容姿・経歴・その他メモ

【容姿】
小柄な少女の姿をしたレネゲイドビーイング。
小学生ほどの華奢な体躯にふわりとした白い髪、陶器のような潔癖さと幼い瑞々しさを併せ持つ肌の持ち主。
人形のような可愛らしい外見を普段は厚手のパーカーとフードで覆い隠しているが、他者と交流を図る際にはゴスロリ調のメイド姿に一変する。目立つ衣装だが、当人には何かしらの拘りがあるらしい。

【性格】
礼儀正しい柔和な態度をとり、人外らしからぬ人を思い遣る心を持つ。腰が低く他人に対して強気に出ることは少ないが、自信過小というわけでもなく、むしろ自身の欲求に忠実なタイプ。
優しさと正直さを兼ね備えた性格ながら、一途が行き過ぎて見た目と裏腹に執念深い性質でもある。
レネゲイドビーイングの本懐とも言える「人間への理解を深めようとする」習性はほとんど人間社会に帰化していて、極端な人懐っこさと忠誠心はその名残。

【能力】
ピュア・モルフェウスシンドロームに分類されるオーヴァード。
“模倣”の性質を色濃く反映しているタイプで、一度見たことのある物品や技術を高いレベルで再現する能力がある。場合によっては過程を飛ばして結果を投影することもあり、特にアイテムを複製するという点においては一級品の才能の持ち主。
ベースが人間ではないため身体能力は高く、重たい荷物も軽々と運び、のほほんとしているがいざとなるとすばしっこい。食事や睡眠も必要としないが、あまり長く寝ないでいるとメンタルに支障を来すらしい。
なお、平和な日常を過ごしていたため戦闘に関するステータスは未知数で、本人も経験がなく交戦自体を忌避しているところがある。

【過去】
人間とコミュニケーションを取り始めたのは今から4年前。自我が芽生えたその瞬間には既にイブという女性に匿われている身だった。
それより以前の由来は本人さえもさっぱり覚えておらず、育ての親であるイブがこの世を去った今、その出生は謎に包まれている。
確かに言えるのは、イブとの暮らしがメイにとってあまりにも重要で、何にも代え難い日々だったということだ。
現在のメイの溌剌とした印象は、ほとんどイブから継承したと言っても過言ではない。性格だけでなく、白髪碧眼の容姿もイブを模したものである。これについてイブは、レネゲイドビーイングが元来持つ“模倣”の性質によるものだろうと推測していた。
気まぐれなイブの影響を受け、読書、観光、芸術鑑賞など趣味事に多くの経験を積んでおり、またそのおかげで身の回りを放置しがちなイブの役に立ちたい一心で、自然と家事雑事を身につけた。
転機は一年前。テロリストの襲撃によってイブが命を落としたあと、辛くも生存したメイは行く宛を失くし、失意のまま、唯一の心の支えであるイブとの思い出をなぞるように目的のない放浪の旅に出た。
イブを喪ってからというもの一箇所に留まることができず、ひとつの街にいる期間は長くて3日。各地の観光名所やイベントの会場を散策し、風景に新鮮さを感じなくなると次の旅を始める、というのを繰り返し、気付けば約束の日が目前に迫っていた。
人混みに紛れて人工島エデンに辿り着いたメイは、『プラネットラダー最上層で流星群を見る』ことに対して生涯の目的とでも言うかのように固執している。

身に纏うメイド服は、献身的に家事をこなすメイを見たイブが出来心で着せたもの。大切にしてきたぶんひと目では年月の経過を思わせないが、よくよく観察すると随所に修繕の針の跡がある。

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