容姿・経歴・その他メモ

設定

オーヴァードとして生まれ、10年に1度の因習の生贄となることを定められた存在。
生まれてから15年間、座敷牢の中で育てられ、外の世界を見たことがない。
撫子の世界は、狭い座敷と姉である名椎八雲（なづち・やくも）だけだ。

生まれた頃から生贄として育てられてきたため、自身の現状については“運命”だと受け止めている。
八雲から聞く外の世界への憧れや、理不尽な“運命”への憤懣を覚えることもあったが、
15年という歳月は、それらを諦めに変えるには十分なものだった。

しかし自分が生贄に選ばれた理由は、オーヴァードとしての能力のせいだと思っており、忌まわしいものだと考えている。
そのため、八雲の前でオーヴァードの力を使うことは好まない。

少しやんちゃで男勝りな性格。だがどこか諦観した雰囲気もある。
八雲が座敷にいない間は、《影絵芝居》や《傍らの影法師》を用いて、自らの影で八雲から聞いた外の世界を描くことが趣味。

名前の由来

▼クシナダヒメ
父母は足名椎命（アシナヅチ）・手名椎命（テナヅチ）。→【名椎】
ヤマタノオロチの生贄にされそうになっていたところを、スサノオにより姿を変えられて湯津爪櫛（ユツツマクシ）になる童女。
スサノオはこの櫛を頭に挿してヤマタノオロチと戦い退治する。
父母がそれぞれ手摩霊・足摩霊と「手足を撫でる」意味を持つ事から「撫でるように大事に育てられた姫」との解釈もあり、倭撫子（やまとなでしこ）の語源とされる。→【撫子】

セッション履歴