PROFILE

個人履歴

　彼が過去に経験した、町全体を巻き込むFHのテロは、ある意味で宗教的な犠牲の象徴に近しく、彼にとっては残酷な運命の悪戯だった。彼はその際に、家族全員と平穏な生活を失った。それからの人生に残されたのは、その時傾いた梁に引っかかり彼を救った経典と、瓦礫の中から彼を救い出したレネゲイドウイルスの存在だけだった。こうした経験を持つ彼にとって、経典に綴られた信仰と、オーヴァードという存在がどれほど重要であるかということは想像に難くない。

調査資料

　彼がUGNに入職したあと、人事部は彼がUGNの仕事に適応できるか心配していた。というのも、彼は法的正義は絶対的に守られるべきだという態度を見せたことがあるからだ。しかし、UGNは存在を公に出来ない事件を扱う以上、現行法律のグレーゾーンに踏み込むことが頻発する。とはいえ幸い、人事部が一定期間行った観察によれば、彼はUGNの一部業務に対する誤解を抱くことはなかったようだ。むしろ、我々の意図するところを素早く汲み取ってくれているし、自身とは異なる仕事の進め方をするエージェントと衝突を起こすこともなく、むしろ暗黙の了解でお互い助け合っていた。法律関係の仕事を担う人々は、就職後どんなに不本意な行動を強いられてきたか、今どのような手段を用いているかに関わらず、きっと最初に抱く理想を同じくしているのだろう。それは即ち、法にあるべき正義を守り抜くことである。

能力

セッション履歴