ジェラルディーナ・ローゼンタール

ローゼンタール財閥の令嬢。いわゆるお嬢様。｜貴族の責務《ノブリス・オブリージュ》に邁進するUGN支部長の顔も持ち合わせている。
金色の髪に｜紅玉《ルビー》と｜蒼氷《アイスブルー》の｜金銀妖瞳《ヘテロクロミア》、そして豊かな胸が特徴。

ローゼンタール家は代々オーヴァードであり、その力を自らの利益だけでなく社会・組織のためにと使ってきた。それゆえジェラルディーナも物心ついた時からオーヴァードに覚醒していた。
人より恵まれた財力・権力があり、さらにはオーヴァードとして人並外れた『力』を有すからには、か弱い民草の為にその力を行使するのが持つ者の責任である。その使命感で父（財閥現当主）に願い出て、世界貢献のためとUGNに志願した。過保護な父はUGNへ莫大な資金提供をし愛する娘にUGN支部長の席を用意した。
以来、支部長権限でUGNの組織力を利用しつつ自ら前線に赴き多くの事件を解決することになる。

神城早月とは以前から交友関係がある。ローゼンタール財閥は神城グループの後塵を拝しているが、そのトップである神城早月は貴族の責務を実践している者であることはかねてより知っている。なので彼女のことは好敵手としてライバル意識を持っている。

責務を放棄し自堕落に過ごす者や、持てる力を争い奪い壊すことにのみ使うFHを蛇蝎の如く嫌っている。彼らを相手する際は容赦がない。

「匪賊には誇りもないのですか。生きやすいものですね、羨ましいですわ」

『ノブリス・オブリージュ』

ミストルティンの力で生み出すアーキタイプ、ノブリス・オブリージュ。白磁のような輝きを持つ人型の巨大な｜装甲騎兵《Armored Cavalry》。起動時に自らコア部分に乗り込み操縦する。
その意匠は実家に飾られていた先祖伝来の騎士甲冑に酷似している。ローゼンタール家の誇りとして受け継がれたそれを幼い頃から見続けていたことから、『貴族の責務』とはその姿であると心に刻み込まれていた。

機動力と防御力を兼ね備えた機動兵器であり、自身のアーキタイプであってもそのままでは操縦することは叶わなかった。
そこでローゼンタール家に伝わる遺産の一つであるサークレットを用いて、超高速戦に耐え制御している。『遺産』の副作用は承知の上である。

見た目こそ巨大な甲冑だが現代に｜馬上槍試合《ジョスト》のランスチャージはそぐわないため、財閥の財力にものを言わせて射撃武装を装備している。
中でも背部左右にそれぞれ装備している三連装レーザーキャノンはあらゆる装甲を貫通する破壊力を有する。同時射撃による計六連装のレーザーキャノンの一撃は強烈。
その圧倒的戦闘力と、翼のように展開するキャノンの見た目も合わさり『破壊天使』と評されている。

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