ある程度裕福な家庭に生まれて、小学校、中学校、高等学校、大学と、順風満帆な学生生活を送り、四葉商事に入社。
そちらでも優秀な成果を挙げて、エリート街道まっしぐらな人生を送っていた。
大学で知り合った彼女、"赤井真由(旧姓)"とも結婚、その後一人の娘(佐々木真莉愛)を授かった。

しかし、そんな彼の人生にも黒い影は静かに忍び寄る。
事件が起こったのは四年目の結婚記念日。妻を労うために自分の実家に娘を預けて久方ぶりデートをしていたところ、不幸にもFHの手によっておこされた、無差別にオーヴァードに覚醒させるテロに巻き込まれてしまう。

その現場はまさに地獄絵図。ある者は覚醒した力を制御できずに体がはじけ飛び、ある者は己の衝動に身を任せ目に入れた全てを壊す……妻も覚醒した力を制御できない者の一人であった。暴走する妻を止めるため、無我夢中で覚醒したての《エグザイル》《ブラックドッグ》のシンドロームを操り、UGN職員の協力もあってか何とか鎮圧することに成功した。

しかし、妻は暴走の果てに廃人と化してしまい、侵食率も134.2%と100%を越えていた為、凍結処理されようとしていた。
そこを何とかUGNに頼み込み、自分がこれからもUGNの任務に協力することを条件に妻の凍結処理は見送られ、UGNのイリーガルとして協力することとなった。

今でも任務が終わった後などはUGN本部に赴き、妻と面会して家族の近況などを伝えている。
聞いている時の妻は虚ろに天井を見上げるばかりで、聞こえているかどうかは分からないが、きっと聞こえていると信じて、いつか家族三人で平穏な日常を過ごせるように、今日も商社マン、パパ、イリーガル、として仕事をこなす。

・妻は表向きは妻行方不明扱いとなっている。UGNイリーガルの任務については周囲に話すことは出来ないため、任務に向かう際には家族には仕事、仕事場には家族関係と伝えている。元のスペックが優秀なのでダブルブッキングなどを起こすことは少ないが、もし起こってしまった際にはUGNにお願いして何とかしてもらっている。

・イリーガルに所属している理由は、"娘がいるのにも拘わらず、妻を利用してUGNに所属させようとする姿勢が信用できない"から。あと純粋に自分にもしものことがあった際に娘が一人になってしまうことから、イリーガルとして所属して任務の回数自体を減らしてリスクを減らしている。

・UGNの思想や存在自体は必要なものだと認識している。ただUGNの事情に家族を巻き込むことが嫌というだけ。(間接的であったとしても)UGNに所属しているエージェントに対しては"我々の平穏を命懸けで守ってくれている凄い人たち"とリスペクトの念と労いの心を持っている。

・商社マン、シンパパ、イリーガル、これだけの激務をこなして何故平気なのか。その秘密は彼の無尽蔵の体力にある。肉体8のステータスから分かる通り、オーヴァードに覚醒したおかげで肉体的にさらにパワーアップし、並大抵のことではへばらない体力を身につけていた。

・娘の佐々木　真莉愛(ささき　まりあ)について。四葉幼稚園に通う5歳児。年頃の5歳児にしては聡明なところがある。パパよりかはおばあちゃん(父方)に懐いており、パパはちょっと悲しんでいる。母がいなくなったことについては理解していて、パパからは"元気な姿で真莉愛に会えるように頑張ってる"と伝えられているが、寂しいものは寂しいようで時折寝るときに寂しくて泣くことがある。(母がいなくなったのは真莉愛が2歳の頃)

・妻の佐々木　真由(ささき　まゆ)について。大学で夫である佐々木宏文と出会って交際を経て結婚。しかし前述の事件によってオーヴァードとして暴走し、廃人と化してしまった。廃人と化す前は才色兼備という言葉が似あう大人びた女性であった。彼女がジャームにならず自我を保てているのは、旦那と娘という心の支えがあるからなのかもしれない。


・モデルは『鋼の錬金術師』のヒューズ中佐。そこに"お堅いサラリーマンが実は……"属性を追加した感じ。想定席はPC3～4くらい。初対面で堅い印象を思わせてからの、砕けた口調で喋り出って名刺渡して親バカトーク……みたいな流れ？なるようになれ。