容姿・経歴・その他メモ

元フィギュアスケートオリンピック強化選手。
プロのスケート選手だったフランス人の母とそのコーチだった父との間に生まれ、幼少期からプロを目指して活動。
10歳のとき事故で母を失い、母の夢だったオリンピック金メダル獲得を目指して修練の日々を過ごした。
生まれ持った才覚と恵まれた環境、たゆまぬ努力と強い執念から14歳で強化選手に選抜されるが、その直後に練習中の事故で脚部靭帯を損傷、選手生命を閉ざされる。
全てを失った彼女は氷上から姿を消し、心に開いた埋まらぬ穴を抱えながら普通の学生として過ごしている。
1年ほど前に父が国内の元スケート選手と再婚し、恵麗には同い年のスケーターの姉ができた。
義母も義姉も、出来た人間だ。
明るく朗らかで親しみやすく、特に義姉は突然できた妹とも距離を縮めようと、家族になろうと接してくれる。
何もなければきっと、本当の家族のように受け入れられたのだろう。
けれど2人は、恵麗の前ではスケートの話はしない。
それは彼女を想ってのことなのだろう、善意ゆえの行動なのだろう、その気遣いは恵麗に暗い劣等感を滲ませ、その感情が家族との仲をぎこちないものに変えていた。
今の彼女には何もわからない。
普通の学生とはなんなのか、家族とはどう付き合えばいいのか、滑れなくなった自分に、一体何が残っているのか。
氷の外の生き方なんて知らない、けれどフィギュアスケーターとしての自分はあの日、この脚と心中してしまったのだ。
氷の上で死んだ自分、燃え尽きた過去の想いは、灰になって彼女の心を覆い尽くしていた。

オーヴァードへの覚醒時にサラマンダー/モルフェウスシンドロームを発症。
火炎で砂を熱してガラスのスケート靴を作り出し、選手時代の経験と覚醒した身体能力を以て氷の回廊を踊り滑る。
自在に舞うその動きは敵を翻弄し、摩擦によって熱されたガラスの刃は全てを燃やして灰に変える。
可憐に滑る灰色は、リンクの全てを統べる女王、日本フィギュア界の星、『｜灰被り《サンドリヨン》』此処に復活。

履歴

FHセル『コモンホープ』による事件でオーヴァードに覚醒。
日常を守る戦いと親友との別れを経て、彼女も氷の外での一歩を踏み出すこととなった。
現在は都内E区支部のイリーガルとして、時折支部の作戦に参加。
義母、義姉との関係も良好で、九州へと越していった無二の親友である洛神コハズとも毎日のように連絡を取り合い、定期的に互いの家を行き来する仲を維持している。

セッション履歴