ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

ミストリア・エックス  - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

“謎のヒロインX”ミストリア・エックス 

プレイヤー:ぷちぺち

年齢
16
性別
星座
不明
身長
154㎝
体重
42㎏
血液型
不明
ワークス
高校生
カヴァー
普通の高校生
ブリード
クロスブリード
シンドローム
モルフェウス
モルフェウス
HP最大値
29
常備化ポイント
4
財産ポイント
4
行動値
+5=14
戦闘移動
19
全力移動
38

経験点

消費
+150
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 私はもともとスラム生まれでした...うむむ...今と比べると地獄のような環境でしたね...。
貧乏
経験 私はスラムでギャングの抗争に巻き込まれて一度死んでいます...マスターがいなければ私の人生はそこで終わっていたということですね。
死と再生
邂逅 私の親友とも呼べる人...私の手綱を引いてくれるのはユゥユゥくらいですね。
友人
覚醒 侵蝕値 死は彼女の一度目の終わり...そして、2度目の人生の始まりとなる瞬間である。
18
衝動 侵蝕値 それは彼女に埋まる遺産が彼女に与えた変質であり敵対者に対する切り札である...「聖剣解放...私の無銘勝利剣!」
解放 18
/変異暴走 行動値が0になる
その他の修正2
侵蝕率基本値38

能力値

肉体4 感覚4 精神1 社会2
シンドローム1+1 シンドローム2+2 シンドローム0+0 シンドローム1+1
ワークス1 ワークス ワークス ワークス
成長1 成長 成長1 成長
その他修正0 その他修正 その他修正 その他修正
白兵7 射撃 RC2 交渉
回避1 知覚1 意志 調達
情報:噂話1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 超血統(フルブラット) 対象:真名の主 対象のレベル+1 最大レベルを+2する
ユゥユゥ 友情 敵愾心
マスター

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
コンセントレイト:モルフェウス 3 メジャーアクション シンドローム 2
クリティカル値を-LVする(下限-7)
インフィニティウェポン 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 3
武器を生成
真名の主 7 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 6 120%/解放
現在のエフェクトレベル8 エフェクトで作成した武器を選択 そのシーンの間その武器の攻撃力かガード値を+[LV+1]Dする エフェクト使用時にダイスを振る 1シナリオ1回
カスタマイズ 3 メジャーアクション 〈白兵〉〈射撃〉 対決 武器 2
このエフェクトを組み合わせた判定のダイスを+LV個する
クリスタライズ 1 メジャーアクション シンドローム 対決 4 100%
攻撃力をLV×3し、装甲を無視して攻撃 1シナリオ3回
水晶の剣 5 メジャーアクション 自動成功 効果参照 至近 4
武器を一つ選択 武器の攻撃力を+[LV×2]する シナリオ3回
天の業物 1 オートアクション 自動成功 単体 視界 4 リミット
前提:水晶の剣 水晶の剣を使用した武器の攻撃の判定直前に使用 クリティカル値-1(下限-5) シナリオ1回
ギガンテックモード 1 メジャーアクション
壁抜け 1 メジャーアクション 自動成功 自身 至近
どんな壁でも私の剣の前では紙も同然です!

コンボ

無銘勝利剣

組み合わせ
コンセントレイト:モルフェウス インフィニティウェポン 天の業物 カスタマイズ 真名の主 ギガンティックモード インフィニティコロナ
タイミング
メジャーアクション
技能
白兵
難易度
対決
対象
範囲(選択)
射程
至近
侵蝕値
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
120%以上
4+4
5
7
(16+10D)×2+6
160%以上
4+5
5
7
(17+11D)×2+9
220%以上
4+6
5
7
(18+12D)×2+12

水晶の剣使用後使用可能 装甲無視

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
インフィニティウェポン 白兵 〈白兵〉 0 LV+14 3 至近
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
リーサルシャイン 10 インフィニティウェポンの攻撃力を+3
インフィニティコロナ 25 白兵攻撃の直前に使用 攻撃力を[使用している武器一つの攻撃力]する シナリオ1回
デモンズシード 3 対象:真名の主 最大レベルを+1する
エピック 15 カスタマイズ(武器) 対象:インフィニティウェポン 攻撃力を+4するこの武器は貴方が使用するエフェクトの効果で破壊されるのを1シナリオ1回まで無効化できる

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
20 15 192 53 0 280 0/280
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

PC2 ユゥユゥの友達の設定
本名:ミストリア・エックス
正義感にあふれる普通の高校生、ただし、自分のやりたいことにまっすぐ突き進む猪突猛進ガール...いわゆるバカで中二病。アルトリア星からの電波を受信し正義のために剣をふるう...という謳い文句でたまに人助けをするがほとんど気まぐれ。

海外のスラム生まれで幼いころは今とは異なり引っ込み思案でおどおどした性格だった。孤児の集まりの中で貧しい生活を強いられていた。生きるために残飯あさりや盗みを行いうことで何とか生きていた...しかし、スラムで行われたギャングの抗争に巻き込まれ、一度は命を失ってしまう...そこへ偶然通りかかった謎の男"マスター"がミストリアの体に謎の聖遺物"アルトリアクター"を埋め込みその身をオーヴァードにすることで命を救った。
ミストリアが目を覚ました時はベッドに寝かされていた...見慣れない部屋で寝かされていたこと...自分は死んだはずだが何故かが生きていること...あり得ないことに困惑していると、彼女が起きたことに気づいた謎の男が事情を話してくれた。ミストリアは一度死んだ...体に聖遺物を埋め込むことで蘇生をした...その影響でオーヴァードとなった...ギャングの抗争の中に置いていくことはできないため保護した...そしてこれらのことを勝手に行ったこと...彼女の運命を変えたことに対する謝罪を男はしてくれた...。それはスラムで殺伐とした生活を行っていたミストリアの身には温かいものであり、泣き出してしまった。突然泣き出したミストリアに対し、男は抱きしめることで彼女を慰めてくれた...。ひとしきり泣き終わった後...男はミストリアにある提案をした...それはこのままスラムに戻るか、男と一緒に来るかという選択だった。それは貧しい生活を行っていた彼女にとってまたとない提案だった。

それから数年間、ミストリアと男は世界各地を共に旅をした。男はミストリアに自分を"マスター"と呼ぶようにと言われた。マスターはミストリアに生きるために剣の稽古をつけてくれた。マスターと共に世界各地を回る生活...それは今までのスラムでの生活とは比べ物にならない楽しいものだった。世界各地を見て回ったことでいろいろなことを知り、正義感あふれるが面倒くさがり、後のこと何も考えないで行動するバカ...という今の性格となり人助けをほどほどに行っていた。

ある日12歳のとき...日本に立ち寄った時、マスターから自分は大きな仕事があるため一緒にいることが出来なくなった、一人でここに住むように、と言い渡された。ミストリアからすればマスターと別れることはもう一度死ぬようなことであったがマスターの決死の覚悟をするような顔に何かを感じ取り、了承することしかできなかった。マスターの計らいで住むための家をもらい、数日後から学校へ通うこととなり、ミストリアの人間としての生活が始まった。スラムでの生活...マスターとの世界各地を転々とする生活...この生活に慣れていた彼女からすると日本での平和な生活は慣れないものであり、学校というものも知らなかったためこの生活に慣れるため一生懸命に生活していたら初めの1年...小学6年生の1年はあっさりと過ぎ去った。生きるために馴染むということ...これは彼女にとっては慣れ親しんだものであり、スラムであっても日本であってもそれは変わらなかった。

小学校から中学校への移り変わり...事前に知識としてマスターから聞いていたのですんなりと受け入れることが出来た。彼女は中学校では剣道部に入り剣道に打ち込んだ...それは勉強を理解することが出来なかったため、打ち込む何かが欲しかったからだ。各地を転々としてきたミストリアはマスターから多少は勉強を教えられていたがそれは日常生活で使う程度のもの...つまり学がなかった。ただ、マスターに剣の稽古をつけてもらっていたため要領よく上達していった。中学生としての日常、多少は友達はできたが親友と呼べるような友達はいなかった...。中学校では勉強が苦手だったが剣道の腕はよく部内で一番の実力だったためスポーツ推薦で高校に入学をした。

高校に入学して最初の日、ミストリアは運命の出会いを果たした...クラスにたたずむ可愛くてなんだか同じ雰囲気がする女の子、思わず話しかけた...それは今までの何よりも後先を考えない本能に任せた行為だった。それでも彼女...ユゥユゥは優しく答えてくれた...友達になってくれた...優しく迎え入れてくれた...これはマスターに初めて会った時と同じような温かさだった。
ユゥユゥは誰にでも仲良くなれるような明るい子...それでいて真がしっかりしているのでミストリアはすぐに仲良くなることが出来た。
高校1年の間、学校にいる時間ではほとんどユゥユゥと共に過ごしていた。ユゥユゥは頭がよくで勉強が得意だが...たまに授業にいないときがある。一度ユゥユゥに直接聞いてみたがうまくごまかされてしまいその後は聞けていない。ただ、授業を抜けているときがあったとしてもユゥユゥは学年トップの成績をしている。ミストリアは勉強が得意ではなかったがユゥユゥに教えてもらうことで何とか平均以上の順位をとることが出来ていた。学生生活は日本に来たすぐと比べると普通に過ごすことが出来ていた。ユゥユゥとともにいることが多いが、ほかの友人もでき高校生らしい生活をしている。
ミストリアの性格的に正義感は強いがすべてを助けるつもりはない、目の前で悪事が行われてる時はほどほどに介入する、見えていなければ何もしない、ただし、自分に喧嘩を売られたときは全力で買うというスタンツをしている。やりすぎそうなときにはいつもユゥユゥ止められている。ユゥユゥからするとミストリアが先走りそうなときはすぐに顔に出ているらしい。



~アルトリウムでセイバーな日常『私の手綱を引けるのはユゥユゥくらいですよ』~

ガラガラ...教室の扉を開けます。ふむ...今日は金曜日、今の時刻は7時半...授業は8時からですので今日は少し早く来すぎてしまいましたかね...明日が休みなので張り切っているのでしょうか...。教室にはほとんど人がいないようで...おや?ユゥユゥが窓側の席で幸せそうに寝ているではないですか。わざわざこの時間に来て教室で寝ているなんで...マイペースというわけですね...まったく、彼女らしい。それでは私は彼女の顔を拝んでいましょう。

可愛いですね...まるで猫みたいです。この顔...このほっぺ...ぷにぷにでかわいいです...つんつん。
「.....ん...んぁ...?ひゃっ!?ちょっ!?ちょっと、何してるの、ミストリア!?」
「起こしてしまいましたか...すみません、私の中のセイバーがユゥユゥの柔らかほっぺをつつけと言っていたので...。」
私の中のセイバーが言っているのです、それはつつかないほうが失礼というものでは無いでしょうか?
「むふー...せっかく気持ちよく寝てたのに...まあいいや、そろそろ時間みたいだし。」
そういわれて時計を見てみると時刻は7時50分...そんなにユゥユゥの顔を眺めていたのですか...眼福です。
「眼福な時間でした、おはようございます、ユゥユゥ。」
「眼福って...ねぇ、ミストリア?なんか化けの皮がはがれてるみたいだけど?大丈夫...?」
「化けの皮とは失敬な...私はユゥユゥの前だから自分を出しているだけですが?」
「私の前だからって駄目だよ...まったく普段はただの可愛い女の子なんだから...黙ってればね。」
「何ですかその言い方は!私の中のセイバーが黙ってはいませんよ!」
まったく、ユゥユゥは私にだけ辛辣な気がします...ほかの子たちには優しいのに...。
「私がこんなこと言えるのはミストリアぐらいだよ...ほら、時間になるよ、席についてね。」
「む...仕方ありません...この話はまた後でするとします...。」
私にしか言えない...それは私だけ特別ということ?む、むむ...悪い気はしませんね...。
「って、そんなことでは誤魔化されませんよ...また後で、ユゥユゥ。」
「うーん、また後でね、ミストリア。」
やはり、ユゥユゥと話していると今日も日常が始まったという気がしますね...。

昼休み...私とユゥユゥは学食へ移動しながら軽い雑談をしていました。
「しかし、今日は珍しかったですね、あんな朝早くからユゥユゥが教室にいるなんて。」
「あー、昨日はちょっとバイトが忙しくて帰るのが遅くなっちゃってね...寝坊しないように早めに学校に来て寝てたんだよね...。」
そうですか...寝坊しないように早めに学校に...ん?何かおかしい...というか後半全てがおかしいような気がします...。
「ユゥユゥ...それ...バイトが遅い日は毎日やっているんですか?」
「うん?そうだけど...遅刻するくらいだったら学校で寝てようかなって。」
これは友達として進言してあげたほうがいいですね...。
「流石に家で寝たほうがいいですよ...それに高校生を夜まで働かせるバイトなんでブラックです!私の中のセイバーがその店をつぶすべきだと言っているのでつぶしてきます!」
ユゥユゥの今後のためにも闇は払うべきです。
「ちょちょっと、家でしっかり寝てくるからぁ!早まらないでよぁ!」
「それでも、そのブラックな店はつぶれるべきです!いや、私がつぶします!」
「いやいや、遅くまでやってるのは私の意志だからぁ...心配してくれるのはうれしいけど、私もよくしてもらってるからつぶさないで~。」
「むむ...ユゥユゥ自身の意志ですか、それならば仕方ありません...つぶすのは無しにしてあげます...それでも早く帰って家で寝てくださいね!」
「分かったよ、早く帰って寝るようにする...はぁ...ミストリア、ホントに乗り込んできそうだから怖いよ...」
「ええ、友達を無下に扱うような店になら乗り込みます、これでも私そこそこ強いので。」
軽く剣道部のレギュラーメンバーとして大会に出るくらいはしていますからね。
「大会で優勝するくらいでそこそこかぁ...ミストリア首突っ込もうとするからなぁ...制御するのも大変なんだよ?」
制御されていたのですか!?この私が!?
「私は所詮ユゥユゥの掌の上だったということですか...なかなかやりますね。」
「なんでそんなに反抗的な目をしてるのかなぁ...ちょっと怖いよ...?」
「私、ユゥユゥに制御されないような予想外の行動をして見せます!」
「そんなことしなくていいからぁ!もう、もっと普通にしてくれればいいのに...ほら学食着いたよ何食べる?」
「ふっ...私はユゥユゥの予想外の行動をとります...すなわちカレーの特盛です!」
この学校のカレーの特盛は普通のカレーの2.5倍の量を持っています...予想外の行動とは常に相手の上を行くもの...この手札は流石のユゥユゥでも読めていないはずです!
「ええ?ホントに?私はカレーの小盛を食べるけど...残しても知らないよ?」
「問題ありません...この程度恐るるに足りませんので。」

数分後...
「ユゥユゥぅ...助けてくださーい...カレーが...カレーが減りません...。」
「やっぱり、こうなると思った...ミストリア、あんまり量食べるタイプじゃないし...ほら、私も食べてあげるから...頑張って食べてね?」
「うう...ありがとうございます...。」
やっぱり、私の手綱を引けるのはユゥユゥくらいですよ...。



~アルトリウムでセイバーな日常『放課後の鬼退治...それと二人の密会です』~

む...むむむ...これは...
「分かりません!ユゥユゥ!教えてください!」
「分からないだけじゃあこっちもわからないな~...で?どこが分からないの?」
「全部です!全部わかりません!」
「そうかー全部かー...全部か...じゃあ、最初から分かりやすく説明するよ。」
「はい!いつも助かります!」
放課後の教室に残る私たち...なぜ残っているのかというと...二人で鬼退治をしているのです。いえ、正しくは数学の宿題退治...ということです。

「しっかし、全部なー...なんでかなー?いつもは多少分かってるのに、なんで今日は全部なのかなー?」
教えてもらってる途中にユゥユゥからそんなことを問われました。ユゥユゥのあの顔...あの顔は全てをわかってる顔です...。
「すみません...私が昼食のカレーを食べすぎておなか一杯になってしまい...数学の授業中に居眠りをしてしまったからです!」
昼食の前...ユゥユゥに制御されているということを知った私は...血迷って特盛のカレーを頼んでしまいました...。その量は普通のカレーの2.5倍...当然食べきれるはずもなく...いや、限界まで食べたんですけどね...。食べきれなかったカレーはユゥユゥに食べてもらいました。どうやら、残すことは予想していたようでユゥユゥは最初から小盛のカレーにしていました...。やはり私はユゥユゥの掌の上...ということですね...。
「開き直らないの...ホントに、自分のことは自分が一番分かってるものじゃないのかなー?まったく...。」
まるで私を育ててくれていた時のマスターのようですね...ユゥユゥに母性があふれてます!
「はい...ユゥユゥ...まるで母親みたいですね...。」
「うっ...母親って...私、まだそんな歳じゃないよ!ほら!続けるよ!」
そんな言い方でも私に勉強を教えてくれるのも、母親みたいですよ、ユゥユゥ...。

「ふー...これで今日の宿題は終わり!お疲れ、ミストリア!」
「はい...ありがとうごさいます...本当に助かりました...。」
強敵だった宿題...そのすべての討伐に完了しました!本当に...ユゥユゥがいなければ危なかったですね...。
「次は授業中に寝ないでしっかり授業を受けるようにね...私が教えるよりも先生の授業のほうが分かりやすいからね。」
「いえ、私は授業を受けるよりユゥユゥから教わったほうが理解できますよ?」
何を当たり前のことを言わせるんですか...先生の授業よりもユゥユゥの説明のほうがわかりやすいのは当然のことです!
「そうゆうことじゃないんだけどなー...私の説明を聞くにしても先生の授業をしっかり聞いてたほうが理解しやすいってコトだよ。」
「むむ...そうですね...出来るだけ寝ないように心がけます。今日は原因がわかっているので次は睡魔には負けません!」
「普通に授業を受けるだけでいいんだけどなー...ま、そんなにやる気があるならいっか。」
「でも、ユゥユゥが前寝てたのは覚えてますよ!私の眼は誤魔化されません!」
「そ、そそ、それは言わないでー!あの日はちょっと忙しくてつい...ほら!私は理解できてるから!あの日だけだからぁ...。」
これは...弱点発見です!ここは攻勢に出るべきだと私の中のセイバーがそうささやいています!
「おや?そうですか...それにしてもいい眠りっぷりでしたよ?思わず先生が注意してしまうくらいには。」
「うぅぅ...やめてよぉ...恥ずかしいからぁ...。」
むふふ...恥ずかしがってるユゥユゥ...いつも見れないだけあって可愛いですね。
「はい、からかうのはこのくらいにしておきます...これ以上はヤバいと私の中のセイバーが言っているので...。」
主に私のメンタルがですが...これ以上ユゥユゥをいじめると私にナニカが目覚めそうになりそうなので。
「もう...ほら!帰るよ!もう19時近くに...え!いつの間にか19時近くになってる...!」
おや...外がだんだんと暗くなっているとは思っていましたがもう19時近くとは...世の中物騒ですからね...平和な日本でも何があるか分かりません。
「もうこんな時間に...早く帰りましょう!」

学校から家までの帰り道...私の家は電車で二駅行った先のマンション...ユゥユゥの家は駅の近くにあるマンション...いつもは駅の前で分かれるのですが...なんだか今日は胸騒ぎがします...何かが違うと私の中のセイバーがそうささやいています!
「どうしたの、ミストリア?そんな険しい顔して...トイレにでも行きたいの?」
「いえ...トイレに行きたいわけではないのですが...なんだか...少し胸騒ぎがするのです...。」
「胸騒ぎ?まあ確かに...この時間帯の駅の前は確かに...ちょっと怖そう...。」
「大丈夫です...もしもの時は私がユゥユゥを守ります!この身のセイバーにかけて!」
それに私はそこそこ腕が立つので私に任せれば安心安全というわけです!
「頼りにするけど...危ないことはしちゃだめだよ?」
「ええ、分っています...もし私がやるときが来るとしたらそれは最終手段ですので。」
私の剣の前に立っていられるものはあまりいないと自負しています!

駅の裏口...それは私たちの通学路通りに歩くと着く場所...そして、最も若者が屯する場所...どうやら今日は元気すぎる人たちが集まっているようです...。
「うわー...なんか...ホントの喧嘩なんて初めて見た...この町ってそんなにアウトローな場所だったっけ?」
ユゥユゥがそう言うのも無理はありません...目の前ではヤンキー同士の抗争...日本とは思えない光景が広がっていたのですから。
「うん...これを通って駅に入るのはちょっと...流石に周って表側に行かないとね、じゃないとミストリアが家に帰れない...どうしたの?ミストリアの顔、真っ青だよ?」
ユゥユゥがそう思うのも無理はありません...私もここを周っていきたい...はず...なのですが...体は私の意志に反して全く動いてくれません...。
「ホントに大丈夫...?」
「大丈夫...じゃないみたい...です...なぜか体が動いてくれません...。」
「なんでかな...?ねぇ...ミストリアって海外を旅してたんでしょ?」
「はい...どう...したんですか、いきなり....そんなことを聞いて?」
「もしかしたらさ...海外にいたときのトラウマと似たような状況なのかなって...。」
トラウマ...私が海外にいたときのトラウマ...私の運命が変わった...変えられた日...ギャング同士の抗争...そこで私は...巻き込まれて...一度死んだ...。抗争...まるで...今目の前で行われているような...。
「どうやら...そうみたいです...今も...怖くて怖くて...私...どうかしてしまったのでしょうか...?」
「ううん...それは人なら仕方がないことだよ...ねえミストリア、提案があるんだけど...。」
提案...?私の今の状況をどうにかできるものなのでしょうか...。
「今日...私の家泊まっていかない?今のミストリア...調子悪そうだしそのほうがいいと思ったんだけど...。」
家...ユゥユゥの家に泊まり...?ふむ...
「行きます!いくら体調が悪くても地を這ってでも行きます!」
昔のトラウマなんて知ったことではないです!それよりも今!私は今を生きます!
「えぇ...いきなり元気になったけど...やっぱり一人で帰れそう?」
「いえ!もう私の体はユゥユゥの家に泊まる体になってしまいました!早くいきましょう!」
「うーん...私、何か選択間違えちゃったのかな...?」

駅の近くにあるマンション...ここがユゥユゥの家です。
「ここがユゥユゥの家...!お邪魔します...。」
「はーい、お邪魔しちゃってー...なんかウキウキ過ぎない?逆に心配になるんだけど...。」
おー...ここが...ユゥユゥの部屋...小奇麗というか...何もないというか...部屋にあるのは勉強用のデスクと本棚、壁に掛けられた琵琶、二人座れるくらいのソファ、それにシングルサイズのベッドだけ...
「ユゥユゥ...高校生の部屋とは思えないです...何もないじゃないですか...。」
「だって...一人暮らしの部屋なんてこんなものじゃない?」
「それでもテレビとか漫画とかはあるものじゃないのですか?」
「た...確かに...それが普通の女子高生...じゃ、じゃあ...ミストリアはそうゆうもの持ってるのかな?」
私ですか...私は...
「漫画はないですけどテレビはありますね...結構面白いですよ。」
一見するとしょうもないような番組でもそれは平和な日本であるからできること...番組を周るのと土地を周るのには同じようなものがありますね...。
「そ、そうなんだ...私も買ってみようかな...。」
「すぐに買えるって言えるなんて...ユゥユゥって意外とお金持ちなんですね...。」
「バイトしてるからね...ま、見ての通り何も買わないからなんだけどね。」
...確かに何もないですからねこの部屋。
「それじゃ、私は夕食作ってるから...何かあったら言ってね。」
へー...ユゥユゥの手料理ですか...私に手伝えることはなさそうなので堂々とソファに座らしていただきます。
「ユゥユゥって料理も出来るのですか...本当に何でも出来るんですね。」
私が料理...無理ですね...それに対して...ユゥユゥは...勉強も出来て料理も出来る...完璧超人ということですかっ!
「何でもってわけじゃないんだけどなー...まあ、料理は楽しいし...レシピも調べればたくさんあるし...やってみれば簡単だよ。」
そういってユゥユゥはスマホの画面を見せながら私のほうに振っていました...おのれ...超人め...。
「じゃあ、ユゥユゥは出来ないことや苦手なものとかはないのですか?」
これは私からの些細な意地悪です...これで何かぼろを出せばいいのですが。
「苦手なもの...うぅぅ...人には言えないけど...一つだけ...。」
明らかに動揺しているようです。軽快だった包丁の音が少しの間乱れたのを感じました...これはチャンスです!
「へぇ...苦手なこともあるんですね...こっそり教えてくださいよー。」
「ダメ!これだけは...ほんっっとに恥ずかしいから...。」
そう言いながら顔を赤くしているユゥユゥ...とても可愛いですね。料理をする手も動揺しているのを感じます。
「そんな...教えてくれないのですか...私とユゥユゥの仲だというのに...ぐすん...。」
「う...うぅぅぅ...。」
ふっ...うまく効いてくれているようですね...料理の手は...止まってはいませんが...。
「......注射。」
「おや...なんと言いましたか?声が小さすぎて聞こえませんでした。」
「だーかーらー!注射!私は注射が苦手なの!うぅ...辱めを受けた...。」
へぇ...注射ですか...ユゥユゥは注射が苦手...完璧超人だけど注射が苦手...なんか...イイですね。
「注射が苦手なのですか...意外と子供っぽいところもあるのですね...。」
「だから言いたくなかったのにぃー!これじゃお嫁にいけないよぉ...。」
「まぁ、注射が苦手なんてよくあることじゃないですか?痛いのなんて誰でも嫌ですよ...。」
「そう...かな...ねぇ、ミストリア...私の注射嫌いってどのくらいだと思ってる?」
ユゥユゥの注射嫌いの程度ですか...そうですね...
「ユゥユゥのことですから...多少苦手...痛いのが嫌...その程度ではないのですか?」
「うん...世間一般から見た注射嫌いってそうゆう感じだよね...。」
「ということは...ユゥユゥはそうではないと?」
「...他の人には絶対言わないって約束してくれる?」
ユゥユゥの表情がいつにも増して真剣です...それでも料理の手は止まらないようですが...。
「はい、約束します...私の中のセイバーにかけて!」
「それじゃあ話すね...最近の話なんだけど、バイトの事情で血液検査をすることになったんだよね。」
ほうほう...血液検査ですか...。
「私はさっ...ほら...ほんっとに注射がダメだから...なんとか逃げようと思ったんだよね。」
「...どれだけ嫌なんですか...ただの注射ですよね?」
そこまで行ったらもはや嫌いなのではなくアレルギーなのではないでしょうか?
「確かにただの注射...それでもダメなものはダメ...その時は後ろに上司がいて...逃げないように監視されてて...逃げるに逃げられなくて...はぁ...。」
「...それでどうなったのですか、そこまで言われると気になります!」
一番気になるところではないですか!
「その...いつの間にか病院のベッドで寝かされてたんだよね...後で上司から聞いたんだけど...あまりの怯えように眠らせてくれたみたいで...なんか...あまりにも哀れだったって言われたよ...。」
「そうですか...そこまでだともはや注射恐怖症ですね...なんでそんなに注射が嫌いなんですか?」
何かきっかけが無い限りそのようなことにはならないと思いますが...。
「私が幼いころにね...ほんっっとーに...むかつくことがあったんだよねぇ...!」
キレています...完全にキレてます...!料理をしながらですが...何故かユゥユゥの体が燃えているような...?
「ど、どうしたんですか...落ち着いて...落ち着いてくださーい...!」
「はっ...ごめんごめん...ちょっと取り乱しちゃったっ。」
てへっ、という効果音が聞こえてきそうなウィンクが飛んできました...あざといですっ!
「そうだねー、私が注射を嫌いになった原因は...悪い奴らにヘンなお薬を打たれて死にかけたから..かな?」
.......へ?...なんですか...それは...日本じゃ考えられないような...まるでアニメではないですか...。
「本当の話なんですか...それは?」
「うんー、今まで話は全部ほんとのことだよー。そんなことより...ご飯できたよー!」
そんなことって...まあ、ユゥユゥ自身がそう考えているならばいいのでしょうか...?
「あ...ミストリアー、ベッドの下に折り畳み式の机があるから出しといてくれるー?」
「...分かりました。」
ベッドの下ですか...ありました、よいしょっと...。
「ありがとー!じゃあ持ってくるねー...。」
そういってユゥユゥが持ってきたのは、野菜炒め...回鍋肉ですか?それと、卵スープと白いご飯...
「今日はあんまり食材少なかったから豪華じゃなくでごめんねー...。」
「いや、十分豪華ですよ!?むしろありがたいです!私は料理できないので!」
「そ、そう?なら良かった...じゃあ食べよっか!」
「はい、いただきます!」

「はー...おいしかったです...ごちそうさまでした。」
「はい...お粗末様でした。」
ユゥユゥの手作り料理...確かに店の本格的な料理...それと比べてしまうと劣っているかもしれません。ですが!私のために作ってくれた料理!これがおいしくないはずかありません!というか、いつも食べてるコンビニ弁当よりも断然おいしかったです。
「この後皿洗いとかあるからさ、先にお風呂入っててくれる?」
先に風呂ですか....
「流石に悪いですよ...皿洗いくらいは私がやります!やらせてください!」
ここまで全部やられてしまうと私がダメ人間になってしまいます!
「うーん...でもなー...ミストリア、皿とかすぐ割りそうだしなー...。」
む...確かに...いや、乗せられませんよ!
「じゃあ...見ていてください...危なかったら言ってくださいね!」
「ちょっとぉ...じゃあ一緒にやろ!」
「一緒にですか...ということは...風呂も一緒ということですね!」
皿洗いを一緒にやるということはつまり風呂も一緒...そうゆうことになります!
「え!そ...それは...一緒にお風呂かぁ...。」
「......私と一緒に風呂に入りたくないのですか...そうですか...。」
「いやっ!そんなことないよ!私も一緒に入りたい!ただ、ちょっと恥ずかしかったってだけで...。」
「ふふ...言いましたね...言質は取りましたよ!」
「は、嵌められた!?く...じゃ、じゃあはやく皿洗い終わらせないとねっ!」
ユゥユゥと結構乗り気じゃないですか...!?いや...違いますね...乗り気に見せかけて顔が真っ赤ですね...可愛くなっています...。
「ふふ...そうですね...風呂でもそんな顔しないでちゃんと私の顔...見てくださいよ?」
「う...うぅぅぅ...あっ...危なっ...もう、私のほうばっかり見てないでちゃんと皿洗ってよぉ...。」
動揺しすぎて皿を落としそうになっています...目も泳ぎまくりですね...これはお風呂の時間が楽しみです...!

「ぷくぷくぷくぷく.........。」
ユゥユゥが心ここにあらずというような顔で浴槽の中で三角座りをしてしまいました...。顔も半分沈んでいて泡を立てるだけの機械に...。これは...やってしまいました...ね...。ちょっとやりすぎてしまいましたか...。女の子同士の裸のお付き合いは全身丸洗いということをアニメで習っていたので実践しただけなのですが...もしかして常識ではなかった...?
風呂に入ってすぐのときは顔を真っ赤にしている程度でした...なので私は調子に乗ってしまい...
「ふっ...女の子同士の体のお付き合いということはお互いの体を洗いっこということです!さあ、こちらを向いてください!」
と言いました...。それに対してユゥユゥは...
「そ、そうなんだ...知らなかったなー...前も...なの?」
と恥ずかしがりながら言っているのが可愛くて可愛くて...私のリミッターがオーバーフローしてしまいました...。私の体はユゥユゥの体へ迫り...
「もちろんですよ...あぁ、ここは密室なので逃げられると思わないでくださいね...!」
と言いました...その言葉を聞いたユゥユゥは腰を抜かしてへたり込んでしまったようです...。その顔は赤らみと恐怖で...ふふ...思い出しただけでもゾクゾクしますね...!
石鹸でユゥユゥの全身をぬるぬるアワアワにする...最初のうちは体をくねらせどうにか逃げようとしていたようですが...壁に押さえつけた時点で私の勝ちだと確信しました...ユゥユゥは抵抗むなしく全身丸洗い...どうやら一緒に正気も洗い流してしまったみたいで...全身アワアワにした時点で目から光が消えてしまいました...。体中の泡をシャワーで落としてあげたところ...ふらふらと浴槽の方へ歩いていき...
「ぷくぷくぷくぷく.........。」
先ほど説明したような状況になってしまいました...。はて...どうしたものでしょうか...?ユゥユゥが洗ってくれなかったので体は自分で綺麗にしたのですが...これは意を決して風呂の中に入らなければ...!
「入りますよー...入りますからねー...。」
ユゥユゥの体がビクッっと動き...って浴槽の端まで行ってしまいました...これは相当重症...ただ場所を開けてくれただけですかね?
「ありがとうごさいます...それでは失礼して...ふー...気持ちいいですぅ...。」
やはり風呂は良いですね...体も心もポカポカしてきます...!それにしても静かです...聞こえるのはユゥユゥが鳴らしている泡の音だけ...この空気...何とかしなければなりません...!
「ユゥユゥ...先ほどはごめんなさい...その...つい...やりすぎてしまいました...。」
ぷくぷくと泡を吐くだけだったユゥユゥがこちらに顔を向けてきました...!この調子ですね!まだ、目に光がともっていないようですが...。
「お詫びに私にできることなら何でもします!私の体だって好きに洗わせてあげます!」
お!ユゥユゥの目に光が...!いえ...光がともってはいますが...呆れているという顔です...まだ水面から口を出してくれませんか..,。
「駄目...ですか...?仲直りしたいのですが...これ以上私から上げられるものはないのです...。」
「......もう...そんな顔されたらさ...わたしが悪いみたいな気持ちになるんだけど...ホント、ずるいなーミストリアは...。」
やっと水面から口を出してくれました...!あれ...なんだか...変な気持ちに...?
「えっ...ちょっ...ちょっとどうしたの!?いきなり泣き出して!?」
「...いえ...ぐすん...すみません...ぐすん...その...怖かったです...その...本当にユゥユゥに嫌われてしまったのではないかと...ぐすん...。」
何故か涙が...いえ...分かっています...ユゥユゥに嫌われてしまったのではないかという恐怖と私はまだ見捨てられてなかったという安堵...その気持ちが混ざり合って涙としてあふれてしまったようです...。
「ホントに...ちゃんと反省してね?すっごく怖かったんだからね...あんな恐怖...注射を打たれるときと同じくらいだったから...。」
「はい、反省しますぅ...良かったです...ぐすん...ユゥユゥが元に戻ってくれましたぁ...。」
私はまた...目の前から大好きな人がいなくなるのを見たくありません...。
「ホントに...そんな顔して...ねぇ、ミストリア...何でもしていいんだよね...?」
「はい...ぐすん...私には...それくらいしか出来ないので...ぐすん。」
これが私にできる唯一の贖罪です...。
「それじゃ、触らせてもらうね...。」
ユゥユゥはそう言うと私の方にゆっくりと近づいてきました...。
「触るっていったいどこを...あっ...。」
気づいた時にはユゥユゥの手は大きく広がり私を包むように閉じてゆき...これは私、ユゥユゥに抱き着かれています!?
「ミストリアの涙に何が込められているかなんで私には分からないけどさ...泣いてるミストリアなんて見たくない...だからさ...泣き止んで笑ってよ...お願いっ。」
その抱擁は温かくて温かくて...まるでマスターに抱きしめられたときと同じくらいかそれ以上の温かさ...こんなの頬が緩むにきまってます...!
「はい...分かりました...ありがとう...ございます...。」
やっぱり...ユゥユゥには逆らえませんね...私も抱きしめ返しこの温かさを共有します...。
「ふふ...あったかいね...。」
「はい...温かいです...。」
温かいのは風呂によるものか...それとも私たち心が繋がっているからなのか...私には分かりませんが...そんな私にもわかることはあります...。ユゥユゥが私の友達で...本当に幸せということです。

私たちは抱き合った体制のまま数十分間浴槽に入っていたと思います...体感としてはすごく身近な時間でしたが...終わりはユゥユゥの口から...
「そろそろのぼせちゃうし...お風呂出よっか。」
と言ったことです。
正直名残惜しいと感じましたがこれ以上長い時間風呂に入っていたら体調が悪くなってしまうのもわかっていたので...
「はい...そうですね...。」
しぶしぶという感じで風呂から上がりました...。
風呂から出たはいいのですが...そういえば...私の服...学生服しかありません...。
「どうしましょう...私の服、学生服しかないです...。」
「ん?大丈夫だよ?ちゃんと用意してるから。」
ユゥユゥはパジャマ姿に着替えながらそう答えていました...パジャマ姿のユゥユゥ...もこもこフワフワのパジャマを着てて可愛い...ではなく...今用意してあると言いましたか?
「じゃーん、私のパジャマと色違い~...ま、私のなんだけど...嫌じゃないよね...?」
ユゥユゥは引き出しからパジャマと下着を取り出しそう言いました。もこもこでフワフワ...こ、これは...
「もちろん嫌じゃないです!いっぱい吸いますね!」
「えー...吸うのはちょっと勘弁してほしいかな...。」
そう言いながら手渡してくれました...。こ、これがユゥユゥがいつも着てるパジャマと下着...下着を吸うのは流石にまずいですね...。
「お、おお!もこもこフワフワで気持ちいいです...!」
「そうでしょ!お気に入りなんだよねこのタイプのパジャマ!」
流石です...これは私も買ってみましょうか...。

風呂場から出てきた私たち...時計を確認するともう23時になっています...。
「もう23時かー...結構長風呂したねー。」
「そうですね...この後はもう寝るだけですか...?」
「そうなるね...私...ソファの方で寝るよ?」
む、それは認められませんね...。
「いえ...私がソファの方で寝ます...ベッドまで取ってしまったらそれこそ申し訳が立ちません...。」
その答えを聞きユゥユゥは少し悩んだような顔を...いえ、どうやら答えはもう決まってるようですね...。
「それじゃ...二人でベッドで寝よっか...小さいけど我慢してね?」
「はい、私はユゥユゥにくっつくので問題ないですね。」
「奇遇だなー、私もミストリアにくっつこうと思ってたんだよねー。」
そういってユゥユゥは部屋の電気を消しベッドの中に潜り込んでいきました...。そして、布団を少し上げ...
「ほら...おいで?」
と、私を誘惑してきます...そんなの...耐えられるわけないじゃないですか...!
「では...お邪魔します。」
私はするりとベッドの中に入り...自然と私たちは二人で向き合う体制で抱き着くような体制になっていました...。
「うん...お風呂で慣れたと思ったけど...やっぱり恥ずかしいかな...。」
吐息が聞こえるほどの距離...部屋の中が暗くてもユゥユゥの顔が赤くなっているのが分かりますね。
「普段のユゥユゥはかっこいいですが...やっぱり、照れてるユゥユゥは普段より可愛い度がマシマシです...!」
「そんなの...それを言ったらミストリアだって...すっごく顔赤いよ...?」
出来るだけ意識しないようにしていましたが...そう言われてしまうと...もっと頬が温かくなってしまいます...。
「し、仕方ないではありませんか...わ、私はユゥユゥのことが...その...好きなのですから...。」
言葉にすると更に恥ずかしくなってしまいます...。
「えへへ...私もミストリアのことが好きー...相思相愛だねっ。」
なんだかいつものユゥユゥよりも子供っぽくなっているような...?これが本来のユゥユゥということなのでしょうか?でも...私の前ではそのような一面を見せてくれるのは良いことですね...!
「そうですね、相思相愛ですね...ユゥユゥは温かいです...まるで焚火の前にいるみたいに私を温めてくれます...。」
私を包み込んでくれるユゥユゥは旅の間、私の体を温めてくれた焚火のようです...。
「私が焚火...うん、言い得て妙だね...ミストリアもあったかい...あったかいんだけど...なんだか芯が冷たい...?かな?まるで剣とか鉄の棒とか...そんな感じ?」
剣...私が剣ですか...そうかもしれません...ユゥユゥには何でもお見通しなのでしょうか...私が人間として異常なことも...。

「ねぇ、ミストリア...駅前のことさ、どうしてああなったか...聞いてもいいかな?」
私たちがお互いの温かさを感じ合い、伝え合っていた時...ふとユゥユゥはそんな事を聞いてきました。
「...ここに来てすぐに聞かれなかったのでもう聞かれないものだと思っていました...。」
「私もどうしようかと思ったけど...やっぱり...あんな顔するミストリア...もう見たくないからさ...。」
そうですか...そうですね...
「ユゥユゥは優しいですね...私とは違って...誰かのためを常に考えてるんですか?」
「それはちょっと過大評価かな?私が考えるのは誰かじゃなくて自分の周りだけだよ...例えば、大好きな友達とかさ...。」
「やはり、十分な評価ですよ...私は自分のことだけしか考えられなかった...それだけ生きるのに必死だった...。私、スラム生まれなんです...生きるために殺人以外何でもしました...ゴミ箱から残飯あさりをしたり...盗みをしたり...自分が...自分だけが生きるために...。」
「スラム生まれなんだ...でも...ミストリアが自分のために生きてくれたおかげで今ここにいるんでしょ?」
「いえ...そうではありません...私は、スラムで一度死にました...ギャング同士の抗争に巻き込まれて...流れ弾で心臓を撃ち抜かれて...その時の感覚が冷たくて寒くて...駅でのことはその抗争を無意識に思い出していたから...体が凍ったように止まってしまいました...。」
「でも、ミストリアは生きてる...私の目の前にいる...よね?」
「はい、私は私以外いません...私が今ここにいるのは...そうですね、運がよかったのでしょう...私を救ってくれた人がいました...その人のおかげでいま私は生きていてここにいます...その人はいなくなってしまいましたが...。」
「そうなんだ...でも、ホントに運が良かっただけ?人間は死んだらそこで終わりだよ?」
「...そう...です...ただの人間なら...そこで終わり...でも、私は...人間じゃない...あの日、人間じゃなくなってしまった...。私、体の中にナニカがあるんです...私が生きるために必要なもの...それをマスターが埋め込んでくれなかったら私は死んでいた...でもそれによって私は人間じゃなくなってしまいました...。」
「そっか...マスターさんのこと...恨んでるの?」
「いえ!そんなことありません!マスターは私の運命を変えてしまったことを謝り、私の親代わりになってくれました...感謝はあれど...恨むことなんて決して...!」
「いい人に巡り合えたんだね...。」
「はい...でも、日本に来たとき...私を一人にして仕事に行ってしまいました...とても悲しそうな顔で...どこに行ってしまったのかは分かりませんが、今も生きていることを祈っています。」
「自分の生んだことの責任を果たさない...いや、最大限に考えて平和な日本に置いていった...その人、優しいんだね...。」
「マスターが優しい...?それはいったい...?」
「いや、ちょっと考えただけ...自分の使命と自分が育てた子を天秤にかけて結果、ミストリアのことを第一に考えた選択した...愛されていたんだねミストリアは...。」
「そうですね...ユゥユゥがそう感じ取れるのなら...私の心も和らぎます...というか...態度を変えたりしないんですね...私、人間じゃないんですよ...?」
「人間じゃないからって態度を変えるようだったら友達失格だよ...私は今を生きてるミストリア...一緒のベッドで寝てる可愛いミストリア...今にも泣きそうな顔で辛い過去を話してくれているミストリア...ミストリアのことが大好きだからっ。」
「本当に...凄いです...ユゥユゥは...そんなユゥユゥのことが私は大好きなんですけどね。」
「えへへ...ありがと...それにね...似た者同士ってことなのかな?」
そんなことを言ってユゥユゥはもともと狭かった私たちの距離を縮めるように体を寄せてきました...。
「いったい何ですか...それに似た者同士とは...?」
「ちょっと我慢してね...これは辛いことを頑張って話してくれたミストリアへのお礼...傷ついた心を私の炎で癒してあげるねっ。」
炎...?炎とはいったい...?そんな疑問を口にするよりも早くユゥユゥの体から淡い青色の光があふれ出てきました...。
「炎!?どうゆうことですか...!?」
「じっとしててね...というか、逃がさないよ...?」
「ひっ...本当に燃えちゃいます...燃え...あれ...?温かくて気持ちいい...?」
「むふふー...驚いた?これはね...傷ついた心と体を癒す慈愛の炎...だからさ...そんな捨てられた子犬みたいな顔しないさ...私に甘えていいよ...?」
ああ...また助けられてしまいました...でも...ユゥユゥならずっと助けられていたいですね...。
「はい、ありがとうございます...甘えさせてもらいます...やっぱり...温かいです...このまま眠ってしまいたいくらい...。」
「うん...私もミストリアに甘えてもらえてうれしい...ゆっくり休んでね?」
「お言葉に甘えて...おやすみなさい、ユゥユゥ。」
「おやすみ、ミストリア。」
今日のことは一生忘れられませんね...これからもよろしくお願いします、ユゥユゥ...。
温かな慈愛の炎に包まれて私の意識は深い眠りへと落ちていきました......。

「寝ちゃった...かな?こんな幸せそうな顔して...思わず食べちゃいたいくらい...流石に冗談だけど...。」
スー...スー...と、寝息を立てているミストリア...ユゥユゥはその頭を優しく撫でている...。
「それにしても、友達が私と同じオーヴァードだったなんてなー...もしかして、運命だったのかも?」
ユゥユゥの手がゆっくりと輪郭をなぞるように頬まで辿っていく...頬にたどり着いたとき、ミストリアはくすぐったそうに体を揺らした...。
「ふふ...ホントに可愛い...おやすみミストリア、また明日の朝にねっ...。」
ユゥユゥは再びミストリアを優しく抱きしめ直してゆっくりと眠りについた......。


アルトリウムでセイバーな日常『劇的モーニングです!』

ピピピ...ピピピ...ピピピ...
...目覚まし時計が鳴っています...時計...時計はどこでしょうか...?あれ...いつもは...スマホのアラームのはずでしたが...目覚まし時計なんて...なかったはず...?
ピピピ...ピピピ...ピピピ...
むぅ...うるさいです...早く止めたい...止めたいのですが...うぅ...重い...体が動きません...何故でしょう...?
ピピピ...ピピピ...ピ!
止まりました...か?止まったみたいですね...ふう...うるさかったです...これでゆっくり寝れます...。
「むふふー...ねむねむのミストリア...可愛いー...。」
何故でしょう...?この声...ユゥユゥ...?
「あれ...?起こしちゃったかな?休みの日なのに目覚ましつけちゃってたからなー...。」
そうでした...私...ユゥユゥの家に泊まっていたんでした...うう...すぐに頭が回りません...でも...ユゥユゥが起きてるなら...私も起きないとですね...。
「むー...おはようございます...ユゥユゥ...?何故、私の上にいるのですか...?」
目を開けるとそこには満面の笑みで私の上に覆いかぶさるように乗っているユゥユゥがいました...少し重いとは思っていましたが...女の子一人が乗っているにしては軽いような...?
「えへへ...おはようミストリア、可愛い寝顔だったよ。」
「それはどうもありがとうございます...ってそうではなく...いつからそこに...?」
「今が...7時半で...私が起きたのが6時だから...1時間半くらいかな...あれ...ちょっと苦しかった...?」
私の上に1時間半も乗っていたのですか...こんな朝早くから...うん...?7時半...?
「まずいです!学校があるのに...7時半まで寝ていたなんて...!」
「うわー!ぐへ...痛...ちょっと...いきなり起き上がらないでよぉ...それに今日は土曜日、休みの日だよ?」
ユゥユゥが上に乗っているのにもかかわらず体を飛びあがらせてしましました...それに休みのことも忘れてるなんて...朝が弱いのも考え物ですね...。
「す、すみません...私は朝が弱いので...あれ...ユゥユゥ...?どこへ行ったのですか...?」
私の上に乗っていたはずのユゥユゥが見当たりません...一体どこへ...?
「ここだよー...いたた...気を付けてよね...私が上に乗ってたんだからもっとゆっくり体を起こしてもらわないと困るよ...。」
私の前から消えたはずのユゥユゥは頭をさすりながら空中に浮いていました...天井に頭をぶつけたみたいです...。
「どうやら...まだ夢の中みたいですね...私は寝ます...。」
「ちょっとぉ!現実だよー...寝るなら私も一緒に寝る!」
布団を被り直そうとしたところ空中にいたユゥユゥがくるりと一回転、そのままの勢いで私の横に潜り込んできました...。
「本当に...現実ですか...?」
「ホントに現実...私が宙に浮いてたのも...私が炎を出せるのもねっ?ミストリアは出来ないの?」
「むっ...なんだかバカにされたような気がします...私にそんな力はありません...私に出来るのは...精々剣を創ることくらいですよ...。」
「へー...剣を創るかー...かっこいい...!ねぇ!見せて見せて!」
そう言いながら布団を巻き取とるように剥ぎ取られてしまいました...ユゥユゥはそのままの勢いで一回転しながらベッドの横に着地...まるで重力がないみたいですね...。
「私の剣が見たい...ですか...?そこまでかっこいいものじゃありませんよ...?」
ベッドから起き上がりながらそう答えます...でも、ユゥユゥはそうではないみたいで...
「そうかな?でも...私が見たいだけだから!」
と、目を輝かせています...そんなに期待されてると...やらざるを得ないではないですか...。
「そうですか...ならいいでしょう...ちょっと離れていてくださいね。」
「はーい、よっと...いつでもいいよー!」
ユゥユゥは...一歩後ろに下がったようです...まあ、いいでしょう...剣をふるうわけではないので...。
「それでは行きます..."聖剣抜刀"...!」
その合図とともに手元に光の粒子がともりだす...粒子はすぐに剣の形へと変化していく......。
「おおー...おおー...!凄い凄い!」
はしゃぐユゥユゥを横目に私の手の中にそれは完成しました...まるでアーサー王伝説に出てくるようなフォルムの剣...これが私の無銘勝利剣(エックスカリバー)...!
「ふふん...これが無銘勝利剣(エックスカリバー)...私の愛剣です...!」
「かっこいいー!ねぇ...貸して貸してー!」
「駄目です...!危ないですから...それに私の手を離れたら消えるのでどっちにしろ変わらないですが...。」
「えー...そんなー...じゃあちょっと触っていい...?」
「ちょっとだけならいいですけど...本当に危険ですよ...?」
「やったーありがとー...おー...!おー...?これ...どのくらいのものなら切れるの?」
ユゥユゥは刀身をさすったり指で挟んで力をかけたりしながらそんなことを聞いてきました...なんですかその触り方は...しかも指先がちょっと燃えてるような...?
「そうですね...鉄くらいなら余裕で切ることが出来ます...後は...大木とか...家とか...それくらいなら簡単です。」
「家とかは普通、切らないと思うけどなー...あっ!私、結構頑丈なんだけど私は切れる?」
「...多分切れると思います...でも、私は...ユゥユゥを切れないです...切りたくありません...。」
私がユゥユゥを切らないといけない場面なんて想像できません...。
「ごめん...変なこと聞いたね...人を切るのが怖いの...?」
「いえ...人を切ったことならあります...あまりいい気分ではなかったですが...そうではなく...ユゥユゥを切ってしまったら...私の何か壊れるような気がして...。」
私とユゥユゥをつなぐ糸を自分で切るようなことは絶対にしたくありません...!
「そう...まっすぐだね、ミストリアは...この剣みたいに心がまっすぐ...それでいて自分に忠実...でも...」
「でも...何ですか...?」
「もしもの時は...ミストリアに私を切ってほしいな...ホントに取り返しのつかないときはね...。」
そう言いながらユゥユゥは笑っています...なんだか...まだ知り切れていないユゥユゥが見えている...ような気がします...。
「そんなことは無いです...もしものときが来る前に...私が止めます...絶対に...です。」
「えへへ...ありがと...そう言ってもらえると嬉しいな...。」
なんだか...しんみりした空気になってしまいました...どうしましょうか...
『ぐー...』
何故こんなタイミングで鳴るのですか...!?私のお腹は!?
「ふふ...そうだね!ミストリアのお腹がご飯欲しがってるみたいだし...朝ご飯の準備するよ!」
意外とタイミングが良かったのかもしれません...やりますね...私のお腹...。
「はい、お願いします...私のお腹が叫んでしまいすみません...。」
ニコニコで台所に向かうユゥユゥ...やっぱり私は...真面目な顔のユゥユゥも好きですが...笑ってくれているユゥユゥが...一番好きみたいですね...。






















































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