容姿・経歴・その他メモ

十数年前、ＵＧＮの優れたエージェントであった皐月日向は、
自身が付けていたペンダントに「奇妙な隣人」を共生させていた。
世界にレネゲイドウイルスが広まったあの忌まわしい事件。
皐月日向はその研究チームの一員であった。

とある任務の最中、
ＦＨのサラマンダー能力者により雪山と化した山中で、
ＵＧＮエージェントらは数週間の間身動きが取れない状態へと追い込まれた。
多くの仲間たちが衰弱していく中、
「隣人」の助言により皐月日向は十分な戦闘能力を残していた。

ここにいても、状況は好転しない。
他の仲間もすでに限界に到達しつつある。
自分以外に行動できる者はなく、また自分にはそうできる能力がある。

皐月日向はその先がジャーム化に行き着くことを理解していた。
仲間をも殺しかねない自身の行く末を案じ、
ジャームと化した時のため安全策を講じた。


「隣人」は皐月日向をずっとそばで見続けてきた。


その他のエージェントらと無事に帰ってきた皐月日向は、
自身を皐月涼と名乗る何者かへと変貌していた。
姿かたち、その生体情報に至るまで、
元の皐月日向であるはずなのに、
性格もシンドロームも、扱う能力も変化している。
単一での戦闘能力を失い、
他者への支援に長けたレネゲイドビーイングになった。

雪山で何があったのかは定かではない。
皐月涼は誰にも本当のことを話さない。

しかし、現れた異邦人が人間を知りたがっていること、
ジャーム化したオーヴァードの心理を知りたがっていることは、
ひとまずは事実であるらしい。

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