鬼。
　古くから日本に伝わる妖怪。民話や信仰によって多種多様な形態をとり、時には人間に敵対的に、時には人間に好意的に描かれる。

　飢餓餓鬼無邪鬼は鬼の子である。
　彼女の母親は、FHが起こした事件の被害者だった。
　彼女が母親の腹の中にいる時の出来事だ。FHが実験中だった鬼のレネゲイドビーイングがジャーム化して脱走し、捕まえようと追ってきたFHの戦闘員と街中で戦闘になった。ワーディングを感知して駆けつけたUGNが見たのは、ワーディングに充てられて倒れる一般人と、腹を貫かれて絶命する彼女の母親の遺体だった。UGNは速やかに一般人を保護し、母親の遺体を回収した。
　UGNに運ばれた母親の遺体は、すぐに適切な方法で処理されるはずだった。突然、母親の遺体から正体不明のワーディングが展開された。同時に、赤子の泣き声が響き出した。
　母親の遺体を調べると、孕っていた子供が鬼のレネゲイドビーイングの影響で、同じ鬼のレネゲイドビーイングに覚醒していた事が判明した。
　それから、彼女はUGNによって育てられ、UGNチルドレンとして目覚ましい活躍をして、弱冠18才で新設の星乃宮支部の支部長を任されることになる。就任して以降、特に目立った問題もなく、そつなくやるべき事をこなして、本部の信頼を得ている。

　鬼のレネゲイドビーイングに覚醒したことによって、自身を1500才以上の鬼だと自認している。一人称は余。人情にあつい姉御肌で、世話になっているUGNの為ならなんでもやるつもりでいる。言動と見た目のギャップにやられるUGNのメンバーも多い。
　しかしながら、実は結構めんどくさがりやで、普段の仕事は《日常の代行者》で作り出した自分の分身に任せて、《裸の王様》で作り出した従者やUGN
のメンバーと良く遊んでいる。
　いざ戦闘となるとしっかりと任務をこなすので、日常のぐうたらが許されているところがある。

　廃墟となった和風テーマパークを占拠しており、そのテーマパークの目玉であった日本の城を模したアトラクションを改装して拠点としている。
　彼女の趣味で、至る所に様々な種類の鬼の置物が置かれている。