容姿・経歴・その他メモ

【RHO】
君は神のことを知っている。
何故なら、以前いたレネゲイドビーイングの研究チームが作った本来はアンチレネゲイドで作られた
負の遺産だからだ。憑依者のレネゲイドウイルスを消滅させ
自らをも対消滅するという研究がされており、期待されていたが
何十人もの犠牲が生まれた。倫理観のない研究だ。
さらに、アルフレット・J・コードウェルによって構造を書き換えられ暴走
ウイルス保持者を排除するまさしく神と言わんばかりの脅威となった。
君の目的は神の排除と研究の凍結である。


【生い立ち】
父は日本人、母はロシア人。２歳上の姉（彩芽）がいる。
自分も姉も顔立ちは母似だが、葵は色彩も母から受け継いでいる。
姉とは姉妹仲がよかった。

中学生のある日、いつも通り放課後友人と遊んでると、ファルツハーツのテロに巻き込まれた。
そこに派遣されたUGNの中に、姉がいた。
激戦の末、妹を守ろうと彩芽は全ての力を振り絞り、ジャームと化してしまった。

目の前でジャームと化した姉が、破壊の限りを尽くすのを呆然と見ていた。
大好きな姉。自分がいるのを見て、目を見開いた姉。葵を守るんだと、化け物へと変わった姉。

自分がお姉ちゃんを変えてしまったんだ。
無力で無知で、ただひたすらに守られて、大事な人を犠牲にした自分が許せない。
優しい姉に、あんな事をさせた自分が許せない。
身が焼かれるような怒りで狂いそうだった。

気付けば姉は元の姿のまま、銀の氷の塔の中で眠っていた。

UGNに回収され、姫宮由里香という研究員に自分が姉を凍結させたと説明を受けた。
凍結している間であれば、処分せずに保管しといてやろうと。
姉を治したいならレネゲイドの研究に加わるといいと、手を差し伸べてくれた。

そうして、アンチレネゲイドの研究に入る事となった。
これが、いつしかお姉ちゃんを救うかもしれないと信じて。
後悔と罪悪感を振り払う様に心血注いた。

しかし研究が進むにつれ、積み上がる犠牲の山に恐れを覚えた。
姉の為だと思っても、アレは誰かの大切な人だったと思うと、精神が削れていった。
実験対象に姉が重なって見える時もあった。睡眠薬の瓶が部屋の床を散らかした。
逃げ出したかった。けれどその度に、未だに毎日姉の見舞いに来るかず兄が脳裏をよぎり、逃げ出せなかった。

施設から薬品をクスね、ヤクとして使った。すると覆い潰すようにあった負の感情が晴れ、生活に集中できた。
これはいけないモノだとはわかりつつ、徐々に手放せなくなってしまった。

研究は解体された時、正直ホッとした。もう殺さなくて済む。
けれど、姉を救えなくて残念だと思う自分がいて、地獄に堕ちるだろうなと笑うしかなかった。
ヤクはやめようとしたが、完全に絶つのは無理だった。本当にどうしようもなくなった時用に未だに携帯している。

今も、お姉ちゃんは凍結保存したままだ。
研究の過程で出た犠牲者は帰ってこない。
償いきれない業を背負ってしまった。
他の誰も負わなくていいように、今出来る全てをしよう。

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