{ElvB}]する。
朱縄環掌
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》+《渇きの主》+《鮮血の一撃》+《血の宴》+《赫き腕》+《フォース》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 範囲(選択)
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 17
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 80%~
- 2+5+2*{ElvB}
- 9-{ElvB}
- 3+3*{ElvB}
- 2+5+2*{ElvB}
使用時:2点のHPを消費する。装甲値無視。
命中後:HPを[8+4×{ElvB}]点回復する
回数制限:1シナリオに[1×{ElvB}]回まで使用できる。
| 武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 素手 | 白兵 | 〈白兵〉 | 0 | -5 | 0 | 至近 |
| 防具 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 行動 | ドッジ | 装甲値 | 解説 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 《赫き鎧》 | 防具 | 0 | 0 | [消費したHP×3]+6 |
| 一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| サングイン | 15 | 一般 | あなたがブラム=ストーカーの「任意のHPを消費する」ことで効果を決定するエフェクトを使用した場合、実際に消費したHPに+5して効果を算出することができる。 |
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用| 0
| 0
| 169
| 15
| 0
| 184
| 30/214
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
設定
「その人は、まるで百年も千年も、時の狭間に佇む夢の人のようだった。
美しいが、どこか寂しげで、何かを探している目だった。」
─────昭和初期、女学生の手記
プロフィール
| 誕生日 | 03月03日(ひな祭り) |
|---|---|
| 好物 | 桜餅、抹茶 |
| 嫌物 | 納豆の匂い、湿ってじめじめした場所 |
| 弱点 | 閉所恐怖症 |
| 趣味 | 花札、季節の花の鑑賞 |
| 特技 | 即吟、着付け |
| 一人称 | わたくし |
| 二人称 | あなた様 |
| 道徳的アライメント | 中立にして善 |
概要
「……忘れてしまいたいことばかりやのに、忘れられへん影だけが、心の底にこびりついて離れまへんの。
見ゆるもの、聞こゆるもの、どこまでが夢で、どこまでが現やろなあ。――そやけど、“朱剣の鬼”だけは、忘れられへん」
鞠木乃桔梗は、飛鳥の御代より現代に至るまで、人知れず歴史の影を歩み続けてきた、不老のオーヴァードである。その存在は“永紅の姫”と呼ばれ、鮮血を自在に操るブラム=ストーカーの純血種として、数多の闇をくぐり抜けてきた。
しかし、平安のある日を境に、彼女は己の過去の大半を失ってしまう。千年以上を生きながら、手元に残るのは、断片的な記憶と「朱剣の鬼」と呼ばれる存在への漠然とした殺意のみ。己が何者であったのか、いかなる理由で生を受け、なぜ失われた日々を歩むのか——その答えは、今も霧の中にある。
現代では和文化コラムニストとして、静かに人の世と交わりつつも、その本質は人ならぬ異形であり、永き時の流れに磨かれた穏やかな気質と、何事にも動じぬ落ち着きを備えている。だが、その内心はレネゲイドウィルスによって少しずつ蝕まれており、時として幻覚や幻聴に苛まれることもある。
彼女の眼差しには、遥かな過去と現在が重なり合い、未だ癒えぬ喪失と血の宿命が、静かに揺らめいている。
容姿、外見
その外見は、時代を超えてなお瑞々しさと気品を失わない、和の美を体現したものといえる。外見年齢は28歳。165cmの背丈は、しなやかでありながら芯の強さを感じさせる立ち姿を作り、全体の雰囲気は「姫君」と呼ぶにふさわしい凛としたものとなっている。
彼女の瞳は深紅に染まり、静かに遠くを見つめるような眼差しは、どこか現実離れした孤独と幻想を映している。睫毛は長く、ふとした時に物憂げな光を湛えるが、その奥にある想いは、今はもう自分自身にも分からない。
髪は艶やかな漆黒で、腰まで伸びるほど長い。普段は時代を感じさせる伝統的な結い方――夜会巻きや、ゆるく三つ編みにしたうえで和風の簪を挿すなどして整えている。服装は和装が基本で、淡い色合いの着物や、落ち着いた模様の袴、また時に大正ロマンを思わせる袴にブーツ、レース襟やリボンを取り入れた女学生風の装いを選ぶこともある。どの装いも、桜や椿、菖蒲など季節の花をあしらった意匠や帯留めなど、さりげない美意識が細部にまで行き渡っている。
肌は透き通るような白さで、まるで時間の流れに触れずにきたかのような滑らかさを保っている。掌や首筋に、目立った傷や痣はない。ただし、本人が朧げに覚えている「かつての血の契約」の証だけが、微かに見え隠れする時があるが、それも本人の記憶と同じく曖昧なものとなっている。
全体的に古風で上品な佇まいを保ちつつも、表情や所作はどこか現代的な柔らかさをも帯びている。話す際や歩く際の仕草には、数世紀にわたる静謐な生と、未だ色褪せぬ憂いが、さりげなく滲んでいる。
性格、人物像
幾世代にもわたる歳月を超えて生きてきたことによる、静かな落ち着きと包容力をその身にまとっている。普段は和やかで温厚、どんな場面でも動じることなく、常に余裕を持って周囲に接する。その言葉遣いは柔らかな京言葉で、話し相手の緊張を解くような優しい気配りを忘れない。
しかし、失われた記憶が心の深い場所に虚無を作り、何気ない日常にもどこか遠い喪失感と、埋めようのない孤独が影を落としている。何かを探し続けているような儚さがあり、ふとした瞬間に物憂げな表情を見せることもある。
他者の生死や感情の起伏に過剰に動揺することはないが、それは冷淡ゆえではなく、長い年月のなかで自らの心を守る術として身についたもの。人の営みや文化への興味は尽きず、現代社会においても「和文化コラムニスト」としてさまざまな人と積極的に関わるが、その距離感は絶妙に保たれており、無意識に心の深部を誰にも踏み込ませない。
一方で、精神はレネゲイドウィルスによって静かに蝕まれており、時に幻覚や幻聴、妄想に悩まされることがある。錯乱時には普段の穏やかさが一転し、激しい情動や攻撃的な言動を見せることもあるが、本人はそれを深く恥じ、普段は慎重に自制を保とうとしている。
表向きは「穏やかな姫君」として誰からも信頼されやすいが、その内面には千年を超える孤独と渇望、そして忘却の底に沈む自分自身への問いかけが、静かに揺らいでいる。
能力、技術
「どうか、おとなしくなってほしいわ――そうせんと、また血を流してしまうことになるさかい」
ブラム=ストーカーのシンドロームを持つ純血種のオーヴァード。ブラム=ストーカーらしく、自らの血液を自在に操ることに主眼を置いている。その最大の特徴は、血液を瞬時に身体の表面に流し、鎧のように纏わせて外部からの衝撃を吸収・拡散する防御術にある。彼女はこの「血による防御」と「身体の補強」を高度に応用し、相手の攻撃を受け流しつつ、絶妙なタイミングで反撃を加える戦法を得意とする。
その戦闘手段は徒手空拳が主であり、伝統的な古流武術——たとえば平安期の「当身術」や、「柔術」「体術」といった護身・制圧に秀でた型を現代まで独自に洗練してきたものを用いる。攻撃の際も、自らの血液を微細に凝固させて拳や掌を強化し、鋭い一撃や関節技、投げ技を繰り出す。加えて、彼女の血は周囲の物理法則に逆らうほどに強靭であり、防御と攻撃の切り替えが極めて素早い。また、その応用力は多岐にわたり、一時的に身体能力を強化するほか、他者への加勢や戦場全体の状況支配にも対応可能である。
これらの戦闘能力はすべて、自身の「命」を消費することで初めて成立するものだが、彼女はその代償を迷いなく払う覚悟を持ち、その分生存能力も非常に高い。
日常生活では、和歌や花札、着付けなど、和文化に関わる幅広い技能を有している。特に即興で和歌を詠む「即吟」や、季節の花を鑑賞してその美しさを言葉に表現することは得意中の得意であり、コラムニストとしての活動にも活かされている。着付けの腕前は一流で、自身の装いだけでなく、他者への助言や指導もこなす。加えて、礼儀作法や茶道などの嗜みも身についており、文化的素養は時代を超えて磨き続けられてきた。
普段は温厚だが、何事にも動じない胆力と、隠れた勝負強さを持ち合わせている。古の技と現代の感性を併せ持つ、まさに時代を越えた才媛である。
経歴、過去
鞠木乃桔梗の人生は、飛鳥の昔より始まっている。しかし、彼女自身が確かな記憶として語れるのは、平安時代以降のことであり、それ以前――生まれ落ち、何者かと生涯唯一の血の契約を交わしたはずの時間は、ほとんどが深い霧の向こうに消えてしまっている。記憶の欠片として残るのは、自分が誰かと命を分け合い、その直後に“朱剣の鬼”と呼ばれる異形の存在と交錯したこと。そして、その存在に対して今も消えぬ殺意と恐怖、哀惜が入り混じる不可思議な感情である。
平安以降、桔梗は己の過去を追い求めるように、歴史の陰を静かに歩み続けてきた。時に東国の山村に“鬼姫”と伝えられ、時に都の片隅で名もなき歌人や芸妓、寺社の巫女として生きた。時代が乱れるたびに人々と交わり、飢饉や疫病、戦乱の中で出会った多くの命と静かな縁を結んだが、いずれの場所でもその存在は伝説や逸話にわずかばかり痕跡を残すのみであった。
特に中世から近代にかけては、幾度も「血と剣」の伝説が各地に生まれ、桔梗自身も「赤い瞳の女」や「永紅の姫」として語り継がれることがあったが、彼女が真に探し続けていたのは、失われた日々の中で唯一消えなかった“朱剣の鬼”の影であった。
時代が大きく変わり、人とオーヴァードの在り方も移ろう中で、桔梗は幾度も「生き続けること」と「記憶を失うこと」の苦しみを味わってきた。近代に入ってからは、京都や東京の下町、大正の女学校、昭和の疎開村など、変わりゆく社会の片隅で人々の営みを見つめ続けた。だが、永い孤独と忘却、レネゲイドによる侵蝕は彼女の精神を静かに蝕み、幻覚や妄想に苛まれることも多くなっていった。
現代に生きる今、桔梗は「和文化コラムニスト」として、ごく普通の日常を営みながらも、心の奥底では今も“朱剣の鬼”の気配を探し続けている。己の過去と向き合い続ける哀しみを抱えつつ、幾たびもの出会いと別れの果てに、再びその“鬼”と対峙する日のため、静かに時代の波を生き抜いているのである。
その他
運用
| イニシアチブ | → |
| セットアップ | → |
| マイナー | → |
| メジャー | → |
| リアクション | → |
| クリンナップ | → |
| その他 | → |
成長予定
本文
モチーフ、イメージソングなど
ベニバナサワギキョウ:花言葉「乙女の魅力」「特異な才能」
椎名林檎『長く短い祭』
ハンドアウト履歴
シナリオ「銘」
PC④用ハンドアウト
推奨ワークス:なし(平安ステージから選択)
シナリオロイス:朱剣の鬼(※シナリオ開始時点でタイタス化されている)
あなたは平安時代以前から生き続けているオーヴァードであり、平安時代のある日を境に以前の記憶の全てを失っている。
あなたの失われた記憶の中には朧気に「朱剣の鬼」と呼ばれるジャームの記憶が存在しており、「そのジャームを殺さなければならない」という漠然とした使命感があなたの中にはあった。
様々な場所を彷徨い生きる中、あなたはついに記憶の中にある「朱剣の鬼」と同じ気配を、亀岡の地で見つけ出すことができた。
特記:Dロイスは「古代種」で固定となります。また、ワークスは平安ステージから選択します。
シナリオ「名」
PC④用ハンドアウト
推奨ワークス:なし
シナリオロイス:吉野清月(よしの・きよつき)
あなたは平安の日本を旅をしながら、かつて離れ離れになった「吉野清月」という大切な人を探している。
そんな中、あなたは京の町で「吉野清月」を目撃したとの噂を耳にした。
あなたは京へ向かい、彼と再会を果たすことになるが、その再会は最悪のものだった。
特記:現代編と同一人物であるため、同じキャラシを使用します。
セッション履歴
| No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
|---|---|---|---|---|---|
| フルスクラッチ作成 | 54 | ||||
| 1 | 07/13 | 銘 | 30 | 細身 | 多田野なべトシヒサつちのOziTaso |
| 2 | 07/20 | 名 | 細身 | 多田野なべトシヒサつちのOziTaso |