徹毘の実家は道力の強い跡継ぎを欲し、女をほぼ子産みの道具として扱っていた。
徹毘の母もその例に漏れず虐待を受けており、徹毘は心の内に呪を溜めこんで育った。

蚕括は徹毘の家が使い潰していた存在でもある。
徹毘は蚕括御前に母を重ねて同情し、その力で一家を滅ぼしかけた。

しかし徹毘の想いに反し、蚕括御前は逆に憎悪に捕らわれた徹毘を憂い哀しんだ。
徹毘は二度と自身の力で誰かを傷つけないと誓った。
「女との約束」は守る、故に徹毘は自身の力で直接人を攻撃することはしない。
その時に「蚕括の力を守るために使う」と約束した

徹毘が家を出た後、プランナーに邂逅。
当然、徹毘にというよりは蚕括に興味を持ってのことだったのだろう。
徹毘・蚕括は生活工面からゼノスへ加入した。
そして現在から11年前に始動したプロジェクト・アダムカドモン(上級.78)の情報をゼノスへ流すため身分を偽り、FHへ籍を置く。
プロジェクトはFHとUGNの共同研究であるためにさらにUGNの協力者になった。
二つの組織から情報を奪う中で、諜報能力を培っていき、その経験は現在の立場にも生かされるものとなっている。
そしてプロジェクトが凍結された後もUGNイリーガルとしての立場を続けていた。
本籍はゼノスの一員として、各々の仕事を兼任しながら幾年かが過ぎ、現在に至った。
組織を転々としてなおもゼノスへ籍を置き続けるのは、蚕括のため。
自我を持った従者という珍しい存在は、組織の裏を知ってるとなるとなおさら明かせるものではない。
ゆえに徹毘は本籍をレネゲイドビーイングの組織であるゼノスとしている。
なので、自身の心情に反するとは思いつつも現状、彼女で誰かを守っていることになる。
いつかどうにかしたいが今のところ目処は立っていない。

◆トレーラー
鏡よ鏡――
わたしの望む本当の姿を見せておくれ
ほら、これがあなたがなりたい姿

N市公立高校内で不思議な噂が流れる
校内のとある鍵に映る自分の姿
それが本来の自分の姿だと

理想の自分になりたくて
生徒たちは今の自分に別れを告げる
でも、それが本当に望んだ姿なの？

ダブルクロス The 3rd Edition
「鏡の中のわたし」
ダブルクロス――
それは裏切りを意味する言葉

■ステージ
基本ステージを使用する。
東京都志島（しじま）区を舞台とする。

■シナリオハンドアウト
〇ハンドアウト
PC④　ロイス：都築 京香　推奨感情 P/N：尽力/不安
カヴァー/ワークス：高校生/-
キミは