容姿・経歴・その他メモ

彼の出自は至って普通のものだった。
しいて言えば父親は家を出て行ってしまったが、それでも母と妹と幸せに暮らしていた。
しかし、その日常は一瞬にして崩れた。

普通に買い物に来ていただけだった。母親にねだって買ってもらったロボットアニメのフィギュアがうれしくて抱きながら帰っていた。

突如、目の前で母と妹は死んだ。その時のことを鮮明に覚えているわけではない。
ただ、死んだことで頭がいっぱいだった。

そこからは早かった。目の前が真っ暗になって、訳が分からなくなって、それで、願った。
「もしも俺が、かっこいい、ヒーローだったら…！」

気づくと俺はアニメで見るロボットの中にいた。難しい操作はいらなかった。目の前の敵を倒すだけ。簡単だった。

霧谷雄吾、とかいう人にFHだかUGNだかの話を聞いて、行く当てもないし入った。生活は一人で苦しいけど、この力のおかげでなんとかなっている。

どうやら相当優秀だったみたいでまだ12歳だけど支部長になれた。まぁ、事務仕事は苦手だけどな。

目標はFHを全員倒すこと！天国の母ちゃんと麗華に会ったら、「俺、頑張ったぜ！」って言えるようにな！

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